7月29日に発売が開始されたトウシル初のムック『月間400万人が読んでる 楽天証券トウシルが作った一番かんたんな株入門』。発売当初、楽天ブックスの「ビジネス・経済・就職」部門で1位、総合ランキングでも10位に入るなど、ネット書店や全国書店で絶賛発売中です。
コロナ・ショックの影響で株が安くなったこともあり、ネット証券など証券会社に新たに口座開設する人の数が増えています。楽天証券の新規口座開設数も2020年2月は約10万口座、3月は約16万口座も増え、主要ネット証券5社における歴代業界最多を連続更新しました!
そんな「証券口座を開いたばかり」という方向けに「株式投資の意義」や「始め方」「仕組み」「株にはどんな種類があるのか?」などを一から解説したのが『楽天証券トウシルが作った一番かんたんな株入門』。
トウシル編集チームの編集長・武田成央(以下:トウシルT)が、この本の担当編集者である扶桑社出版局の大上信久さん(以下:編集者O)とともに、「今、初心者が株式投資を始めるメリット」や「じゃあ、どんな株を買えばいいのか?」について話し合いました。
30代以下の若年層や女性が増加。株に「初心者メリット」ってある?
編集者O コロナ・ショックもあってか、最近、多くの方が株式投資に興味を持ち、口座開設されているというニュースを読みました。「お金と投資をもっと身近に!」がコンセプトのトウシルも月1,800万PV※を突破し、投資への関心が高まっているように感じます。今、投資を始めるメリットはなんでしょうか?
※PV:ページビューのことで、サイト内でページが開かれた回数
トウシルT コロナ・ショック最中の2020年3月に、楽天証券に口座開設した方は、投資初心者層が約7割、30代以下が約6割を占めていて、従来、証券会社で投資・資産形成を行ってきた層と比べて、初心者層・若年層の方が増えています。コロナの影響で株価が大きく下がった2月、3月に新規口座開設数が歴代最多を更新しました。
「投資は、株価が大きく下がったときに始めたほうがいい」と、株価下落をむしろポジティブに判断した方が少なからずいたのだと思います。確かに、株式投資の基本は「安く買って高く売る」こと。その大原則からすれば、コロナ・ショックで株価が低迷したタイミングは、それ以前の株価下落の影響をまったく受けていない初心者の方が株式投資を始めるメリットのある時期といえるでしょう。
編集者O つみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)の普及で、長期の積立投資に対する考え方が変わったことも大きいのでしょうか。
トウシルT そうですね。積立投資は、ほったらかしにでき、初心者の方にピッタリです。株価や基準価額が安いときに、多くの口数を買うことができます。いわゆるドルコスト平均法の効果が働くので、今後、コロナが収束して株価が上昇していくのだとすれば、長期定額積立投資を始めるには有利といえるかもしれません。
編集者O つみたてNISAやiDeCoなど税金面でも非常にお得な長期定額積立投資制度がなかった頃は、初心者の方も大変でした。(1)投資に使える余裕資金がそんなにない、(2)いつ投資すればいいかタイミングがわからない、(3)どの株を買っていいかわからない、という人が、大きな資金をいきなり株に投資するのは難しい。
その点、「上がっても下がっても、とにかく続けることが大切。月々、定額投資していれば資産形成になるし、下がったあと、再び大きく上昇するようなら、その間の長期投資は報われる」という長期定額積立の発想なら、投資を始めやすいのかもしれませんね。
「ダウの犬」理論はとっても魅力的な分散投資法
編集者O 『月間400万人が読んでる 楽天証券トウシルが作った一番かんたんな株入門』の中では、楽天証券経済研究所の窪田真之さんが執筆された「ダウの犬」戦略を紹介しました。
これは、米国の株価指数NYダウの採用銘柄30社の中で配当利回りの高い上位10銘柄を等金額で買い、翌年以降も配当利回りの高い銘柄を組み入れ、低くなった銘柄を外して投資を続けると、NYダウを上回るパフォーマンスをあげられることが多いというものです。この「ダウの犬」戦略も、株価下落で配当利回りが上昇している銘柄も多い今、初心者の方がまねをしやすい手法といえるかもしれませんね。
トウシルT この「ダウの犬」理論に基づいて、日本で最も時価総額の大きな上位30社を組み入れた「TOPIX コア30」という株価指数の中で、配当利回りの高い上位10社に投資する手法が紹介されていますね。
年間投資金額が最大120万円のNISA口座で購入できるポートフォリオを、参考までに掲載していますが、その利回りは5.2%に達します。株価が割安で、その分、配当利回りが高くなった超一流企業の株を1銘柄だけでなく、複数銘柄買ってポートフォリオにして長期保有する発想は、地味といえば地味ですが、資産形成の一つのやり方だと思います。
編集者O 本書に執筆していただいた公認会計士の足立武志さんも「初心者の方は損切りが苦手。損切りが苦手の人には株主配当金を重視した投資がいい。なぜなら、もし配当利回りが4%の株なら、その配当が減らなければ25年で株価のモトがとれるから」と書かれています。
25年というとちょっと長すぎますが(笑)、高配当株を長期保有すれば、多少、株価が下落しても、毎年もらえる株主配当金でトータルの損益はいずれプラスになる、ということが起こりやすくなりそうですしね。
5万円、10万円以下で買える株主優待株も少額投資家向き!
トウシルT トウシルの人気記事は「高配当株」や「優待株」ですが、それとは別に少額資金から投資できる5万円株、10万円株に対する関心も高くなっています。株主になると、お礼に買物券やクオカードがもらえる株主優待株は、2020年8月3日時点で全部で1,490銘柄ありますが、そのうち10万円以下で買えるのは504銘柄、5万円以下で買えるのは208銘柄※1です。
100株保有で、年間3,000円分の買物割引券がもらえるヤマダ電機(9831、投資金額4万5,700円※2)、ミニカーの株主限定トミカ2台や自社商品購入10%割引券が贈呈されるタカラトミー(7867、投資金額7万8,900円※3)などが人気上位銘柄。
また、最近は長期継続保有すると、優待品がグレードアップする優待株も増えています。桐谷さんの影響もあって、優待品を楽しむ優待投資家が増えている気がします。
※1、2、3 楽天証券優待検索・2020年8月2日時点
編集者O 「株で損するのが怖い」という「投資の壁」を飛び越えるには、「高配当株や株主優待株なら多少、株価が下がっても配当利回りや優待の価値で挽回できる」という発想があるんですね。
トウシルT 確かに、証券口座に新規口座開設してみたものの、実際に入金して株や投資信託に投資されるまでには「大きな壁」があるのも事実です。でも月々5,000円、1万円の投信積立ならハードルはかなり低く、慣れてきたら、次のステップとして、高配当株や10万円以下でも買える株主優待株など個別株にチャレンジしてみる、というのが「初心者の方のステップアップ投資法」といえると思います。
いずれにしても、まずは実際に投資を始めてみないことには、何も始まりません。少額からでも徐々にスタートしてこそ、自分に合う、合わないが分かりますから。
編集者O この本には、初心者メリットを最大限生かせる株の投資法や魅力ある投資対象についての情報がたくさん載っているので、ぜひ一読してほしいですね!
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