本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは106.97

下値メドは105.18

今朝の天気マークは「雨」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

テレビ会議だと秘密の話ができないよ

 ジャクソンホールは米国のワイオミング州に位置する全米有数の観光地です。毎年この時期にジャクソンホールで開催されるシンポジウムは、金融関係者のダボス会議ともいわれ、中央銀行総裁をはじめ世界の金融業界の重鎮が集まり情報交換をする場でもありました。今年は新型コロナのせいでバーチャルになってしまって皆さん残念がっているでしょう。

 ジャクソンホールのシンポジウムは、もともとは、深刻な会議というより夏の終わりのイベント的な色彩の方が強かったのだろうと思います。しかし、2010年に当時FRB(米連邦準備制度理事会)議長だったバーナンキ氏が、米国の量的緩和の実施を発表して世界中のマーケットの度肝を抜いて以来、ジャクソンホールといえばFRBが重大な金融政策の変更を発表する場として注目集めるようになりました。

 2019年にも、パウエルFRB議長が講演で「経済は望ましい状況だが、リスクが迫っている」、「景気拡大を維持するために適切に行動する」などと述べ、追加利下げ観測が高まった結果ドルが売られました。

 今年のシンポジウムでは、パウエル議長がFRBの新しい政策枠組みについて講演します。FRBは、インフレが2%近くに達してもすぐに利上げすることなく、しばらく放置してインフレを「育てる」という政策に移行すると考えられています。それだけ低金利時代が長く続くことになるので、ドル安材料と考えられます。ジャクソンホール会合のホスト役であるジョージ・カンザスシティ連銀総裁は「インフレ率が2%目標を上振れでも反対しない」と、FRBの新方針を示唆するような発言しています。

 パウエルFRB議長の講演は、日本時間今夜午後10時10分から。今夜備えてドル/円の最新位置情報は「今日の注目通貨」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

26日のドル/円のNY市場終値は105.98円

 前営業日の終値比▲0.41円だったので、今朝の天気マークは「雨」です。

今日の格言:

損失の恐怖を克服する最善の方法は、発生前に最悪の事態を想定することである

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    ブラジル産の冷凍鶏手羽肉から新型コロナ検出
    新型コロナ後の世界は、免疫証明書発行、街路体温監視システム、マスク着用が日常に

ドル:
    中国は貿易協議で約束した米製品の購入の4分の1も実行していないことが判明
    中国を「為替操作国」に指定か
    米国人の半数が、病気になれば「収入ゼロ」
    カプラン・ダラス連銀総裁「第2四半期の米経済成長は25~35%減」

米大統領選:
    バイデン候補、サンダース候補支持者をどう取り込むかで苦慮

ユーロ:
    「ファーウェイを排除したらノキアとエリクソンに報復する」中国がEU(欧州連合)に圧力

ポンド:
    BOE(イングランド銀行)「マイナス金利導入は選択肢であるが、導入の予定はない」

トルコリラ:
    トルコ中銀、ステルス引き締め実施。利上げを遅らせているだけとの指摘も

その他:
    ベラルーシ、大統領選のやり直し求めデモ
    世界の出生率、驚異的な低下 このままでは23カ国で今世紀末までに人口半減
    インド政府が中国製アプリ300個以上を禁止に

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円:週末にかけての予想レンジ  104.30円から107.40円

 今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は105.86円。105.86円より上ならばドル買い優勢、105.86円より下ならばドル売り優勢。

108.20円 : 2019年 中心値
108.17円 : 第3レジスタンス(HBO)
108.16円 : 07月 高値 (07月01日)
108.09円 : 05月 高値 (05月19日)

107.41円 : 第2レジスタンス
107.05円 : 08月 高値 (08月13日)

106.70円 : 2020年 中心値
106.62円 : 第1レジスタンス
106.08円 : 08月 中心値  

105.86円 : ピボット

105.10円 : 08月 安値 (08月19日)
105.07円 : 第1サポート

104.77円 : 07月 安値 (07月29日)
104.31円 : 第2サポート

103.51円 : 第3サポート(LBO)

101.17円 : 2020年安値(03月06日)

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!


◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。