本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは106.70

下値メドは105.22

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

新たな問題

 米雇用統計の結果を確認して、週明け10日(月曜)のマーケットのドル/円は、次のイベントを待ちながら106円をはさんで小動き。高値は106.20円、安値は105.71円でした。

 米国の失業給付金が7月末に失効したことが米経済の先行き不安材料となっていました。追加景気対策を巡り与野党の協議が難航していましたが、トランプ大統領が大統領令という「強硬手段」によって失業給付金の上乗せ措置を復活。

 トランプ氏はこのほか、年収10万ドル以下を対象にした給与税の徴収停止、賃貸住宅からの立ち退き猶予、学生ローンの利払い免除延長の大統領令にも署名しました。マーケット的にはこれで一件落着となりましたが、バイデン氏の民主党は当然ながら猛反発しているので、この問題はまだ尾を引きそうです。

 米国では1日約5万人の新規コロナ感染が続いています。感染拡大が止まる兆しが全く見えない中で、今度は米中関係が悪化。トランプ大統領がTikTokなどの中国製アプリを使用禁止にしたり、米閣僚を台湾に派遣したりするなどで、米中の政治的対立がエスカレートしています。

 今週末の8月15日に米中貿易交渉の第1段階合意のフォローアップで、中国が約束を履行しているかの「コンプラチェック」をする米中閣僚会議が行われる予定ですが、このような状況で建設的な話し合いを期待する方が無理かもしれません。

 米国の労働市場は大丈夫だったのか? 先週発表された雇用統計の振り返りは「今日の注目グラフ」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

10日のドル/円のNY市場終値は105.97円

 前営業日の終値比+0.05円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

今日の格言:

 幸せかどうかは、自分が決めるものだーアリストテレス

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    米国のコロナ感染死者数、連日1,000人超え
    コロナで全米90,000のレストランが営業中止。うち15,000軒が廃業
    「半年間は外食したくない」米国人のGo Toイート意識調査結果

ドル:
    米政権、香港政府トップの林鄭月娥行政長官への制裁を決定。香港自治侵害で
    トランプ政権の就労ビザ発給停止で米労働市場の柔軟性が失われる恐れ
    全米人口の約40%を占める州で経済再開見送り
    消費者センチメント危機的水準まで悪化  45%が「6カ月後経済はさらに悪くなる」

ユーロ:
    レーンECB(欧州中央銀行)理事「経済の一時的反発は回復とはよべない」

ポンド:
    英製造業の2分の1が半年以内に大量の人員削カットを計画
    EU(欧州連合)が貿易交渉で強硬姿勢。バルニエ交渉官「金融サービス平等性の条項ない」

円:
    第2四半期の輸出、前期比▲18.4%。 自動車輸出の落ち込みが影響 

NY金先物:
    金先物、2週間で8%上昇:取引量は倍に

中国人民元:
    香港政府、英国、豪、カナダとの犯罪者引渡協定を破棄

その他:
    中国の三峡ダム 崩壊すれば上海まで水没するおそれも
    コンゴ北西部でエボラ感染拡大、警戒高まる
    コットンのバッグは約2,400回使わないとレジ袋よりエコとは言えない

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円:今週のレンジ予想は、103.55円 から 107.25円 

108.46円 : 第3レジスタンス(HBO)
108.20円 : 2019年 中心値
108.16円 : 07月 高値 (07月01日)
108.09円 : 05月 高値 (05月19日)

107.26円 : 第2レジスタンス

106.70円 : 2020年 中心値
106.59円 : 第1レジスタンス
106.47円 : 08月 高値 (08月03日)
106.07円 : 06月 安値 (06月23日)

105.98円 : 05月 安値 (05月06日)

105.39円 : ピボット

105.30円 : 08月 安値 (08月06日)

104.77円 : 07月 安値 (07月29日)
104.73円 : 第1サポート

103.53円 : 第2サポート

102.86円 : 第3サポート(LBO)

08月 ドル/円 データ

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

今日の注目グラフ

7月雇用統計、順調! ただ、勢いは鈍っている…

 BLS(米国労働統計局)が8月7日に発表した7月の雇用統計は、NFP(非農業部門雇用者数)は176.3万人増加し、失業率は10.2%に低下しました。

 7月は、レジャー・接客業、小売業やヘルスケアなど、幅広い部門において顕著な雇用の増加が見られました。新型コロナウイルス感染拡大で停止していた経済活動が継続的に再開していること労働市場の改善につながりました。

 7月の失業率は前回よりも0.9ポイント下落(改善)して、失業者は140万人減の1,630万人となりました。失業者は5月から3カ月連続の減少。しかし、(新型コロナ前の)2月から見ると、まだ失業率は6.7ポイント増、失業率1,060万人増となっています。

 7 月の非農業部門雇用者数は、3カ月連続で大幅アップとなりましたが、増加数は5 月の 270 万人増、6 月の 480 万人増を下回りました。非農業部門雇用者数は、2月の水準をまだ1,290万人(8.4%)下回っています。

 平均労働賃金は、7月は前月比で0.2%増、前年比では4.8%増。この数カ月は、特に低賃金の産業における雇用の変動が激しく、傾向分析が困難な状況。

 

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。