6月の株主優待銘柄

 2020年6月の優待株は、6月26日(金)が権利付き最終日で、29日(月)が権利落ち日、6月30日(火)が権利確定日という、土日をはさんだ権利取得になります。26日(金)までに株を買って、月曜日の29日まで持ち越すことが優待権利獲得の条件になります。

 6月は12月末が決算期の会社の中間期末になるため、6・12月の年2回優待株も多く、銘柄数は114※と、4~9月の上半期では9月に次いで優待株の多い月です。すかいらーくHDと日本マクドナルドHDという全優待株でも屈指の人気を誇る食事券優待の2強が目立つ以外では、メーカーのカタログ優待、J-REIT(ジェイ・リート:国内の上場不動産投資信託)の宿泊割引券優待、人気上位ではありませんが、ロイヤルHD、三光マーケティングフーズ、ブロンコビリーなどファミレス・居酒屋系の食事券優待もあります。※楽天証券 株主優待検索より

 第1位のすかいらーくHDは、全ての優待株でも人気5位につけ、食事券優待ではNo.1の人気を誇る優待株です。100株だと6月末と12月末の年2回、各3,000円分の優待カードを1枚、年間6,000円分が贈呈されます。

 さらに、株数が増えると優待内容がグレードアップ。300株だと年間2万円分、500株だと3万3,000円分。1,000株の保有が年間6万9,000円分と、1株あたりの優待カードの金額が最も高くなります。全国にある「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」「しゃぶ葉」などで3,000円、5,000円額面のカードを提示すると、食事代が500円単位で割引されます。昨年12月に2,244円の高値をつけた株価はコロナ・ショックの影響で現在1,600円台となっています。

 第2位は、日本マクドナルドHD。こちらも人気の高い食事券優待です。バーガー類、サイドメニュー、ドリンクの商品お引換券が6枚ずつで1冊になった食事券を6月末、12月末の年2回、100株保有で各1冊、300株で各3冊、500株以上で各5冊もらえます。利用期限は約半年ですが、コロナウイルスの影響で昨年9月に配布された食事券の利用期限は9月30日まで延長になりました。同社の株価は3月中旬には4,290円まで下落しましたが、現状、5,200円台と年初の株価を上回ったときもありました。まさに、優待人気が株価の下支え役になっている頼もしい銘柄といえます。

 第3位のホンダは3月、6月、12月末株主に対して優待がありますが、6月は応募制の自社工場の視察やカレンダーの贈呈になります。3年以上長期保有していると、レースやイベント参加の応募権利が贈られます。

 第4位はヤマハ発動機です。年2回優待ですが、6月末はハードルが高く、1,000株以上の保有が条件で、レーシング・マリンの2種類から選べるカレンダーが贈られます。12月末は100株からのポイント制グルメ品優待で、100株・3年未満の保有で1,000ポイント、3年以上だと2,000ポイントが付与され、ポイントに応じた自社グループ所在地の名産品やジュビロ磐田、ラグビーのヤマハ発動機の観戦チケットも抽選で応募できます。

 第5位は2019年より、半年以上の継続保有が優待取得の条件になったカゴメです。6月末の年1回、新商品やケチャップ、野菜ジュースなどを詰め合わせた自社商品セットが贈呈され、100株だと2,000円相当になります。また、10年以上保有するとオリジナル記念品が1度だけ贈られる超長期優待もあります。

 第6位は高配当株としても知られるあおぞら銀行です。 3・6・9・12月末の年4回、100株以上の株主に対して、期間3カ月以上の円定期預金に500万円以上預けると3,000円分の商品券、投資信託や仕組債を100万円購入するごとに2,000円分の商品券が手に入ります。

 第7位はホットランドの利用券優待です。6月末と12月末の年2回、傘下の「築地銀だこ」「銀のあん」などで利用できる食事券が100株保有だと、各1,500円分(年間3,000円分)もらえます。

人気優待株は株価暴落時の買い支え効果が期待できる!?

 新型コロナウイルスまん延による株価の急落は、優待株にも大きな影響を与えました。全優待株で人気1位のオリックス(3月、9月優待)や航空券優待が人気のANAHD、日本航空は世界的な航空機リースや飛行機移動の落ち込みで株価が大きく下落してしまいました。

 ヤマダ電機(3月、9月優待)やビックカメラ(2月、8月優待)もインバウンド需要の落ち込みが嫌気されて大きく下げました。

 一方、イオン(2月、8月優待)やKDDI(3月優待)などはコロナ・ショックで急落した2月以降、急速に値を戻して年初来高値を更新。6月優待株の日本マクドナルドHDも1月初値を上回って堅調に推移しています。

 コロナ・ショックの悪影響が直撃する業種はありますが、人気の高い優待株は株価が下がると、優待目当ての新規購入や買い増しを行う個人投資家の買い支え効果に期待が持てるケースもあります。

 とはいえ、業績の下方修正から、優待内容の変更、株主に支払う配当金の減額などもありえます。最新情報を見て、十分に注意してください。

6月株主優待 人気ランキング

1位 すかいらーくホールディングス(3197)

優待発生金額※1:160,200
すかいらーくホールディングスの優待品例:飲食券

順位 コード 銘柄名 優待品例 優待獲得に必要な最低金額※1
2 2702 日本マクドナルドホールディングス 飲食券 528,000円
3 7267 ホンダ 施設利用割引券等 261,050円
4 7272 ヤマハ発動機 自社ポイント等 140,300円
5 2811 カゴメ 自社商品 274,300円
6 8304 あおぞら銀行 優待券 193,300円
7 3196 ホットランド 飲食券 102,200円
8 3140 イデアインターナショナル グループ商品 91,200円
9 7936 アシックス 自社製品割引券等 103,300円
10 8165 千趣会 カタログ買物券 35,500円

最新の情報は、楽天証券の「株主優待検索」>>
※前期赤字、REIT(上場不動産投資信託)は除く
※この記事は銘柄を推奨するものではありません。

※売建可能数量や日歩は、楽天証券にログインいただくとご覧いただけます。
※株主優待・配当金は各企業の判断で廃止・変更になる場合がございます。お取引にあたりましては最新の株主優待情報を各上場会社のホームページ等にてご確認ください。
※1優待発生金額 = 前営業日終値(4月30日) × 優待獲得最低株数*で計算した金額です。
※このランキングは楽天証券での保有されているお客様の人数が2020年4月30日時点で多い順番です。

「株主優待検索」のやり方

 6月の人気優待銘柄を「株主優待検索」で調べる方法を解説します。ログインは必要なく、どなたでもお使いできます。

 ※スマートフォンでお読みの方は、上記をクリックすると、「楽天証券スマートフォン専用サイトへ移動しますか?」とポップアップが出ます。「OK」をクリックしてください。スマホでも、PC版とほぼ同じ検索が行えます。
 ※楽天証券ウェブサイトのトップページから、「株主優待検索」を開く場合は、以下の通り、「国内株式 現物・信用」→「株主優待」とクリックしてください。

  次に、水色の文字で「株主優待検索>」と出ているところをクリックしてください。

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