2019年末まで過去最高値更新が続いた12月の米株式市場!個人投資家に人気だった銘柄は?

出所:楽天証券ウェブサイトより

 12月の米株式市場は、米中貿易交渉において両国間で第1段階の合意がなされたことを受け、市場心理が改善し、12月後半も米主要3指数が連日で過去最高値を更新する展開が続きました。個別銘柄でも、アップルやエヌビディアなどのハイテク銘柄からJPモルガン・チェースなどの金融株、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどのヘルスケア銘柄など、幅広い銘柄で株価が上昇していました。

2019年12月 米国株式買付者数ランキング

順位 ティッカー 前月
順位
銘柄名 関連するテーマ
1 SPYD 1 SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF ETF、高配当株式
2 T 3 AT&T 通信、高配当、配当貴族
3 HDV 4 iシェアーズ コア米国高配当株 ETF ETF、高配当株式
4 VYM 6 バンガード・米国高配当株式ETF ETF、高配当株式
5 MSFT 7 マイクロソフト クラウド、PC
6 AAPL 8 アップル スマホ、PC
7 XOM 9 エクソンモービル 石油、高配当
8 KO 2 コカ・コーラ 飲料、配当貴族
9 VOO 12 バンガード・S&P 500 ETF ETF、S&P500
10 MO 10 アルトリア・グループ たばこ、高配当、配当貴族
注釈:楽天証券内買付者数ベース。2019年12月1日~12月31日、国内約定日ベース。

 そうした中、12月の当社内米国株式買付者数のランキングでは、「SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)」が3カ月連続で1位となりました。また、3位は「iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV)」、4位が「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」となり、高配当株式ETFが人気となりました。その他、「AT&T(T)」や「エクソンモービル(XOM)」などの高配当銘柄が引き続き人気となっていますが、世界時価総額トップ2(2019年12月31日時点)のマイクロソフト(MSFT)とアップル(AAPL)も人気となっています。

ランキング上位の銘柄について、直近の動きを確認

SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)

出所:楽天証券ウェブサイトより

iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV)

出所:楽天証券ウェブサイトより

バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)

出所:楽天証券ウェブサイトより

  上記3銘柄については、いずれも米国高配当株式に分散投資できるETF(上場投資信託)です。それぞれ対象とする指数が異なっているほか、株価の水準や経費率にも違いがあり、投資のしやすさやパフォーマンスにも違いが出ています。

ティッカー  SPYD VYM HDV
銘柄名 SPDRポートフォリオS&P 500
高配当株式ETF
バンガード・
米国高配当株式ETF 
 iシェアーズ コア
米国高配当株 ETF
運用会社 ステート・ストリート バンガード ブラックロック
対象指数 S&P500高配当指数 FTSEハイディビデンド・
イールド・インデックス
モーニングスター配当
フォーカス指数
株価(USD)
(1/17終値)
38.89 94.78 98.06
純資産総額
  (百万USD)    
2,163.29 30,220.87 7,834.35
予想配当利回り
(1/17時点) 
4.37% 3.00% 3.27%
経費率 0.07% 0.06% 0.08%
設定日 2015年10月21日 2006年11月10日 2011年3月29日
(出所)楽天証券ウェブサイトおよび各銘柄のファクトシートより
※純資産総額は2019年12月31日時点の数値

AT&T(T)

出所:楽天証券ウェブサイトより

 前月3位であった米大手通信会社のAT&T(T)は順位を1つ上げて2位となりました。ここ3カ月ほどの株価の動きは、38ドルを挟んで上下する展開となっています。配当利回りが5%(2020年1月17日時点)を引き続き上回っている高配当銘柄として人気を集めているようです。

マイクロソフト(MSFT)

出所:楽天証券ウェブサイトより

 前月の7位から順位を2つ上げ5位となったのはマイクロソフト(MSFT)です。WindowsやMicrosoft Officeなどのソフトウェアのイメージが強い同社ですが、クラウドサービス事業が同社の業績をけん引しています。株価は2019年を通して右肩上がりで上昇し、2019年12月31日の取引終了時点で前年末比+55.3%の157.70ドルとなりました。現在の時価総額は1.2兆ドル(1月17日時点)で、アップルに次ぐ世界2位となっています。

アップル(AAPL)

出所:楽天証券ウェブサイトより

 6位のアップル(AAPL)も2019年を通して、株価は素晴らしいパフォーマンスとなった銘柄の1つです。2019年末の株価は前年末比+86.2%の293.65ドルで終えており、FAANG(フェイスブック、アップル、アマゾン、ネットフリックス、グーグル)銘柄の中でトップの上昇率となりました。iPhone11シリーズが好調な滑り出しとなったというニュースや、ワイヤレスイヤホン「エアポッド」、スマートウォッチの「アップルウォッチ」の販売が伸びたほか、動画配信サービスも伸びたなど良いニュースが続いており、株価は右肩上がりが1月に入っても続いています。時価総額は1.3兆ドル(1月17日時点)で世界1位となっています。