本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは108.71

下値メドは105.81

今朝の天気マークは「晴れ」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

リスクオフ
それともリスクオン?

 FOMC(米連邦公開市場委員会)は、先週行われた6月の会合において、低金利政策の長期継続を表明。今後2年間のうちに(マイナス金利までの利下げはあっても)利上げすることはないと示唆しました。

 しかし、期待に反して追加の緩和策は導入されませんでした。さらに米国の新型コロナウイルス第2波(第1波)の拡散が米国経済再開を遅らせる可能性があることから、米雇用統計後に芽生えたリスクオンは大きく育つことがありませんでした。

 とはいえ、これを本格リスクオフだとか、トレンド転換だと恐れる投資家は少なく、テクニカル的な調整にすぎないと楽観視している人が多いです。

 実際、ドル/円は11日に106.57円まで円高になりましたが、翌12日(金曜)には107円台に回復。NY株式市場のダウ平均株価は、11日に1,860ドル下げて3月中旬以来の大幅安を記録。しかし12日には477ドル高。1日で反発したことで、押し目買い姿勢がさらに強まりそうです。

 ただ注意したいのは、現在の株価やドル/円には、よいニュースがほぼ織り込まれていること。FOMCは様子見モードに入っているので、これ以上の新しい政策は期待できない。マーケットが今後上昇していくには、実態経済が強くなる必要があります。

 新型コロナウイルスは、それ自体は経済的にはそれほど問題ではないといわれています。本当に重要なのは新型コロナウイルスが引き起こす「恐怖」。なぜなら、恐怖が大きければ人々は家に閉じこもり経済活再開はさらに遅れるからです。中央銀行や政治家が、新型コロナウイルスの恐怖をどのような方法で除去してくれるのか、あるいはマーケットがその恐怖とどのような折り合いをつけるか、というのが今週のマーケットのポイントだと考えます。

 リスクオフが強まるのか、リスクオンに戻るのか。少なくともマーケットのボラティリティは期待できそうです。今週はパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言が予定されています。

 ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/ドルの最新位置情報は「今日の注目通貨」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

12日のドル/円のNY市場終値は107.35円

 前営業日の終値比+0.49円だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。

今日の格言:

全ての人間の心臓はいつか止まるもの。だから僕は時間を無駄にしたくない。 - ニール・アームストロング(宇宙飛行士)

今日は何の日(6月15日):

聖武天皇が都を難波京から平城京に戻す(745年 - 天平17年5月11日)
衣川合戦。源義経自害(1189年 - 文治5年閏4月30日)
マグナ・カルタ制定(1215年)
ベンジャミン・フランクリンが、雷が電気であることを証明(1752年)
アメリカ独立戦争: ジョージ・ワシントンが大陸軍の総司令官に任命(1775年)
坂本九の「上を向いて歩こう (SUKIYAKI)」がビルボード1位を獲得(1963年)
イチローがピート・ローズの記録を抜き、日米通算4257安打の世界記録を達成(2016年)

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    ニュージーランド、今日15日に新型コロナ収束を公式宣言する予定
    北京で新たに6人が新型コロナ感染、一部地域で封鎖措置
    ロシアで新型コロナの感染が急拡大。政府の楽観論が消え警戒広がる

ドル:
    パウエルFRB議長「当面、数百万人が失業状態となる可能性」
    米大統領選、中国問題がテーマに。バイデン氏は親中派
    カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁「V字回復はない」

ユーロ: 
    米中貿易分野合意は「WTO(世界貿易機関)の規定違反の可能性」EU(欧州連合)が警告
    ドイツのライン川水量が2011年以来最低。ドイツ4月降雨量は1881年以来最小

ポンド:
    ゴーブ英国務相、EU離脱移行期間を年末より延長しないと正式に確認
    バルニエEU首席交渉官「英国との関係は、かなり悪化しつつある」

豪ドル:
    中国政府「オーストラリアに旅行してはだめ」
    豪首相「(中国の)脅しには屈しない」

その他:
    バイデン氏リードの世論調査、トランプ陣営がCNNに撤回と謝罪要求
    ティファニーの2-4月期決算で赤字転落。日本や欧州で売上高4割減

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円:6月のこれまでのレンジ:106.57円から109.85円

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ユーロ/円:6月のこれまでのレンジ:119.43円から124.43円

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ユーロ/ドル:6月のこれまでのレンジ:1.1101ドル から1.1422ドル

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

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◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。