調整局面となったS&P500指数!

直近3カ月間のS&P500指数の推移(10月2日まで)

出所:楽天証券ウェブサイト

 9月の米国株式市場は軟調に推移しました。コロナショック以降の急速な回復を背景に利食いの動きが広がったほか、欧米における新型コロナ感染再拡大の動きや追加経済対策に対する米議会での議論膠着(こうちゃく)が悪材料となりました。

2020年9月米国株式買付者数ランキング

順位 ティッカー 前月順位 銘柄名 関連するテーマ
1 AAPL 1 アップル スマートフォン、ウエアラブル、クラウド
2 TSLA 5 テスラ 電気自動車
3 SPYD 2 SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF ETF(上場投資信託)、高配当株式
4 QQQ 3 インベスコQQQ 信託シリーズ1 ナスダック100
5 VOO 6 バンガード・S&P 500 ETF ETF、S&P500
6 MSFT 4 マイクロソフト ソフトウエア、クラウド
7 VYM 9 バンガード・米国高配当株式ETF ETF、高配当株式
8 U - ユニティー・ソフトウェア ゲームエンジン
9 ZM 26 ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ テレワーク
10 HDV 12 iシェアーズ コア米国高配当株 ETF 高配当
注:楽天証券内買付者数ベース
期間:2020年9月1日~30日(国内約定日ベース)

 9月の当社内米国株式の取引において、最も買付者数の多かった銘柄は、8月に続きアップル(AAPL)となりました。テスラ(TSLA)も前月から順位を上げて2位に上昇しました。引き続きSPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)などの高配当系ETFも人気ですが、IPO(株式の新規公開)銘柄のユニティー・ソフトウェア(U)や、決算発表のあったズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)が10位以内に入っており、大きな成長ストーリーが描けそうな銘柄を探す流れも引き続き継続中のようです。

2020年9月米国株式買付者数ランキング上位分析

ユニティー・ソフトウェア(U)

出所:楽天証券ウェブサイト(10月2日まで)

 9月に上場したユニティー・ソフトウェア(U)。ゲーム開発者のために「無料ゲームエンジン」を提供しています。ユニティー・ソフトウェアのMAU(月次アクティブ・ユーザー数)は150万人で、それらのユーザーが作ったゲームは1カ月に30億回ダウンロードされていると言われています。営業利益はまだ赤字ですが、売上高は拡大傾向にあり、今後はVR(仮想現実)向けのゲーム開発など、大きな成長機会が控えています。

ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)

出所:楽天証券ウェブサイト(10月2日まで)

 ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは8月31日に7月末締めの2Q決算を発表しました。売上高はアナリストの予想を大きく上回り、前年同期比355%増となりました。今後、新型コロナ感染の再拡大が警戒されれば、さらなるテレワーク需要の拡大の恩恵を受けるかもしれません。