今回の格言

「遠くの戦争は買い、
近くの戦争は売り」

どんな格言?

軍事衝突による被害をこうむる可能性があるか否か

 遠くで発生した戦争は売り材料となりにくいが、近くで発生した戦争からは被害をこうむる可能性があるので売り材料となりやすい、との意味。第一次世界大戦(1914年~1918年)の例では、戦禍に見舞われた欧州から遠い米国や日本では「特需」が発生した。

 日本に近い朝鮮半島で起きた「朝鮮戦争」(1950年~1953年)でさえ、「高度経済成長」への助走に繋がる特需が発生。一方、軍事衝突に巻き込まれて経済的な被害をこうむる当事国や周辺国の株式は下落する可能性が高いと考えられている。