2月の株主優待銘柄

 2020年2月はうるう年ですが、29日が土曜日のため、例年通り、2月28日(金)が権利確定日になります。優待や配当の権利付き最終日は2月26日(水)、権利落ち日は27日(木)なので、優待をもらうには2月26日(水)までに株を買い、翌27日(木)まで保有している必要があります。

 2月は、スーパー、百貨店、有名飲食チェーンなど小売・流通業の決算期末が集中していることもあり、優待株は144銘柄と1年で4番目に多くなります。小売・流通業の顧客は一般の消費者でもある個人投資家だけあって、その優待内容は買物割引や食事券など、日々の生活で使えるものばかり。

 2月末・8月末の年2回優待も多く、長期保有すると優待券が上乗せされる会社も多いのが特徴です。長期保有「限定」でなく「上乗せ」なら大歓迎といえるでしょう。※楽天証券 株主優待検索より

 第1位は、イオン。イオンは、2月のみならず全優待株の中で人気No.1に君臨するほど人気の優待株。

 2月末、8月末に贈呈される株主限定の「オーナーズカード」を提示すれば、保有株数に応じて各100万円までの買い物総額に割引が適用され、半年後にまとめてキャッシュバックされます(2月末株主の返金は10月末)。割引比率は3%(100株以上)、4%(500株以上)、5%(1,000株以上)、7%(3,000株以上)。毎月20日、30日の「お客様感謝デー5%割引特典」との併用も可能なので、イオン、マックスバリュなどで20日、30日に買い物すると100株保有でも実に8%もの割引を受けることができます。

 3年以上、1,000株以上を長期保有すると1,000株で2,000円相当のイオンギフトカードも上乗せして進呈されるなど、さすが全優待株人気No.1だけあって至れり尽くせり。株主も手厚い優待で大満足、イオン側も自社に愛着を持ってくれる株主を増やせてメリット大という、株主優待の理想型といえる内容になっています。

 第2位は、家電のみならず日用品量販店に変貌を遂げるビックカメラです。2月末、8月末の年2回、株数に応じて買物優待券がもらえます。8月末株主は1年以上の継続保有で買物券が1,000~2,000円分プラスされますが、2月末株主には保有期間に応じた上乗せ優待はありません。その分、株数に応じてもらえる買物券が1,000株未満の保有だと8月末より1,000円分増額。100株以上で2,000円分、500株以上で3,000円分に増えます。

 人気第3位は業績回復や米国産牛肉の関税引き下げを受けて2019年7月以来、株価が1.5倍高した吉野家ホールディングスです。2・8月の年2回、100株以上で300円分のサービス券10枚(年間合計6,000円分)、1,000株以上で年間1万2,000円分、2,000株以上だと年間2万4,000円分もの食事優待券がもらえる、非常にシンプルでおトクな食事券優待です。ただし、食事券の代わりに選べた商品詰め合わせセットは、今2月末から終了になりました。

 第4位も食事券優待のクリエイト・レストランツ・ホールディングスです。年2回、2月末・8月末株主に対して、100株保有だと各3,000円分(年間合計6,000円分)の食事券が贈呈され、「しゃぶ菜」「デザート王国」など1,000店舗近い同社グループのレストランで使えます。1年以上、200株以上の保有で年2回、1,500円分の食事券がプラスされる継続保有優遇もあります。

 第5位は喫茶店チェーンのコメダホールディングス。100株以上の保有で一律、全国の「コメダ珈琲店」や「おかげ庵」で使える株主優待電子マネー1,000円分が2月・8月末の年2回、贈られます。

 第6位のイオンモールは2月末のみの優待で、100株保有だと3,000円分のイオンギフトカード、カタログギフト、カーボンオフセットサービス購入のいずれか。1,000株以上を3年以上保有すると、1,000株ではイオンギフトカード2,000円分が上乗せされます。

 イオン系では10位のイオン北海道もおトク度満点。2月末株主に限り、100株保有で2,500円分の買物割引券が贈られ、1,000円の買い物ごとに100円券1枚が使えます。北海道の会社ながら、その優待券はイオン、マックスバリュ、イオンスーパーセンター、まいばすけっと、ザ・ビッグなど全国のイオン系列21社の幅広い店舗で使用できるのが魅力です。

株主優待制度の原点に立ち返ることができる2月優待

 そもそも株主優待は、日頃、よく利用している店舗やサービスを提供する企業の株主になることで、おトクな買い物や食事ができて、ますますその会社に愛着が持てるようになる制度です。企業側にしても、優待制度を設立することで、株主が顧客として店舗を頻繁に利用してくれれば業績向上につながりますし、株を長期保有してくれれば株価対策にもなります。

「愛着のある優待企業に投資して、その企業の店舗・サービスを頻繁に利用することが、ゆくゆくはその会社の業績向上、ひいては株価上昇にもつながる」という好循環が優待株投資の原点。優待株の王様といえるイオンをはじめ、2月に多い小売・流通企業の買物・飲食優待は株主と企業がWin-Winの関係を築くための架け橋のようなものです。

 身近で「この店大好き」「このサービス、素敵」と思える優待企業を見つけて気長に応援するのが、優待株投資で成功する秘けつといえるでしょう。

2月株主優待 人気ランキング

1位 イオン(8267)

優待発生金額※1:223,800円
イオンの優待品例:買物返金カード等

順位 コード 銘柄名 優待品例 優待発生金額※1
2 3048 ビックカメラ 買物券 121,800円
3 9861 吉野家ホールディングス 飲食券 296,200円
4 3387 クリエイト・レストランツ・ホールディングス 食事券 195,100円
5 3543 コメダホールディングス 自社電子マネー 211,400円
6 8905 イオンモール ギフトカード等 196,100円
7 7545 西松屋チェーン 買物カード 93,400円
8 9945 プレナス 買物・飲食券 194,000円
9 8233 高島屋 買物割引カード 122,800円
10 3222 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス 買物割引券 96,200円
11 7512 イオン北海道 買物割引券 79,000円
12 2930 北の達人コーポレーション 自社商品 72,900円
13 3050 DCMホールディングス 日用品 105,500円
14 3086 J.フロント リテイリング 買物割引券 157,100円
15 3087 ドトール・日レスホールディングス 株主優待カード 214,200円

最新の情報は、楽天証券の「株主優待検索」>>
※この記事は銘柄を推奨するものではありません。
※赤字無配の会社はランキングから除いています。

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※株主優待・配当金は各企業の判断で廃止・変更になる場合がございます。お取引にあたりましては最新の株主優待情報を各上場会社のホームページ等にてご確認ください。
※1優待発生金額 = 前営業日終値(1月8日) × 優待獲得最低株数で計算した金額です。
※このランキングは楽天証券での保有されているお客様の人数が2020年1月8日時点で多い順番です。

「株主優待検索」のやり方

 2月の人気優待銘柄を「株主優待検索」で調べる方法を解説します。ログインは必要なく、どなたでもお使いできます。

 ※スマートフォンでお読みの方は、上記をクリックすると、「楽天証券スマートフォン専用サイトへ移動しますか?」とポップアップが出ます。「OK」をクリックしてください。スマホでも、PC版とほぼ同じ検索が行えます。
 ※楽天証券ウェブサイトのトップページから、「株主優待検索」を開く場合は、以下の通り、「国内株式 現物・信用」→「株主優待」とクリックしてください。

  次に、水色の文字で「株主優待検索>」と出ているところをクリックしてください。

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