本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは108.07

下値メドは106.37

今朝の天気マークは「晴れ」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

上昇余地、まだある

 今週最大イベントであるEU(欧州連合)首脳会談が、今日と明日(17・18日)に開催されます。EU各国の首脳が直接集まり、欧州復興基金と2011年から27年までの予算について議論を行います。なかでも注目を集めるのは欧州復興基金。ユーロの未来を決定するともいわれる重要な案件です。

 復興基金を可決するためには全加盟国の支持が必要。しかし、EU各国指導者は、設立という「総論」には賛成も、時期や条件などの「各論」については一致していません。特に争点となっているのが、基金を「補助金」とするのか、それとも「融資」の形にするのかということ。ドイツは補助金に賛成しているようですが、「けちんぼ4カ国」と呼ばれるオランダ、オーストリア、デンマーク、スウェーデンは、融資にするべきだと主張しています。構造改革を資金援助の条件とするなどで、どれだけ譲歩するかが注目点となるでしょう。同時に基金の額が縮小されることなく7,500億ユーロで設立されるかどうかも重要。

 ラガルドECB(欧州中央銀行)総裁やドイツ・メルケル首相からは、今週末の合意は無理かもしれないとの慎重な意見も出ています。その場合、7月下旬に改めて話し合うか、あるいは秋まで延期になる可能性がありますが、マーケットはせっかちです。そのため(たとえ最終的に合意するとしても)、週末に結果が出なければ失望のユーロ売りが発生することも否定できません。

 もっとも、合意が五分五分との見方だけに、ユーロ買いポジションはそれほど積みあがっていないといわれています。逆に言えば、合意を含め期待以上の結果が出た時の上昇余地はまだ十分残されています。特に、ドルがコロナウイルス感染拡大や米中対立で上昇モメンタムを失っているだけに、これまで以上にユーロを買う潜在的需要は高まっているようです。

 ユーロ/円の最新位置情報は「今日の注目通貨」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

16日のドル/円のNY市場終値は107.27円

 前営業日の終値比+0.33円だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。

今日の格言:

銀行とは、金を借りる必要がない事を証明できる者にだけ金を貸す所である

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    「空気感染」がナイトクラブやジムなどで起きている可能性  WHO(世界保健機関)
    大手客船会社カーニバル、4,700億円の赤字に 新型コロナウイルスが直撃

ドル:
    11月米大統領選、トランプ氏不利の場合、結果が12月にずれこむ可能性も
    全米の40%の人口に相当する州が、経済再開を延期
    ウィリアムズNY連銀総裁「経済回復には何年もかかる」
    世界経済見通し今年は▲3%。ロックダウン再開ならさらに悪化

ユーロ:
    メルケル首相「欧州復興基金と予算で合意できないこともありえる」
    ドイツ憲法裁判所、ECBの量的緩和政策は違憲ではないとの判断へ
    レーン理事「ECBの信頼を回復させるには、インフレを上げるしかない」

ポンド:
    5G通信網計画でファーウェイ排除を決定か。国家安全保障会議を開催
    英国人の90%が「海外旅行したくない」

円:
    F35戦闘機、米が日本への売却決定 105機2.4兆円

中国人民元:
    中国消費者の嗜好が変化 スポーツなどの支出を増やし旅行出費を減らす

豪ドル:
    豪失業率の公式統計7.1%、しかし実質失業率はほぼ2倍の13.3% - 豪財務相

トルコリラ:
    トルコのインフレが上昇傾向。財政赤字悪化も止まらず

その他:
    カリフォルニアで一家28人が新型コロナ感染 父死亡、感染源は不明
    バッタ大量発生、ネパールが捕獲に報奨金
    スイスの列車内に金の延べ棒の忘れ物 時価およそ2,000万円相当
    日本マイクロソフト、週休3日制導入実験で生産性が40%向上。会議は30分まで

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ユーロ/円:週末のレンジ予想:119.35円から123.85円

 EU首脳会談が行われる今夜から週末にかけてのユーロ/円のブルベアの分かれ目は121.60円。121.60円より上ならばユーロ買いが優勢、121.60円より下ならばユーロ売りが優勢。

最初のターゲットは今月高値の122.50円。その次は6月高値の124.43円。

126.80円 : 2019年04月 高値

125.23円 : 2019年05月 高値
125.17円 : 第3 レジスタンス(HBO)

124.43円 : 06月 高値(06月05日)
123.84円 : 第2 レジスタンス

122.94円 : 第1 レジスタンス
122.87円 : 01月 高値(01月16日)
122.50円 : 07月 高値(07月15日)


121.60円 : ピボット


121.40円 : 02月 高値(02月20日)
121.38円 : 07月の中心値
121.32円 : 2019年の中心値
121.15円 : 03月 高値(03月25日)
120.71円 : 第1 サポート

119.90円 : 05月 高値(05月29日)
119.77円 : 01月 安値(01月30日)
119.42円 : 2020年の中心値
119.37円 : 第2 サポート
119.31円 : 06月 安値(06月22日)

118.48円 : 第3サポート(LBO)
118.37円 : 02月 安値(02月28日)

116.13円 : 03月 安値(03月09日)
115.45円 : 04月 安値(04月29日)

114.40円 : 年初来安値(05月07日)
113.70円 : 2016年11月 安値

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

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◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。