本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは106.86

下値メドは104.03

今朝の天気マークは「雨」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

104円の文字がだんだん濃くなってきた

 週明け(27日)のマーケットでドル/円は円高続行。106円ちょうど近辺でオープンして、ほとんど上昇することなく高値は106.06円止まり。あえなく106円を割ると先週金曜日の安値105.67円を下抜けして、海外時間には105.11円まで安値を更新しました。

 一方、ユーロ/ドルは堅実に値を伸ばし、NY時間には1.1781ドルまで上昇。2018年9月26日以来約1年10カ月ぶりの高値に到達。

 NY株式市場は、週後半のアマゾンなどの決算発表の期待もあって堅調。NYダウ平均株価は3営業日ぶりの反発で前日比+114.88ドルの2万6,584.77ドルで終了。

 金先物は、2011年につけた史上最高値1,921.20ドルを超えて1,940ドルまで上昇。金価格は2018年には1,200ドル、今から1年前にはまだ1,500ドルだったことを思うと、上昇の激しさが分かります。3月からでもすでに18%も値上がりしています。

 しかし、この上昇は金バブルというより、ショートの買い戻しだといわれています。ユーロ上昇も、ユーロ・ショートの解消が引き金でした。循環的なドル安時代、米経済のサイクル的アンダーパフォーマンスの時期が到来したようです。

 円高、ユーロ高でユーロ/円はどうなる?「今日の注目通貨」はユーロ/円。最新位置情報を確認してください。海外投機家はすでに動いていた? 海外の投機筋の円とユーロのポジションは「今日の注目グラフ」のIMMポジション推移をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

27日のドル/円のNY市場終値は105.38円

 前営業日の終値比▲0.75円だったので、今朝の天気マークは「雨」です。

今日の格言:

人が恋に落ちるのは、万有引力のせいではない - アインシュタイン

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    「最も評判の良い国」のスウェーデン コロナ対策で評価がた落ち
    米でコロナ感染第2波広がるが、NY州の感染第1波ほど深刻ではない

ドル:
    ブラード連銀総裁:米景気見通しに慎重「超低金利の金融政策は長期間続く」
    米中西部で共和党系の知事たちが「外出禁止令」の発動を拒否
    43%の企業が過去3カ月間で4割の従業員をカット
    ブレイナードFRB(米連邦準備制度理事会)理事「雇用が持続可能か不透明」

ユーロ:
    ECB(欧州中央銀行)、パンデミック緊急購入プログラムの増額と延長が必要か 
    イタリアのGDP(国内総生産)比債務が155%まで膨張 

ポンド:
    英政府、店でのマスク着用を義務化  外出自粛が長引く恐れも

豪ドル:
    豪当局、膨張する中国企業の鉱物資源買収に「待った」

カナダドル:
    カナダ銀行声明「ソーシャルディスタンスによって消費支出が低下した」

原油先物:
    現在の価格で米シェール会社の30%は破産

その他:
    バイデン大統領候補は認知症?  世論調査で38%が「そう思う」
    ブルガリの宝飾部門、中国の5月売上げが過去最高に
    新型コロナによるメッカ巡礼休止で、サウジの収入が120億ドルの大幅減
    ポリ袋はエコ! ポリ袋は紙袋の70%のエネルギーで製造可能

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ユーロ/円:今週のレンジ予想:121.35円から125.50円

 今週のユーロ/円のブルベアの分かれ目は123.40円。123.40円より上ならばユーロ買いが優勢、123.40円より下ならばユーロ売りが優勢。

 最近よく「リスクオンになったからドル安」と解説している記事を見かけますが、どうでしょうか。確かに、コロナウイルスが一時的に引いた時に有事のドルが不要になった、そんな理由でドルが売られていたこともありました。

 しかし、今ユーロが買われている理由は「ユーロ由来」であって、ドルが主導権を握っているわけはない。為替Walkerでも何度か触れていますが、EU(欧州連合)が欧州復興基金の設立の合意にこぎつけて、これがユーロのトレンドを変えるきっかけになったのです。政治(EU)と金融(ECB)がコラボして周辺国の破綻リスクが格段に小さくなったおかげで投資家は安心して欧州に投資できるようになった。欧州株式市場の上昇が、ユーロ上昇の推進力となっているのです。

 欧州諸国が米国に比べてコロナ第2波をうまくやり過ごして、順調に経済再開をスタートさせていることも、経済面で優位に立っています。(ただ、スペインでは感染者が拡大。スペインは欧州のなかでGo Toトラベルを積極的に展開していた…いやな予感)

 いずれにしても、「NY株が上昇してリスクオンになってドルが売られてユーロは上昇しました」的な解説は、たまたま結果が合っていただけ。金価格が史上最高値を更新したことを考えると、むしろマーケットは「リスクオフ」に傾いているのではないかと思うのです。

 海外の投機筋のポジションは「今日の注目グラフ」のIMMポジション推移をご覧ください。

127.50円 : 2019年 高値

126.80円 : 2019年04月 高値
126.64円 : 第3 レジスタンス(HBO)

125.47円 : 第2 レジスタンス
125.23円 : 2019年05月 高値

124.58円 : 第1 レジスタンス
124.43円 : 06月 高値(06月05日)
124.29円 : 07月 高値(07月20日)


123.40円 : ピボット


122.87円 : 01月 高値(01月16日)
122.28円 : 07月の中心値

121.51円 : 第1 サポート
121.40円 : 02月 高値(02月20日)
121.34円 : 第2 サポート
121.32円 : 2019年の中心値
121.15円 : 03月 高値(03月25日)

120.45円 : 第3サポート(LBO)
120.26円 : 07月 安値(07月01日)

119.90円 : 05月 高値(05月29日)
119.77円 : 01月 安値(01月30日)
119.42円 : 2020年の中心値
119.31円 : 06月 安値(06月22日)

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

今日の注目グラフ

海外投機家はすでに動いていた!「円・ロング」と「ユーロ・ロング」が増加

 CFTC(全米先物取引委員会)公表による、7月21日時点のシカゴIMMの通貨先物ポジション状況は、円は19,307枚の「ロング(=約23億ドル相当の円の買い持ち)」で、前週に比べてポジションは5.4%増加しました。円・ロングは2週連続で増加。円の先高観が強まっていることを示唆。

 ユーロドルは、125,047枚の「ロング(=約156億ユーロの買い持ち)」で前週比+12.7%。ユーロ・ロングは2週連続で増加。ユーロの先高観を反映

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。