本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは107.72

下値メドは97.43

今朝の天気マークは「雨」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

WHO「パンデミックかどうか検討中」
え?まだそこ?

 週明け9日(月曜)のNY市場で、主要株式指標が軒並み急落。ダウ平均の下げ幅は一時2,000ドルを超える「歴史的暴落」となり、サーキットブレーカーが発動されて取引が一時停止される事態になりました。サーキットブレーカー発動は、今の制度が2013年導入以来、これが初めて。

 NY市場がオープンする前に株式先物が下るのを見て、「歴史的買い場到来」と考えた株式トレーダーも少なからずいたようです。買いで入ってストップで切らされ、売りが売りをよんだことも株価下落を加速させたようです。

 米国ではまだ、新型コロナウイルスを軽く考えていたのかもしれません。ところが、ダウ平均が2,000ドルも急落して、これは異常事態だと認識を改めたようです。

 マーケットが今求めているのは、トランプ政権による緊急対策発表だといわれています。FRB(米連邦準備制度理事会)は緊急利下げで金融市場の流動性を保証しましたが、米政府はこれといった対策を打ち出していないため、マーケットの不満が高まっています。トランプ政権は、これから学校閉鎖や医療費の補助を検討しているようですが、今必要なのは、政府の「心配するな」というメッセージであり、これが市場のセンチメントを変える可能性があります(WHO(世界保健機構)、まだパンデミック(世界的大流行)じゃないよ認識は、全然安心できないですけど)。

 日本政府は今日10日、緊急対策第2弾を発表します。国内ではいろいろ批判もあるようですが、海外政府は日本の対策を見習っている状況。内容が期待外れなら、政治的対策も出尽くしという失望感が強まることもあります。期待したいです。

毎ヨミ!FXトップニュース

09日のドル/円のNY市場終値は102.42円

 06日の終値に比べ2.93円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「雨」です。

今日の格言:

いつも最善を尽くしなさい、どんな逆境にあったとしても。- アーノルド・パーマー(元ゴルフ選手)​

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    WHO「韓国政府の入国規制強化は有効ではない」
    米国で感染者が爆発的増加か。検査キット100万人に配布、結果待ち
    中国の2月自動車販売、前年比▲83%
    静岡県議が大量のマスクを高額販売。売上888万円

ドル:
    FOMC(米連邦公開市場委員会)は3月と4月に利下げの可能性。米がゼロ金利になる可能性
    パウエルFRB議長、「米経済は再び強さを取り戻す。」

ユーロ:
    ECB(欧州中央銀行)「利下げより量的緩和、全体的な経済支援を目的」
    欧州の雰囲気、2017年の仏選挙前の時より「暗い」

ポンド:
    BOE(イングランド銀行)、1月に続き3月も利下げか
    シン・フェイン党が躍進、アイランド統一目指すナショナリズム政党

NZD:
    RBNZ(NZ準備銀行)、今月と5月利下げへ

その他:
    オーランド・ブルーム&ケイティ・ペリー、日本で挙式計画か
    2,000年間隠されていたペルーの石碑をジャングルの奥地で発見

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円:

 週明け(3月9日)のドル/円は暴落。6日NY市場の終値(105.36円)から0.90円近く円高水準の104.43円でオープンして、そのまま急落。2019年は1年かけて8円しか動かなかったドル/円が3時間のうちに3円も動いて101.45円まで一気に円高が進みました。

 その後はショートの買戻しが入り、一瞬103円まで反発。しかし海外時間になって再び売りが強まり101.17円まで安値を更新しました。終値は102.42円。

 上下を大きく行き来しながら、レンジを探る状態。中期的には100円割れも現実的になってきましたが、短期的には101円台がいったん底で、次は天井がどこにあるか探りたい気持ちがあるようです。このようなときはネガティブな材料よりもポジティブな材料に反応しやすくなります。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

10日:中国 消費者物価指数、トルコ失業率、欧州GDP(国内総生産:確報値)など

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。