7月の株主優待銘柄

 2020年7月の優待株は、権利付き最終日が7月29日(水)、権利落ち日が30日(木)、権利確定日が31日(金)と土日を挟まない、最短の日程になります。7月29日(水)までに株を買って、30日(木)まで保有すると、優待の権利を獲得することができます。

 7月は優待株の数が少なく、合計33銘柄※。自社商品の優待価格販売や割引券、図書カードなど、どちらかというと小粒な優待が多くなっています。新型コロナウイルスによる非常事態宣言は解除されましたが、先行き不透明な理由から優待の停止もあるかもしれません。数少ない7月は見送り、秋の優待最盛期9月末に向けた仕込みにするのもよいと思います。※楽天証券 株主優待検索より

 7月優待の人気第1位は日本駐車場開発の自社駐車場割引券優待です。こちらも優待権利獲得には1,000株以上の保有が必要というハードルがありますが、同社の株価は130~150円台とお手頃なので、1,000株でも17万円台の投資ですみます。

 7月末株主に対して年1回、時間貸し駐車場の1日駐車料金30%割引券5枚のほか、子会社の日本スキー場開発が運営するスキー場のリフト利用割引券3枚(1枚で5名利用可)など各種割引券が贈呈されます。

 第2位はジュエリー会社・クロスフォーの自社製品優待です。100株・約3万2,000円程度の投資金額で4,500円相当のペンダントDancing Stoneが贈呈されます。投資金額に比べて、もらえる優待品の価値が高い点が魅力といえるでしょう。

 第3位は丸善CHIホールディングス。年1回、7月末の株主に対して、同社の運営する丸善、ジュンク堂書店で書籍などを購入できる商品券が100株で500円、200株以上500株未満で1,000円、500株以上2,000株未満で2,000円分が贈られます。本や文具好きの人にとっては有効活用できそうです。

 人気4位は飲料メーカー・ダイドーグループHDです。同社は7月と1月の年2回優待ですが、今7月末から優待内容が変更になり、100株以上で6,000円相当のグループ商品詰め合わせセットがもらえるのは1月末だけ。7月末優待は1株以上の株主全員に優待価格でのグループ商品販売だけになりました。1月末の優待取得のためには、半年以上の継続保有が新たな条件になったため、それを狙って7月に同社の株をあらかじめ購入しておくのもいいでしょう。

 今年から株を5年以上保有した7月末株主に記念品が贈呈される長期優待も始まりました。ちなみに同社の優待権利確定日は7月20日(月)。7月16日(木)に株を買って持ち越すことが、来年1月20日時点の株主に対するグループ商品詰め合わせの取得も含めた優待獲得の条件になります。

 第5位はヘルスケア&メディカル投資法人の自社施設利用割引優待です。1月末、7月末の投資主や一定範囲の親族に対して、同社が保有する有料老人ホームの前払い金30万円割引や1泊2日無料体験入居(食事つき)などの優待サービスを提供しています。

 第6位は稲葉製作所の図書カード優待。7月末株主には100株保有で1,000円相当のオリジナル図書カードが贈られます。300株以上だと図書カードもしくは複数の地域特産品3,000円相当の中から1品、選択できます。

 第7位はガーデニング商品を販売するタカショーです。同社は500株以上の株主に「タカショー・プレミアム優待倶楽部」で使えるポイントを贈呈していますが、その権利がもらえるのは1月末株主だけ。7月末株主には100株以上一律で、同社の商品を割引価格で購入できる優待特別販売カタログが送付されます。

コロナ感染症の直撃を受けている優待株、頑張れ!

 優待株には、居酒屋や外食チェーンの食事券優待をはじめ、小売・アパレル・旅行産業に属する企業が多く、新型コロナウイルスの悪影響が今後も懸念されます。

 優待目的で購入したものの、業績悪化のために株価が下落するリスクがある点には十分、注意しましょう。コロナ不況の直撃を受けて、やむを得ず優待を廃止したり、最悪、企業破たんが起こる可能性も十分に考慮しないといけない状況になっています。

 また人気の国内航空券割引優待のANAホールディングスが昨年3月末株主に贈呈された株主優待番号の使用期限を5月31日から11月30日まで半年間延長するなど、非常に多くの優待企業が優待券の有効期限の延長を発表しています。すでに優待券を持っている人は、優待の期限がいつまでなのか、企業のホームページなどで確認してください。

 株主優待制度はお得で素敵な優待品を通じて、会社と投資家をつなぐ機会を提供してきました。これまで私たちの生活をハッピーにしてくれた優待企業がなんとかコロナの苦境を乗り越えてほしいものです。

7月株主優待 人気ランキング

1位 日本駐車場開発

優待発生金額:138,000円​ ※1
日本駐車場開発の優待品例:自社駐車場割引券等

順位 コード 銘柄名 優待内容 優待獲得に必要な最低金額※1
2 7810 クロスフォー 自社製品 36,500円
3 3159 丸善CHIホールディングス 買物券 39,300円
4 2590 ダイドーグループホールディングス 自社グループ商品割引​ 4,750円
5 3455 ヘルスケア&メディカル投資法人 施設利用サービス等 123,500円
6 3421 稲葉製作所 図書カード 139,200円
7 7590 タカショー 特別販売カタログ等 48,000円
8 6654 不二電機工業 クオカード 133,800円
9 3418 バルニバービ 食事券 95,800円
10 3539 JMホールディングス 精肉関連商品 283,900円

最新の情報は、楽天証券の「株主優待検索」>>
※この記事は銘柄を推奨するものではありません。
前期赤字企業と明らかに優待以外の人気で保有している投資家が多いと考えられる銘柄も除外。具体的には、抽選でJリーグ観戦チケットの優待銘柄は除外
※売建可能数量や日歩は、楽天証券にログインいただくとご覧いただけます。
※株主優待・配当金は各企業の判断で廃止・変更になる場合がございます。お取引にあたりましては最新の株主優待情報を各上場会社のホームページ等にてご確認ください。
※1優待発生金額 = 前営業日終値(6月24日) × 優待獲得最低株数で計算した金額です。
※このランキングは楽天証券での保有されているお客様の人数が2020年6月24日時点で多い順番です。

「株主優待検索」のやり方

 7月の人気優待銘柄を「株主優待検索」で調べる方法を解説します。ログインは必要なく、どなたでもお使いできます。

 ※スマートフォンでお読みの方は、上記をクリックすると、「楽天証券スマートフォン専用サイトへ移動しますか?」とポップアップが出ます。「OK」をクリックしてください。スマホでも、PC版とほぼ同じ検索が行えます。
 ※楽天証券ウェブサイトのトップページから、「株主優待検索」を開く場合は、以下の通り、「国内株式 現物・信用」→「株主優待」とクリックしてください。

  次に、水色の文字で「株主優待検索>」と出ているところをクリックしてください。

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