本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは111.07

下値メドは105.36

今朝の天気マークは「雨」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

信頼されるほどドルは下がる

 27日(金曜)のマーケットは、ドルは全面安の展開となりました。ドル/円は1週間ぶりの107円台まで円高。ドルは豪ドルやユーロ、ポンドに対しても下落しました。

 NY株式市場は下落。NYダウ平均株価は前日比915.34ドル安。とはいえ、週間でみるとダウ平均は+12.84%、S&P500は+10.26%、そしてナスダックは+9.05%と、揃って3週ぶりの大幅反発となっています。投資家がトランプ大統領の新型コロナ対策を評価した結果の株高と考えてよいでしょう。

 では株高なのに、なぜドル安になるのか。ドル安はドルに対して不安があるからではなく、全くその逆。マーケットがFRB(米連邦準備制度理事会)の政策を評価しているから起きています。FRBは、ゼロ金利まで利下げや無制限の量的緩和などの積極的な金融政策を矢継ぎ早に打ち出し、中央銀行としてできる限りの支援を実施しています。ドルキャッシュに対するパニック的な需要も和らぎました。

 しかし間違ってはいけないのは、FRBが行っていることは、究極的な「ドル安」政策であるということ。利下げも量的緩和も、為替的にはドル安方向。その通り動いているということは、FRBの政策がワークしているということになります。

 とはいえ、問題の本質は新型コロナウイルス。米国の感染者数が今後も爆発的に増えるなら、ある時点で「良いドル安」から「悪いドル安」に切り替わる恐れもあります。もっとも、日本が米国のことを言っている場合ではなく、「悪い円安」になるリスクは。それ以上に高いように思えます。 

毎ヨミ!FXトップニュース

27日のドル/円のNY市場終値は107.98円

 26日の終値に比べ1.61円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「雨」です。

今日の格言:

真のチャンピオンというのは、負けた後にその価値が判るもの。我々もそうありたいね。- アレックス・ファーガソン(サッカーチーム監督)

今日は何の日(3月30日):

クリミア戦争終結(1856年)
アメリカ合衆国がロシア帝国からアラスカを購入(1867年)
レーガン大統領暗殺未遂事件(1981年)
警察庁長官狙撃事件(1995年)

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    4月4日「清明節」に海外の中国人が一斉帰国 再び感染拡大も
    NY感染に不安要素。検査数に対する陽性比率は37%。イタリアでも33%
    英国、すでに人口の半分が感染している可能性も

ドル:
    ミネアポリス連銀総裁「追加利下げを否定しない」
    第2四半期米経済のV字回復の期待が後退

円:
    東京オリンピック、2021年7月開催で最終調整
    感染症の影響による公演中止は、保険金支払いの対象外

南アランド:
    ムーディーズ、南アフリカを格下げ。南ア債券はジャンク債に

カナダドル:
    カナダ中銀、50bp利下げ、今月に入って利下げは3回目。量的緩和も開始。

その他:
    ダイソンが人工呼吸器を開発
    アメリカ人は「家から出るな」 メキシコ住民が国境を封鎖

主要指標終値 ・ 新型コロナ 世界感染者数トップ10

主要指標 終値

出所:楽天証券が作成

新型コロナ 世界感染者数トップ10 (New!)

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円: 

 先週のドル/円は、110.79円でオープンして107.97円で終了。前週終値比で2.89円のドル高/円安。高値は111.71円、安値は107.75円、値幅は3.97円。まだ値動きは大きいですが、その前の週の値幅は6円以上あったので、次第に落ち着いてきたといえます。

 27日(金曜)のドル/円は109.62円でオープン。スタートから上値は重く、高値は109.65円。高値が110円に届かなかったのは3月18日以来のことです。東京時間午前のうちに109円を下抜け。NY時間は108円手前でもみ合ったあと、ついに3月19日以来の107円台に入ると107.75円まで下落。

 次のサポートは106.75円(18日安値)、105.83円(17日安値)。レジスタンスは109.65円(27日高値)、110円。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

30日:米個人消費支出、ミシガン大学消費者態度指数 など

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。