本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは106.28

下値メドは104.30

今朝の天気マークは「晴れ」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

とんでイスタンブール

 トルコ中銀は今夜、政策金利を発表します。トルコリラが、対ドルでも対円でも過去最安値を更新しているなかで、中央銀行の対応に注目が集まっています。

 現在の政策金利は8.25%。予想は据え置きですが、翌日物貸出金利(上限金利)か翌日物借入金利(下限金利)を引き上げることによって、コリドー(金利レンジ)を調整するとみられています。

 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは今月11日、トルコの発行体格付けを「B2」まで引き下げました。見通しは「ネガティブ」。B2格付けというのは投資適格級を5段階も下回る水準で、ルワンダやエジプトと並びます。

 格下げの理由は「「信用状況へのリスクが高まっているにもかかわらず、トルコの機関は課題に効果的に対応する姿勢がないか、対処ができないようだ」ということです。これに対してトルコ中銀はなんと答えるか。その点でも今夜の政策金利発表は重要です。なお、トルコのエルドアン大統領はご立腹で「勝手に(格付け)しやがれ!」的なコメントをしています。

 トルコリラ/円は、今月16日についに14円を割り、23日には13.64円まで下落して史上最安値を更新中。ちなみに今年の高値は18.82円。パニック的な動きではないですが、それだけに反発の機会も少なそう。投資家はトルコから撤退しています。イスタンブール証券取引所における外国人投資家のシェア50%まで減りました。

 トルコリラ/円の最新位置情報は「今日の注目通貨」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

24日のドル/円のNY市場終値は105.36円

 前営業日の終値比+0.41円だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。

今日の格言:

準備だけ整えて、あとはチャンスの瞬間を持つことができる人が強い人だ。努力が必ず報われるとは限らない。しかし、努力なしには何も得られない。チャンスをつかむ人とは、そういう人のことだ。

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    米アラバマ大学再開で1,000人規模のクラスター発生か
    スペインのコロナ感染者数が50万人を超える 西欧諸国では初めて

ドル:
    共和党と民主党、10月の政府機関閉鎖の回避で合意 11月中旬までの暫定措置
    米政府、中国半導体最大手SMICをブラックリストに追加検討へ 
    カプラン連銀総裁「低所得層が経済回復を実感できるようにするのがFRBの使命」
    メスター連銀総裁「FRB(米連邦準備制度理事会)内部でマイナス金利に対する支持は少ない」

米大統領選:
    米大統領選は接戦予想  結果判明までに数週間かかる可能性

ユーロ:
    シュナーベルECB(欧州中央銀行)理事「経済は好転している」
    ユーロ:欧州の失業率、下半期に急上昇する見通し

ポンド:
    英国が新たな財政の崖に直面。中小企業向け融資の40%が焦げ付くおそれ 

円:
    アベノミクスの終了で投資先としての日本の魅力も終わった

中国人民元:
    中国政府「香港に三権分立が存在したことはない」

その他:
    カリフォルニア州の山火事 記録的熱波で鎮火のめど立たず
    ロサンゼルスで気温49.4度 同地の観測史上最高を記録
    カリフォルニア州のデスバレーでは気温51.7度を記録

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

トルコリラ/円:レンジ予想:13.37円から14.36円

 トルコ中銀は、今夜政策金利を発表します。現在の政策金利は8.25%。一部では利上げ予想も出ていますがその可能性は低いでしょう。ただ、翌日物貸出金利(上限金利)または翌日物借入金利(下限金利)を調整してコリドー(金利レンジ)を引き上げるオペレーションを行う可能性はあります。万が一、利下げなら大サプライズ。

 下のグラフのように、トルコの政策金利は1年間で24.00%から8%台まで急低下しています。政策金利とインフレ上昇率の差である実質金利は、すでにマイナス金利状態。何が問題かというと、信用力の低い国が利下げなどの低金利政策を積極的に行うと、投資マネーの流出を招き、パニックが増幅するリスクが高まるからです。ムーディーズがトルコ格下げ理由として指摘していることです。トルコリラを安定させるには、政策金利が9.50%以上でもまだ低いといわれています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
 

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◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。