本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは106.84

下値メドは105.28

今朝の天気マークは「雨」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

ジョンソン首相の「トランプ化」

 しばらくマーケットレーダーから外れていた「ブレグジット」ですが、ここにきて風雲急を告げています。英国のジョンソン首相が、EU(欧州連合)とのFTA(自由貿易協定)を巡る交渉について、10月15日をデッドラインとして、それまでにまとまらなければ「FTAなし」、つまりノーディール・ブレグジット(合意なき離脱)を決断すると述べたことがきっかけ。

 さらにジョンソン首相は、昨年にEUと合意した離脱協定を破棄すると発言。英国政府の法務部長はこれに抗議して辞任しましたが、仮に英国が一方的に協定を反故にするならば、EU側は当然、交渉全てを打ち切ることになります。英国はEUとの貿易協定がないままEUを離脱する確率がさらに高まります。

 この一連の動きを、EUから有利な条件を引き出すため政治的駆け引きだとか、新型コロナ対策の失敗から国民の目をそらすためだとか、いろいろな憶測がでています。所詮は政治ショーで最後の瞬間に妥協するとマーケットは考えているようですが、予断を許しません。米中問題の次、いや平行して英欧問題がマーケットのテーマに加わりました。

毎ヨミ!FXトップニュース

8日のドル/円のNY市場終値は106.03円

 前営業日の終値比▲0.26円だったので、今朝の天気マークは「雨」です。

今日の格言:

人間は、自らが作り出した道具の道具になってしまった - ヘンリー・デイヴィッド・ソロー

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    ハワイのオアフ島が再びロックダウン
    タイ政府が5度目のコロナ非常事態宣言 半年以上継続へ

ドル:
    米カジノ運営会社MGMリゾーツ・インターナショナル、1万8,000人を削減 
    FRB(米連邦準備制度理事会)の新政策「平均物価目標」、定義があいまいとの意見も
    経済停止による米国の州政府の歳入不足、400万人の雇用影響
    追加景気対策なければ、米経済はリセッションへ

米大統領選:
    トランプ氏、選挙で負けても結果を受け入れない可能性大

カナダドル:
    カナダ中銀、低金利政策継続を示唆「一時的なインフレ上昇は無視」 

トルコリラ:
    トルコの7月の観光収入、前年比86%減 

メキシコ:
    メキシコ中銀、「利下げ」はもう無理?  物価が6カ月連続上昇中

ユーロ:
    欧州で再び感染拡大。感染者は4月以来の多さに

ポンド:
    BOE(イングランド銀行)が警戒「失業率上昇の兆候が見られる」

その他:
    米で700人の大規模パーティ。感染対策を無視したかどで警察出動
    国際分業はもはや不要  オートメ化の進化で国内生産のコストが海外生産より安く
    合鍵を「鍵穴に鍵を挿した時の音」から作製可能  研究者が警告
    ポリ袋は衛生的!ポリ袋は繰り返し使用のエコバッグより、都度使用で清潔

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ポンド/円:

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。