アナリスト評価◎の割安高配当株TOP15

コード 銘柄名 市場 株価 配当
利回り
時価総額 コンセンサス
レーティング
移動
平均線
乖離率
8316 三井住友FG 東1 2,904 6.56 39,902 3.9 -3.63
8591 オリックス 東1 1,216 6.46 15,971 3.5 -7.95
8306 三菱UFJ FG 東1 412 6.14 56,012 3.7 -2.71
8058 三菱商事 東1 2,174 6.14 32,292 3.8 -6.24
5020 ENEOS HLDG 東1 373 6.09 12,032 4.2 -4.54
5019 出光興産 東1 2,201 5.97 6,556 3.7 -5.47
9434 ソフトバンク 東1 1,459 5.97 69,820 3.9 4.95
8308 りそなHLDG 東1 354 5.95 8,154 3.5 -3.28
1861 熊谷組 東1 2,461 5.85 1,151 4.0 -3.54
8593 三菱UFJリース 東1 477 5.65 4,273 3.8 -4.91
8725 MS&ADインシュアランスHD 東1 2,750 5.59 16,317 3.5 -6.84
8309 三井住友トラストHLDG 東1 2,828 5.39 10,613 3.8 -5.02
7181 かんぽ生命保険 東1 1,437 5.37 8,084 3.5 2.35
8354 ふくおかFG 東1 1,619 5.25 3,094 3.6 -3.53
9513 電源開発 東1 1,480 5.24 2,709 3.6 -19.89
※データは2020年8月4日時点。
※配当利回りは予想、単位は%。時価総額の単位は億円。移動平均線乖離率の単位は%、基準は13週移動平均線。

※コンセンサスレーティング…アナリストによる5段階投資判断(5:強気、4:やや強気、3:中立、2:やや弱気、1:弱気)の平均スコア。数字が大きいほどアナリストの評価が高い。

※移動平均線乖離率…株価が移動平均線(一定期間の終値の平均値を結んだグラフ)からどれだけ離れているかを表した指標。この数値がマイナスならば、移動平均線よりも現在の株価が安いということになる。

 上表は、長期投資に適した銘柄の高配当利回りランキングと位置付けられます。

 高配当利回り銘柄において、一定の規模(時価総額1,000億円以上)、ファンダメンタルズ(コンセンサスレーティング3.5以上)、テクニカル(13週移動平均線からの乖離率30%以下)などを楽天証券の「スーパースクリーナー」を使ってスクリーニングしたものとなっています。

 ランキングされている銘柄はほとんど先月と変化ありません。ランキング内では、オリックス(8591)出光興産(5019)三菱UFJリース(8593)などが、現時点で配当予想を公表していませんが、おおよそ配当利回りのコンセンサス水準は妥当であると考えられます。

 ランキングの上位を占めている金融関連株は、世界的に金融緩和の長期化が想定される中で、なかなか物色対象とはなりにくい状況ですが、多くの銘柄は13週移動平均線とのマイナス乖離が一段と広がっており、9月中間期末が接近する中で、リバウンドも視野に入りつつあると考えられます。

 また、金融関連や石油関連が上位を占める中、熊谷組(1861)の高利回り水準は際立っています。第1四半期決算発表確認後に、見直しの動きが強まる展開も想定しておきたいところでしょう。

高配当利回り銘柄TOP15(スクリーニングベース)

コード 銘柄名 市場 株価 配当
利回り
会社予想
配当利回り
時価総額
7148 FPG 東1 509 11.98 0.00 453
3176 三洋貿易 東1 915 8.20 4.10 265
8219 青山商事 東1 611 8.18 - 307
7751 キヤノン 東1 1,788 8.09 - 23,847
2914 日本たばこ産業 東1 1,996 7.72 7.72 39,920
1821 三井住友建設 東1 432 7.41 4.17 702
4902 コニカミノルタ 東1 313 7.32 - 1,573
7278 エクセディ 東1 1,360 6.80 - 660
8304 あおぞら銀行 東1 1,764 6.74 6.92 2,086
5852 アーレスティ 東1 328 6.71 - 85
6178 日本郵政 東1 755 6.62 - 33,966
1852 浅沼組 東1 3,980 6.62 - 321
5851 リョービ 東1 1,063 6.59 - 347
7231 トピー工業 東1 1,101 6.58 - 265
8316 三井住友FG 東1 2,904 6.56 6.54 39,902
※データは2020年8月4日時点。
※配当利回りは予想、単位は%。時価総額の単位は億円。

 上表は、楽天証券の「スーパースクリーナー」を使用して算出した8月4日現在での高配当利回りランキングとなっています。配当利回りはアナリストコンセンサスの配当予想を基にしたものです。

 現段階ではまだ第1四半期決算発表を行っていない銘柄も半数程度残り、また、既発表銘柄でも依然として2021年3月期配当計画を未定としている銘柄も多くなっています。

 配当利回りの水準を探る上では、アナリストコンセンサスを参考とするしかなく、今回もランキングには恣意(しい)的な要素を加えていません。

 ただ、明らかに実態とかけ離れた利回り水準となっているものも多く、注意が必要となります。FPG(7148)三洋貿易(3176)三井住友建設(1821)などは、会社計画ベースでの利回りが妥当と考えられます。その他、計画未発表銘柄の大半は、コンセンサス水準の利回りを期待するのは難しいといえるでしょう。

 新たにランキングしたエクセディ(7278)アーレスティ(5852)リョービ(5851)トピー工業(7231)などは足元の株価下落がランキング上昇の背景であり、想定水準からの減配にはより警戒が必要となります。

 表中では、日本たばこ産業(2914)あおぞら銀行(8304)日本郵政(6178)三井住友FG(8316)などが、相対的に利回り水準の正当性は高いと判断されます。また、浅沼組(1852)も現段階では大幅な業績悪化は想定しにくく、注目しても良さそうです。