本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは107.39

下値メドは105.28

今朝の天気マークは「晴れ」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

夏をあきらめて

 8月が終わり、9月になると米国の政治は米大統領一色。
トランプ大統領は、国内的にはコロナ封じ込めと経済再開、対外的には中国を選挙戦略の中心に据えたようですが、問題も多くすんなりとはいかないようです。

 トランプ大統領は共和党大会で、「年末までにワクチン(Vaccine)を開発する」と明言しました。しかし、米国立アレルギー感染症研究所ファウチ所長は「安全性が確認される前にワクチンを配布するのは間違った考えだ」と警告しています。米株式市場では、新型コロナ治療の期待でS&Pやナスダックは連日の最高値を更新していますが、ワクチン開発のニュースは特にボラティリティが高い。期待で株価が急騰する以上に失望で暴落するリスクもあります。「V」はワクチン。では「L」と「C」は?「今日の注目通貨」はユーロ/円の最新位置情報です。

毎ヨミ!FXトップニュース

25日のドル/円のNY市場終値は106.39円

 前営業日の終値比+0.41円だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。

今日の格言:

学ぶことをやめてしまえば、20歳だろうが80歳だろうがその人は老いている。学び続ける人は若いのだ。人生において最も素晴らしいのは心を若く保つことだ。- ヘンリー・フォード(フォード社創設者)

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    コロナ感染拡大のフランス、100km以上の移動を禁止

ドル:
    米中貿易戦争の再燃、新型コロナで弱る米国経済にさらにダメージ
    メスター連銀総裁「マイナス金利よりもフォワードガイダンスが有効」  
    NY市長「10月1日に2万2,000人の市職員の解雇を予定」  
    住宅ローンなど家計負債が、前回金融危機の規模を超え過去最大に

米大統領選:
    バイデン氏がTV討論会で失敗すれば流れはトランプ氏へ
    新型コロナ後の世界は、免疫証明書発行、街路体温監視システム、マスク着用が日常に

ユーロ:
    欧州議会は欧州復興基金に批判的。修正を要求

ポンド:
    ベイリーBOE(イングランド銀行)総裁「BOEがマイナス金利を導入する予定はない」  

豪ドル:
    ロウRBA(豪準備銀行)総裁、「経済のかなりの部分の閉鎖を進言する」

トルコリラ:
    トルコ中銀、銀行向けの低利融資を8月12日で終了  

南アランド: 
    南ア準備銀行総裁、追加利下げに否定的 「実質金利はすでにマイナス」 

その他:
    エコノミストの全ての経済予想が間違っていたのだから、新しい予想も間違っていると考えるべき 
    中国船約260隻がフカヒレ目的で世界遺産ガラパゴス諸島の沖合で操業

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ユーロ/円:今週の予想レンジ 123.20円から127.30円

 トランプ大統領の経済公約の柱は「雇用創出(Labor)」。7月の雇用統計では、NFP(非農業部門雇用者数)は176.3万人増加し、失業率は10.2%に低下しました。8月15日の週の「新規」失業保険申請件数は1万3,500件増加して110件。より広範囲の業種で人員削減が始まったことが観測されていますが、その一方で8月8日週分の失業保険「継続」受給者数は、63.6万人減り1,480万人に。継続受給者数が減ったのは、再雇用の数(失業保険からの流出)が、失業で申請する人(失業保険への流入)よりも多いということで、雇用の「再吸収」が進んでいることを示しています。

 しかし、コロナ不況がこれまでの不況と大きく異なるのは、失業者がレジャーや接客など社会的距離感、いわゆるソーシャルディスタンスの取り方が難しい業種に集中していること。飲食店やホテル、小売などの業種で失われた雇用のうちの4分の1は「永久に戻ることがない」という悲観的な分析も出ています。

 外交は中国(China)。米中貿易協議「フェーズ1」については、中国は合意を実行していると融和的なメッセージが米国側から出ています。ところが、米軍のU2偵察機が中国の実弾演習を行う飛行禁止区域に侵入したことに対して中国国防省が異例の抗議。同種の事件で、2001年には軍事衝突寸前まで緊張が高まったこともあり、マーケットは警戒しています。特に、対中問題は円や豪ドルの動きに影響を与えます。

 いずれにしても、これからは、景気刺激策から新型コロナ対策までが、政治の駆け引きの道具として扱われることになるのでしょう。

 今週のユーロ/円のブルベアの分かれ目は125.25円。125.25円より上ならばユーロ買いが優勢、125.25円より下ならばユーロ売りが優勢。

129.25円: 2018年12月 高値
128.07円 : 第3 レジスタンス(HBO)

127.50円 : 2019年 高値
127.27円 : 第2 レジスタンス

126.80円 : 2019年04月 高値
126.75円 : 08月 高値(08月13日)
126.05円 : 第1 レジスタンス

125.37円 : 08月の中心値 

125.25円 : ピボット

124.43円 : 06月 高値(06月05日) 
124.29円 : 07月 高値(07月20日)
124.03円 : 第1 サポート

123.99円 : 08月 安値(08月03日)
123.23円 : 第2 サポート

122.87円 : 01月 高値(01月16日)
122.01円 : 第3サポート(LBO)

121.40円 : 02月 高値(02月20日)
121.32円 : 2019年の中心値
121.15円 : 03月 高値(03月25日)

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

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◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。