本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは110.54

下値メドは109.13

今朝の天気マークは「雨」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

もしかしてだけど、
日本がいちばんヤバい?

 ドル/円は再び109円台へ下落。この日(13日)のマーケットは、新型肺炎の中国湖北省の感染症例が、前日比1万4,800人と一気に増えたことがきっかけ。つい半日前には、感染者数が減少傾向という発表で明るくなっていただけに、マーケットの失望感がより強くなったのです。   

 ドル/円は、またも110円台値固めに失敗、その後も110円に戻すことはできなかったのですが、安値も109.62円までと限定的。

 中国の感染者増加は、検査キットの不足などで十分な臨床診断ができずに未確定状態だった患者を一気に認定したことが理由。感染が急拡大しているわけではありません。急拡大という意味では日本の方が心配でしょう。中国に次いで感染者が最も多いのは日本。セーフヘブン(安全資産)という名目で円を買い続けていいのか、というためらいもあります。

 海外時間にはユーロ/ドルが下落。バルセロナで開催予定だった、モバイル業界の世界最大のイベントといわれる「モバイル・ワールド・コングレス」が新型肺炎の感染拡大を理由に中止が決定。米国は、アジアや欧州に比べてまだ影響は軽微ですが、それでも第1四半期の米経済成長を0.1%押し下げるという予測がでています。

 円高そしてユーロ安で、ユーロ/円は118円台に下落。年初来安値をつけました。ユーロ/円の位置情報については「今日の注目通貨」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

13日のドル/円のNY市場終値は109.83円

 12日の終値に比べ0.28円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「雨」です。

今日の格言:

まだ持っていないものについて考えるよりも、いま持っているものが無かったらどれほど困っていたかについて考えた方がいい​

今日は何の日(2月14日)

バレンタインデー
グラハム・ベルが電話の特許を出願(1876年)
第1回東京箱根間往復大学駅伝競走開催(1920年)
オスロオリンピック開幕(1952年)
円が変動為替相場制に移行(1973年)
羽生善治が史上初の七冠を達成(1996年)

各国・各通貨トピックス

ドル:
    今年の世界経済、大企業CEOの半数以上が「減速」予想
    米国の財政赤字、来年1兆ドルを突破する見込み
    中期サイクルの調整としての利下げ、あと1回で終了か

新型肺炎:
    イタリアで人種差別。ローマで中国人に嫌がらせ
    新型肺炎めぐりWHO(世界保健機構)事務局長の辞任要求が活発化、30万人超が署名

ユーロ:
    メルケル氏後継のAKK氏が党首辞任へ。ドイツ総選挙の可能性浮上
    ユーロが対スイスでも下落止まらず。ユーロスイスは2016年以来の安値

カナダドル:
    4月の利下げ確率は40%まで上昇。カナダドルは対ドルで昨年11月以来の安値

その他:
    パリのオペラ座でダンサーがストライキ。経済損失は14億円に
    フィンランドで週休3日検討

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ユーロ/円:週末のレンジ予想:116.43円から122.20円

 ユーロ/円の2月の高値は121.15円、安値は昨日(13日)につけた118.88円。118.88円は現時点の年初来安値でもあります。

 週末から来週にかけてのピボットは119.58円。この水準をブルベアの分かれ目と考えます。14日の東京時間朝の段階ではピボットより下に位置しているので、ユーロ/円の目線は下。118.88円を完全に下に抜けたら、117円台は大きなサポートがなく、昨年安値の115.87円がターゲットになります。

125.23円 : 2019年05月 高値
123.35円 : 11月 高値(11月05日)
122.87円 : 01月 高値(01月16日)
122.20円 : 第3 レジスタンス
121.69円 : 2019年の中心値
121.50円 : 第2 レジスタンス
121.15円 : 02月 高値(02月05日)
120.28円 : 第1 レジスタンス
120.01円 : 02月の中心値

119.58円 : ピボット

118.88円 : 02月 安値(02月13日)
118.35円 : 第1 サポート
117.65円 : 第2 サポート 
117.04円 : 2019年10月 安値
116.56円 : 2019年08月 安値
116.43円 : 第3 サポート 
115.87円 : 2019年 安値

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

14日:ドイツGDP(国内総生産)、欧州貿易収支、米小売売上高、ミシガン大学消費者態度指数 など

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。