本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは108.62円
↓下値メドは106.78円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
トルコリラも「低金利」通貨?
FXの方向が定まらないのは、マーケットが新型コロナの次のテーマへ進む過渡期にあるからだと考えます。新型コロナで経済がどれだけ悪化しているについては、マーケットにとってはもはやサプライズでではありません。中国の1-3月期経済成長は前期比▲9.8%の大幅マイナスだったにもかかわらず反応は限定的。なぜなら誰もが悪化することはわかっていたから。今はもう、どの国の経済がどれだけ素早く回復するかということに焦点が移りつつあります。
米国では先週末、中西部ミシガン州とミネソタ州、南部バージニア州などで自宅待機令の緩和求める抗議デモが起きました。トランプ大統領はというと、デモに対して自制を求めるどころか「州を解放しろ」とツイッターで煽ったのです。いつのまにか解放軍のリーダーになっていました。これらの州が野党知事だという政治的な理由があったのですが、ロックダウン(都市封鎖)が長引くほど経済回復が遅れるという危機感も大きかったのです。もちろんその先には大統領選があるわけですが。
新型コロナウイルスに関しての次の心配事は、欧米から新興国への感染拡大。トルコの新型コロナウイルス感染者数は9万を超え、欧米以外では最多。「アジアとヨーロッパの交差点」といわれる国だけに両方から新型コロナウイルスが侵入してくるわけです。トルコのエルドアン大統領は23日から全国31の都市でロックダウンを行うと発表しました。
新型コロナウイルスよるレパトリで、新興国からたった1カ月のうちに約900億ドルのマネーが流出しました。トルコや南アなど新型コロナ以前から苦境に陥っていた経済がさらに悪化する懸念があります。
新型コロナウイルス以上に金融市場が気にしているのは原油先物価格。21日の原油先物市場でWTI(6月限)は、一時前日比68%超安となる6.50ドルまで暴落しました。
一方で、原油価格下落は、一部の新興国にとっては悪いことばかりではありません。経済が悪化しても金利を下げられなかった大きな理由に、高インフレ状態がありました。燃料価格の大幅低下で、新興国は物価高騰を気にすることなく、金利を下げることができようになります。今日はトルコが政策金利を発表します。
毎ヨミ!FXトップニュース
21日のドル/円のNY市場終値は107.76円
20日の終値に比べ0.13円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
弱気な男が美人を得たためしはない
今日は何の日(4月22日):
アースデイ(地球の日)
アテネオリンピック(中間大会)が開幕(1906年)
第1回ミス日本コンテスト(1950年)
ペルー日本大使公邸占拠事件終結(1997年)
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
フランス空母乗組員約2,300人のうち940人が感染
感染者増加数2%未満がロックダウン解除判断の分かれ目
ドル:
クオモNY州知事がトランプ大統領に「自宅でテレビ見てないで、仕事しろ」
新型コロナウイルス検査を開発している企業に費用全額補助を セントルイス連銀総裁
ポンド:
ベイリーBOE(イングランド銀行)総裁「第2四半期のGDP(国内総生産)が▲35%になっても驚かない」
その他:
新型コロナウイルス、自転車に特需。電車通勤避けようと
アップルウォッチ、スイス時計の販売数を上回る
主要指標終値
本日の注目通貨
トルコリラ/円:トルコリラ、今夜利下げ。キャリトレの魅力失う?
トルコリラ/円は史上最安値を更新中。21日(火曜日)の安値は15.31円。未知のゾーンを突き進んでいます。トルコリラは対ドルでも1ドル=7.00リラに接近中。安全資産としてのドル需要の高まりがリラ安を加速。FRB(米連邦準備制度理事会)とのスワップ協定がないトルコはドル不足に陥ることになれば、国際決済に支障をきたすことになります。
利下げするといっても、主要先進国の金利がゼロ%であることを考えるとまだ高い。そう考える人もるかと思います。それでも、キャリートレードとしての魅力がないというのは、金利(の高さ)とボラティリティ(値動き)のリスクが見合わないからです。つまり、値動きに比べると金利が安すぎるのです。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。