こんにちは。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ新聞記者、はるちゃんです。

 先日、勤務先の先輩と食事をしていて、住宅ローンの借り換えについて話題になりました。その先輩は50代前半で、ローン残高が2,000万円弱。70歳まで支払い続けることになっているそうです。一般的に「残高1,000万円以上、支払い期間10年以上」ならば、お得な借り換えができると言われています。今回は、住宅ローンの借り換えについて注意点をお教えします。

 人生で一番大きな買い物をする際、あれやこれやと悩みましたよね。住宅ローンもその一つ。「どうすれば一番お得になるか?」悩みに悩んで金融機関を決めたはずです。しかし、ローン返済も数年たつと、残高は把握していても、金利が何%だったのか、など忘れてしまいがちです。皆さんはきちんと覚えていますか?

 2016年以降は低金利が続いています。このため、それ以前に借りていた方は、ローン残高減のチャンスを逃している可能性大です。16年以降でも「金利が0.5%以上下がる」場合は要チェックです。

「残高1,000万円以上、支払い期間10年以上」は検討を

 一般的に住宅ローンの借り換えには、金融機関に支払う費用や保証料などもかかり、(1)残高1,000万円以上(2)支払い期間10年以上(3)金利が0.5%以上下がる――の3条件を満たさない場合、逆に高くなってしまう恐れもあります。単に借りたときの金利よりも低いからといってすぐに食いつかないよう注意してください。

 最近はインターネットが発達し、各金融機関ともに借り換えシミュレーションをホームページ上に掲載しています。例えば、三井住友銀行のシミュレーションでは、登録免許税や司法書士手数料、印紙代など諸費用込みの合計金額が算出されます。

 便利だと思ったのは、「価格.COM」のサイトです。金融各社を比較した結果が一発で表示され、現在の支払総額からいくら安くなるのかが、各社ごとに分かります。借り換えを考えている方は利用してみてはいかがでしょうか。

変動金利、将来の上昇局面に要注意!

 住宅ローンには固定金利と変動金利の2種類があります。金利の変わらない固定タイプは支払額も変わらず、長期の返済見通しが立てやすい一方、変動タイプよりも金利が高くなっています。変動タイプは市場金利に合わせて金利が変わるため、最初は固定タイプよりも安かったとしても、高金利になった場合、固定タイプよりも支払総額が高くなってしまうこともありえます。

 それぞれのメリット、デメリットがあるので、どちらのタイプを選ぶかは、皆さんそれぞれの考え方によると思います。最も注意したいのは、将来の金利動向です。金利が上昇するのか否かはだれにも分かりませんが、新型コロナウイルスの拡大や東京五輪後の大不況予測など経済情勢は不安定であることは間違いありません。

 古くから固定金利タイプで借りている方が、0.5%以上下がる固定タイプで借り換えれば、お得になるケースが多いと思います。一方で、変動金利タイプの方は難しい判断をしなければなりません。変動タイプを選び、もし万一にも金利が上昇局面になった場合は支払総額が当初よりも増えてしまう可能性もあるからです。いずれにしても慎重に判断することが大切です。

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(はるちゃん)

※この記事は2020年3月17日にマネラボサイトで公開されたものです。

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