本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは107.87

下値メドは105.88

今朝の天気マークは「雨」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

マーケットが一転弱気に

 11日のNY株式市場で、NYダウ平均株価が大幅下落しました。下げ幅は一時1,900ドルを超え、終値でも過去4番目の大きさ。米国で感染拡大「第2波」が広まっていることが理由とされていますが、これは正確ではない。正しくは「第1波」。テキサスやアリゾナなど、感染者が増えている状態で経済再開した州が引き起こしていることです。本格的な第2波は今年の冬に到来するといわれていますが、全米デモ集会やトランプ大統領が来週から選挙集会を再開することで、その前から広がることが懸念されます。

 これまでの株高を支えていたものは、「新型コロナ収束」と「経済再開」。その両方があやしくなって、投資家は一斉にリスク回避に動きました。

 今週、FOMC(米連邦公開市場委員会)は6月の定例会合において、超低金利政策を継続することを表明。2022年までは政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利を引き上げることはありません。しかし「FOMCは結局、何も新しいことはやっていない」という声もあります。YCC(イールドカーブ・コントロー)導入も見送ったし、実はそれほど「ハト派」ではないという意見が増えています。より緩和的な政策を期待していた株式市場は、「FOMCを材料にこれ以上買い進める理由がない」と、売りが出たこともあります。

 1週間で3円の円高。ドル/円の最新位置情報は「今日の注目通貨」をご覧ください。

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11日のドル/円のNY市場終値は106.84円

 前営業日の終値比▲0.28円だったので、今朝の天気マークは「雨」です。

今日の格言:

明日、相場が上がるのか下がるのかなんて、誰にもわからない。「自分で考えて」、「自分で決定して」、「自分で実行する」ことが何をおいても大事だ。結果まで求めたりすると苦しくなる。それは神の範疇だ。結果を恐れず一歩一歩前に進んでいく、その過程こそに意味がある。

今日は何の日(6月12日):

桶狭間の戦い(1560年 - 永禄3年5月19日)
南アフリカのネルソン・マンデラに国家反逆罪で終身刑の判決(1964年)
日本初の原子力船「むつ」が進水(1969年)
新型インフルエンザの世界的流行、WHOがパンデミックを宣言(2009年)
フロリダ銃乱射事件(2016年)

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    不足しているのはベッドよりも人工呼吸器
    欧州への渡航禁止、部分解除へ 7月1日から段階的に
    NY市のコロナ死者推計値、公式統計より5,000人多い可能性  NY市の保健当局

ドル:
    米国の2月に景気後退入りを確認。史上最長128カ月に及んだ拡大期終了
    トランプ政権の新型コロナウイルス対応は「大惨事」、オバマ氏が批判
    カプラン・ダラス連銀総裁「FRB(米連邦準備制度理事会)の低金利政策はしばらく継続」

ユーロ: 
    欧州で「新型コロナ終息」の見方広がる。感染第2波の報告なし

ポンド:
    BOE(イングランド銀行)カンリフ副総裁「マイナス金利導入を否定しない」 
    英政府高官「6月30日がブレグジット交渉の法定期限」

NZD:
    新型コロナ終息宣言でソーシャルディスタンス解除

その他:
    格付け会社S&P、インドの格付け据え置き、見通し安定的。市場予想は格下げ 
    米マックで禁止の店内飲食をした女 注意した従業員に発砲

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円:週末から来週のレンジ予想:105.10円から110.85円

 11日のドル/円は下落。106.57円まで安値を更新。1週間前の米雇用統計後の高値109.85円から3円超下がっています。ドル/円にしては、大きく動いています。いったんはマーケットのテーマから外れたかに思えた新型コロナに再び注目を集めています。11日の終値は106.86円。106円台の円高で引けたのは5月8日以来。

 ドル安方向は、106円台が強い支持ゾーンで、2020年の中心値106.70円が位置。5月安値は105.98円。105円台を抜けると次の大きなサポートは101円台までなし。ドル/円の方向レスを確認して、居心地のよい107円台に戻って終わることもある。

 ドル高方向は108円台が再び抵抗ゾーン。6月中心値は108.21円。2019年の中心値で中期的なブルベア分岐点は108.20円。109円台は輸出の売りが観測されています。

 週末から来週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は107.99円。107.99円より上ならばドル買い優勢、107.99円より下ならばドル売り優勢。11日のNY終値は106.86円。


114.55円 : 2018年 高値
113.82円 : 2018年 12月 高値

112.40円 : 2019年 高値
112.22円 : 2020年 高値 (02月20日)

111.88円 : 第3レジスタンス(HBO)
111.71円 : 03月 高値 (03月20日)

110.86円 : 第2レジスタンス

109.85円 : 05月 高値 (06月05日)
109.00円 : 第1レジスタンス


108.21円 : 06月 中心値  
108.20円 : 2019年 中心値
108.09円 : 05月 高値 (05月19日)


107.99円 : ピボット


106.70円 : 2020年 中心値
106.57円 : 06月 安値 (06月11日)
106.13円 : 第1サポート

105.98円 : 05月 安値 (05月06日)
105.12円 : 第2サポート

103.26円 : 第3サポート(LBO)

101.17円 : 2020年安値(03月06日)
100.07円 : 2016年 09月 安値
99.53円 : 2016年 08月 安値

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

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◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。