本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは106.29

下値メドは105.09

今朝の天気マークは「晴れ」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

米雇用市場はペースダウン

 コロナウイルスに感染したトランプ大統領は、わずか4日で無事退院しました。しかしホワイトハウスでは少なくとも7人感染者が見つかり、今後の政治運営に支障をきたすおそれもあります。

 トランプ氏の大統領選挙レースにおける劣勢挽回は難しそうです。この日のNY株式市場は一時470ドル反発しましたが、トランプ氏退院よりもバイデン氏による大型景気刺激の期待も多分に織り込まれていたようです。

 ドル/円は、105.40円を安値に107.79円まで上昇。9月30日の高値(105.80円)に肩を並べています。終値は105.74円。

 トランプ大統領のコロナ感染でスルーされてしまった感もありますが、先週金曜日(2日)にBLS(米労働省労働統計局)が発表した9月雇用統計によると、米労働市場においてNFP(非農業部門雇用者数)は66.1万人増加。失業率は7.9%に低下しました。

 小売業や接客業、レジャー部門、ヘルスケアや教育産業など、幅広い部門において雇用増加がみられたことは、新型コロナ封じ込めが成果を上げ、経済活動が継続的に再開していることを示しています。

 しかし、民間部門の雇用が事前予想より20万人も下回ったことは失望といえます。米労働市場は拡大していますが、そのペースは確実に鈍っているといえます。9月雇用統計の詳細については今日の注目通貨をご覧ください。
 

毎ヨミ!FXトップニュース

5日のドル/円のNY市場終値は105.74円

 前営業日の終値比+0.40円だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。

今日の格言:

どんなに悔いても過去は変わらない。どれほど心配したところで未来もどうなるものでもない。いま、現在に最善を尽くすことである - 松下幸之助

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    欧州の状況は「極めて深刻」、再び感染が急拡大 WHO(世界保健機関)
    イギリスで新型コロナ感染者の増加続く 全土ロックダウン再導入の可能性も

ドル:
    米フェデックス、年末繁忙期に7万人を臨時に雇用
    連邦政府の救済措置がなければ、市や州は支出と雇用を大幅削減する必要
    シカゴが大幅な予算不足に直面
    追加景気対策、大統領選前の成立はほぼ絶望  共和党内部でも意見対立

米大統領選:
    トランプ大統領、バイデン氏に薬物テスト要求

ユーロ:
    デギンドスECB(欧州中央銀行)理事「ユーロの水準は域内のインフレを決定づける基礎要素である」  
    ラガルドECB総裁「強力な景気刺激策が引き続き必要」

ポンド:
    BOE(イングランド銀行)「物価目標2%を達成するまでは利上げしない」  
    ホールデンMPC委員「休業補償プログラムの延長に反対する」

円:
    経済活動を制限されている状況でGo Toキャンペーンなどの景気刺激は意味がない  

豪ドル:
    RBA(豪準備銀行)「豪ドル安は経済回復を助ける」  

その他:
    シティバンク、リストラ再開
    スウェーデンもついに移民反対に 
    ドイツで豚コレラ発生の疑い 欧州最大の豚肉輸出国
    ビル・ゲイツ「アメリカの検査のほとんどは完全にゴミで、無駄になっている」

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円:今週のレンジ予想:104.50円から106.22円  

 9月の失業率はさらに0.5ポイント低下し7.9%となり、失業者は100万人減って1,260万人になりました。いずれも5ヵ月連続の改善ですが、新型コロナ拡大前の2月時点に比べて、失業率は依然4.4ポイント高く、失業者も680万人多い状況。非農業部門雇用者数は66.1万人増加しましたが、2 月時点より1,070 万人まだ下回っています。

 平均労働賃金は、前月比0.1%増、前年比4.7%増。この数ヵ月は特に低賃金の産業における雇用変動が激しく傾向分析は困難。

 9月のコロナウイルスが理由の在宅勤務者は22.7%で、8月の24.3%から減少。1,940万人が、会社が閉鎖中あるいは倒産によって、「仕事ができなくなった」と報告しています。

 9月は約450万人が新型コロナのために仕事を探すことができなかったと報告しています。この人たちは失業者には含まれていません。(失業者としてカウントされるためには、定義上、個人は積極的に仕事を探しているか、一時的に解雇されている必要がある) 

 今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は105.08円。105.08円より上ならばドル買い優勢、105.08円より下ならばドル売り優勢。


107.05円 : 08月 高値 (08月13日)

106.70円 : 2020年 中心値
106.63円 : 第3レジスタンス(HBO)
106.55円 : 09月 高値 (09月03日)
106.22円 : 第2レジスタンス

105.77円 : 第1レジスタンス

105.36円 : ピボット

105.28円 : 09月 中心値  

104.92円 : 第1サポート
104.77円 : 07月 安値 (07月29日)
104.50円 : 第2サポート
104.00円 : 09月 安値 (09月21日)
104.06円 : 第3サポート(LBO

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

本日の注目グラフ

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。