しんた:高校2年生。中学からお年玉のお金で運用をしているインテリ高校生。クイズ研究部の部長
ひな:しんたの同級生。クイズ研究部の部員
ひな:しんた君あのさ、投資信託で、「インデックス」と「アクティブ」というのがあったの。これって何かなあ。
インデックスとアクティブってなに?
しんた:ひなちゃん、よくぞ、聞いてくれました!
「インデックス」はね、“索引・見出し・指数・指標”という意味なんだけど、投資の場合“指数・指標”という意味で使われているよ。
ひな:基準となる数値ってことね。
しんた:そう。日経平均株価、TOPIX(東証株価指数)、NYダウ平均指数は、株式市場の指標を示す「インデックス」。「インデックス投資」はこれらの指数と同じ動きをするように運用して、同じ成績を目指すファンドのことなんだ。
ひな:メインどころと連動しているってことね。「アクティブ」は?
しんた:分かりやすく言うと、「インデックス運用」が指数連動型で「守り」なのに対し、「アクティブ運用」は、「積極」なんだ。インデックスの指数を上回る利益を出すために、積極的に運用をする。
ひな:どういうふうに「積極的」なの?
しんた:例えば、運用するファンドマネージャーが、「これだ!」って思った銘柄の配分を高くするんだ。ひなちゃんがファンドマネージャーだとする。今日、トヨタ自動車の社長を訪ねてみたら、今のところ、売れ行きは例年より少し上向きだよ、って言われたら、どうする?
ひな:トヨタの株をたっぷり買っとく!
しんた:……。気持ちは分かるけど、「少しだけ上向き」だからさ、「終わってみたら、例年を少し下回った」ってことも十分に考えられるじゃない。
ひな:そっか。じゃあ…ちょっと多めに買っとく?
しんた:そうそう。僕もそうする。自分でも少しはリサーチできるからね。近所のトヨタのショップに行って、店員さんに売れ行きを聞いてみるとか、新車が出るタイミングとか、ちょっとなら調べられるよね。
ひな:調べて、良いと思う銘柄を多めに買って、良くない銘柄を減らして…ってこと?
しんた:「積極的」だから、良いと思えば買う、良くなくなったら売る、十分に値上がりしたら売る、また下がってきたら買う…など、「アクティブ」にやるんだ。
ひな:かっこいい! なんか、アクティブファンド、気に入ってきた!
しんた:まぁまぁ。でもね、必ずしも運用成績がインデックスファンドよりいいとは限らない。ファンドマネージャーの腕によって、成績が全然違うから、選ぶのが大変なんだ。手数料も高いし。
ひな:えー。なかなか、ファンドひとつ選ぶのも大変だね。
しんた:そういう人は、インデックス型にすればいいのさ。良くも悪くも、指数連動だからね。
ひな:そっか。でもあんまり利益でないんでしょ?
しんた:そんなことないよ。例えば、日経平均株価の場合、2009年に7,054.98円まで下落。でもそのあと、2018年1月23日に2万4,124.15円(終値ベース)。約3.4倍になっているんだ。
ひな:そんなに?
しんた:それに、上手に安値で買って高値で売る、ってのは難しいから、「積み立て」で投資する、って勉強したよね?
ひな:そっか。「積み立て」しながら、大きく下がったときは、少し買い増しするとか、工夫すればいいわけね!
しんた:そういうこと!! ちなみに、「インデックス型」は、「パッシブ型」と呼ばれることもある。
ひな:なにか違うの?
しんた:「パッシブ」は、消極的、受け身って訳される。「アクティブ」は……。
ひな:積極的、つまり、アグレッシブ!!
しんた:ま、まぁ、そんなとこかな…。
ひな:しんたくんも、もっとアクティブになったほうがいいんじゃない?普段クイズとかゲームばっかしてないで。
しんた:母ちゃんそっくり!
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