配当利回り銘柄TOP15

コード 銘柄名 市場 株価 配当
利回り
時価
総額
8219 青山商事 東1 920 10.87 463
6464 ツバキ・ナカシマ 東1 763 10.62 313
8304 あおぞら銀行 東1 1,933 8.08 2,286
2914 日本たばこ産業 東1 2,014.5 7.64 40,290
4902 コニカミノルタ 東1 421 7.16 2,116
8185 チヨダ 東1 1,039 7.12 432
8016 オンワードHLDG 東1 339 7.08 535
2124 ジェイエイシーリクルートメント 東1 1,140 7.02 470
7751 キヤノン 東1 2,284.5 7.00 30,469
2768 双日 東1 252 6.75 3,153
9810 日鉄物産 東1 3,415 6.73 1,103
8053 住友商事 東1 1,228.5 6.72 15,368
7593 VT HLDG 東1 299 6.69 356
8002 丸紅 東1 524 6.68 9,106
5214 日本電気硝子 東1 1,585 6.67 1,577
※データは2020年4月30日時点。
※配当利回りは予想、単位は%。時価総額の単位は億円。

 上表は、楽天証券の「スーパースクリーナー」を使用して算出した4月30日現在での高配当利回りランキングとなっています。

 配当利回りはアナリストコンセンサスの配当予想を基にしたものです。本決算発表の谷間であるため、配当利回りのベースとなる配当金は2020年3月期予想、2021年3月期予想が混在している状況といえます。

 前月にも述べました通り、このタイミングは新年度の配当計画によって、利回り水準が一気に大きく変化する可能性には注意が必要となります。

 また、今年は新型コロナウイルスの影響によって業績見通しが立てられず、期初の段階で配当計画も未公表とする銘柄が多くなるものとみられます。コンセンサス予想はその際、前期の実績が踏襲されるケースが多いように感じます。

 直近で会社側が配当予想を修正した銘柄(2020年3月期予想が基準のもの)はスクリーニングから除外していますが、青山商事(8219)も前期大幅赤字であり、配当水準には不透明感が残ります。新たにランキングされているチヨダ(8185)オンワード(8016)なども配当計画は未定で、前期が最終大幅赤字のため、配当水準維持には同様に不透明感があるでしょう。

アナリスト評価◎の割安高配当株TOP15

コード 銘柄名 市場 株価 配当
利回り
時価
総額
コンセンサス
レーティング
株価移動平均線
からの
乖離率
2914 日本たばこ産業 東1 2,014.5 7.64 40,290 3.5 -2.65
9810 日鉄物産 東1 3,415 6.73 1,103 4.0 -10.81
7270 SUBARU 東1 2,175 6.62 16,729 3.5 -5.79
8316 三井住友FG 東1 2,844 6.56 39,053 3.8 -7.64
5019 出光興産 東1 2,470 6.48 7,357 4.1 -3.97
7272 ヤマハ発動機 東1 1,403 6.41 4,912 3.7 -6.82
8591 オリックス 東1 1,289 5.94 17,074 3.8 -13.16
9434 ソフトバンク 東1 1,464 5.89 70,083 3.8 1.75
8306 三菱UFJ FG 東1 434.3 5.79 58,986 3.8 -6.55
5020 JXTG HLDG 東1 382.7 5.78 12,362 4.1 -3.99
8058 三菱商事 東1 2,300 5.70 36,571 3.8 -6.58
4005 住友化学 東1 334 5.64 5,529 3.5 -5.63
4004 昭和電工 東1 2,375 5.58 3,555 3.6 2.18
8354 ふくおかFG 東1 1,550 5.48 2,962 3.6 -0.90
5703 日本軽金属HLDG 東1 172 5.38 1,066 3.6 -2.57
※データは2020年4月30日時点。
※配当利回りは予想、単位は%。時価総額の単位は億円。移動平均線乖離率の単位は%、基準は13週移動平均線。

※コンセンサスレーティング…アナリストによる5段階投資判断(5:強気、4:やや強気、3:中立、2:やや弱気、1:弱気)の平均スコア。数字が大きいほどアナリストの評価が高い。

※移動平均線乖離率…株価が移動平均線(一定期間の終値の平均値を結んだグラフ)からどれだけ離れているかを表した指標。この数値がマイナスならば、移動平均線よりも現在の株価が安いということになる。

 上表は、長期投資に適した銘柄の高配当利回りランキングと位置付けられます。

 高配当利回り銘柄において、一定の規模(時価総額1,000億円以上)、ファンダメンタルズ(コンセンサスレーティング3.5以上)、テクニカル(13週移動平均線からの乖離率30%以下)などを楽天証券の「スーパースクリーナー」を使ってスクリーニングしたものとなっています。

 ランキング上位銘柄は、前月から大きな変化が見られていません。

 通常であれば、本決算の発表が一巡する来月には、企業の増配や減配によって、利回りランキングにも大きな変化がみられるでしょうが、今年に関しては業績・配当予想を非開示とする銘柄も多いとみられるため、アナリストの配当予想もほぼ前期の実績を踏襲するものになりそうです。

 今後、前期比での減配を発表する銘柄は増加すると考えられ、ランキングの変動は来月すぐにではなく、段階的に表面化することになるでしょう。

 現在の特殊な環境下、短期的には配当利回りの水準も懐疑的な状況となることが予想されます。中でも、これからコンセンサスレーティングが低下する銘柄などは、減配の可能性が高いと捉えたいところです。