本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは110.39

下値メドは108.62

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

WHO、どうして緊急事態宣言しないの?

 23日(木曜)のドル/円は円高継続。この日高値は109.84円まで。110円に戻すことができないまま、NY時間には109.27円まで下落しました。中国で発生した新型肺炎の感染拡大が、ドル/円を押し下げる材料になっています。

 この事態がいつまで続くのかということですが、17年前、同じく中国から世界中に大流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)は、3月までマーケットを引きずり回していた記憶があります。延べ30億人の民族移動の春節が始まり、本番はこれからと考えます。なお、WHO(世界保健機構)は、「これ以上の移動の制限が必要とは考えていない」と楽観的な見解を示しています。

 新型肺炎で経済にどのような影響があるか? 人々が外出を控えるようになると消費が落ち込むといわれています。しかし、SARSの時に比べるとネットショッピングが格段に普及しているため、意外と被害は少ないかもしれません。その一方で、SNSの普及でフェイクニュースを含めた情報が大量に飛び交うことになります。マーケットへの影響と言う意味ではこちらの方が大きいでしょう。WHOは緊急事態ではないと言っていますが、ニュースはさらに過激になりそうで、来週のマーケットは注意。

 ドル/円の今週のピボットは109.98円。この水準とさらに第1サポートを下に抜けて、第2サポート109.17円に接近しています。週末にかけての重要ポイントは、今月の高値と安値の50%に相当する108.97円。109円割れには買いも観測されています。ここを守れなければ110円は遠くなるイメージ。

 ドル/円の位置情報については、位置情報については「今日の注目通貨」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

23日のドル/円のNY市場終値は109.48円

 22日の終値に比べ0.37円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「雨」です。

今日の格言:

天才は、誰もが見ているものを見て、誰も考えたことのないことを考える。

今日は何の日(1月24日):

カリフォルニア州の川底で砂金を発見。ゴールドラッシュに(1848年)
グアム島で元日本兵の横井庄一を救出(1972年)
アップルからMacintoshが発表される(1984年)

各国・各通貨トピックス

ドル:
    トランプ大統領「米国は好景気の真っただ中。米経済成長率予想は低すぎ」
    民主党大統領選候補、バイデン氏がスキャンダルにもかかわらず根強い人気
    イラン、核兵器が搭載可能な弾道ミサイルを開発か

新型肺炎:
    日本で二人目の感染者を確認
    メキシコでも感染疑い
    武漢市の空港と鉄道が封鎖される
    中国当局、感染の実体について厳しい情報統制か
    感染源は市場で売られていた野生のネズミやアナグマか

ユーロ:
    イタリアの五つ星運動のディマイオ党首が辞任。連立政権崩壊の危機
    イタリア地方選、左派の地盤で右派「同盟」が支持伸ばす

カナダドル:
    カナダ銀行の4月利下げ確率が50%以上に上昇

その他:
    「今夜はイグアナが降るでしょう」米気象局がフロリダ州に寒気注意報
    トランプ氏長男、モンゴルで準絶滅危惧種を許可なく射殺
    タイが大気汚染悪化でバンコクの437校を休校

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円:週末のレンジ予想:108.87円から111.28円

112.40円 : 2019年 高値
111.28円 : 第3レジスタンス
110.79円 : 第2レジスタンス
111.69円 : 2019年 05月 高値
110.48円 : 第1レジスタンス
110.29円 : 01月 高値 (01月17日)

109.98円 : ピボット

109.67円 : 第1サポート
109.17円 : 第2サポート
108.97円 : 01月 平均値 
108.87円 : 第3サポート
108.41円 : 2019年 12月 安値
108.20円 : 2019年 平均値
107.65円 : 01月 安値(01月08日)
105.74円 : 2019年 09月 安値
104.45円 : 2019年 08月 安値

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

24日:欧州PMI(購買担当者景気指数)、ドイツPMI、英国PMI、カナダ小売売上高 など

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。