アナリスト評価◎の割安高配当株TOP15

コード 銘柄名 市場 株価 配当
利回り
時価総額 コンセンサス
レーティング
移動
平均線
乖離率
9434 ソフトバンク 東1 1,393 6.38 66,660 3.7 -1.56
8316 三井住友FG 東1 3,118 6.11 42,842 3.9 2.48
8306 三菱UFJ FG 東1 443 5.73 60,100 3.7 3.95
5019 出光興産 東1 2,336 5.50 6,958 3.7 1.49
8308 りそなHLDG 東1 390 5.40 8,981 3.5 4.63
5020 ENEOS HLDG 東1 416 5.35 13,425 4.2 5.39
8593 三菱UFJリース 東1 501 5.33 4,488 3.8 1.12
8058 三菱商事 東1 2,513 5.23 37,328 3.9 9.17
1820 西松建設 東1 2,018 5.20 1,121 3.8 -1.55
8725 MS&ADインシュアランスHD 東1 2,941 5.19 17,454 3.5 0.73
8309 三井住友トラストHLDG 東1 3,071 4.98 11,525 3.8 3.44
8354 ふくおかFG 東1 1,755 4.84 3,354 3.6 3.74
5857 アサヒHLDG 東1 3,560 4.78 1,418 5.0 12.61
4004 昭和電工 東1 2,067 4.72 3,094 3.8 -10.54
1861 熊谷組 東1 2,721 4.70 1,273 4.0 4.90
※データは2020年8月31日時点。
※配当利回りは予想、単位は%。時価総額の単位は億円。移動平均線乖離率の単位は%、基準は13週移動平均線。

※コンセンサスレーティング…アナリストによる5段階投資判断(5:強気、4:やや強気、3:中立、2:やや弱気、1:弱気)の平均スコア。数字が大きいほどアナリストの評価が高い。

※移動平均線乖離率…株価が移動平均線(一定期間の終値の平均値を結んだグラフ)からどれだけ離れているかを表した指標。この数値がマイナスならば、移動平均線よりも現在の株価が安いということになる。

 上表は、長期投資に適した銘柄の高配当利回りランキングと位置付けられます。

 8月31日時点での高配当利回り銘柄において、一定の規模(時価総額1,000億円以上)、ファンダメンタルズ(コンセンサスレーティング3.5以上)、テクニカル(13週移動平均線からの乖離率30%以下)などを楽天証券の「スーパースクリーナー」を使ってスクリーニングしたものとなっています。

 配当利回りはアナリストコンセンサスを用いていますが、大半の銘柄は会社計画の配当金をベースとした利回りとも同水準になっています。配当計画を公表していない三菱UFJリース(8593)に関しても、これまで連続増配を続けていることから、コンセンサス並みの利回り水準は期待できそうです。

 ただ、昭和電工(4004)に関しては、今期大幅赤字見通しであるため、配当金も大幅な減配可能性があり、コンセンサス水準は過大すぎる印象があります。

 ランキング上位銘柄は、先月から大きな変化はありませんが、全般的に株価上昇を受けて利回り水準はやや低下する格好になっています。ソフトバンクグループ(9984)による株式売出が発表され、需給懸念から株価が下落したソフトバンク(9434)がトップとなっています。

 他、ランキング上位銘柄における最近の株価の動きやニュースとしては、FRB(米連邦準備制度理事会)議長による金融緩和政策の長期化示唆で将来的なインフレ期待が高まり、米長期金利が上昇したことから、銀行株や保険株などが一斉に買われる場面がありました。

 また、三菱商事(8058)は、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが、日本の5大商社株をそれぞれ5%超保有していることが明らかになったと伝わりました。最大9.9%まで保有比率を高める可能性があるともされているので、今後も需給妙味が続く展開になりそうです。

 新たにランキングした銘柄は西松建設(1820)アサヒHD(5857)などです。西松建設は決算発表後の株価の相対パフォーマンスが低く、ランキングが上昇しました。アサヒHDは逆に決算発表後に株価が一段高となりましたが、年間配当金の140円から160円への引き上げを発表したことで、ランキングが上昇しています。同銘柄に関しては、アナリスト評価の高さも目立っています。

 9月は中間配当の権利取り月となるため、高利回り銘柄への関心は高まる余地があります。ちなみに、ランキング銘柄では西松建設と熊谷組(1861)の建設株を除いて、中間配当を実施しています。