本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは107.98

下値メドは106.69

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

ドル/円に固執しない

 16日のマーケットは再び「リスクオン」。FRB(米連邦準備制度理事会)が緊急融資プログラムの一環として米社債の買い入れを開始したことがきっかけ。米国と中国で広がる新型コロナ感染「第2波」の不安を束の間忘れさせてくれました。経済指標では、米5月小売売上高が前月比+17.7%と予想を大きく上回り、消費回復の強さに期待が高まりました。

 トランプ米大統領が1兆ドルのインフラ投資を計画しているとのニュースもリスクオンの材料。もっとも、11月の大統領選の前に議案が成立する見込みはかなり低いようですが、大統領選挙キャンペーンの大きな目玉になりそうです。世論調査では民主党のバイデン候補がトランプ氏とのリードをひろげています。

 ドル/円は107円のレンジに引きこもり中。強い方向感は見えません。一方で、豪ドルやNZドルが元気。NZは他国に先駆け8日にソーシャルディスタンスを解除。豪ではRBA(豪準備銀行)が経済回復に自信を示したことなどがオセアニア通貨買いにつながりました。

 新興国通貨の勝ち組はどれか? 今月の「勝ち組」「負け組」通貨ペア、そして円とユーロIMMポジション推移のグラフは「今日の注目通貨」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

16日のドル/円のNY市場終値は107.29円

 前営業日の終値比▲0.06円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

今日の格言:

「勉強」とは与えられた知識を吸収すること。「研究」とは立てた仮説を検証すること​

今日は何の日(6月17日):

砂漠化および干ばつと闘う世界デー
永禄の変:足利義輝殺害(1565年 - 永禄8年5月19日)
アイスランドがデンマークから独立(1944年)
沖縄返還協定調印(1971年)
ウォーターゲート事件発覚(1972年)
ハマヒメドリが絶滅(1987年)
南アフリカのアパルトヘイトが終結(1991年)

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    経営難のキャセイ航空、政府主導で支援 5,400億円の資本調達
    米ユナイテッド航空、乗客全員に健康の自己証明を義務化

ドル:
    トランプ大統領、ドイツに駐留する米軍を2万5,000人規模に削減すると表明
    次のテーマは早くも「米大統領選」11月行使オプションの引き合いが急拡大
    クラリダFRB副議長「米経済には金融政策の一段の支援が今後も必要」

円:
    日銀、資金繰り支援特別プログラムの総枠を110兆円に拡大

ユーロ: 
    スペインが37.5億ユーロの景気刺激策を発表
    ドイツ政府、付加価値税を16%に引き下げ:景気刺激策の目玉

ポンド:
    約3カ月ぶりに英国で小売店が再開。開店前から長蛇の列も
    6月までにEU(欧州連合)との協定が明らかにならなければ、合意なき離脱の準備を開始

その他:
    トランプ大統領、ボルトン氏の暴露本出版に脅し「刑事責任を問う」
    バフェット氏、ガラケー卒業してiPhoneに乗り換えたことを明らかに
    「コオロギせんべい」無印良品がネットストアで発売

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円:今週のレンジ予想:104.75円から111.00円

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

「勝ち組」「負け組」通貨ペア(6月1日~6月12日)

対ドル ランキング

 各通貨の対ドルのパフォーマンスには「リスクオンのドル売り」がはっきり表れました。
6月前半の時点で最もパフォーマンスが良かった(上昇した)「勝ち組」はNZドルの+4.06%。ニュージーランドはソーシャルディスタンスを解除して経済の本格再開へ一歩踏みだしています。2位は豪ドルの3.15%。RBAは「新型コロナによる豪経済のダメージは危惧していたほどではなかった」と、強気の見通しを示しています。

対円 ランキング

 対円で最もパフォーマンスが良かった(上昇した)「勝ち組」は、先週に続いて南アランド/円の4.88%。メキシコペソとトルコリラはややマイナスで「負け組」入り。対円でもオセアニア通貨が健闘しています。

IMMポジション推移(円、ユーロ)(2018年6月~2020年6月) 

 CFTC(全米先物取引委員会)公表による、6月9日時点のシカゴIMMの通貨先物ポジション状況は、円は17,462枚の「ロング(=約20億ドル相当の円の買い持ち)」。前週に比べて46%縮小、ドル金額にすると10億ドル相当の円ロングが解消されました。

 ユーロは95,649枚の「ロング(=約120億ユーロの買い持ち)」。前週に比べて18%増加。

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。