一般的な家庭では、奥さんの方が家計を管理して、旦那さんがお小遣いをもらう話を聞きますよね。しかし、価値観が多様化している現代では、家庭によっては主婦である奥さんの方がお小遣いをもらっているパターンもあるのです。そこで今回は、お小遣いをもらっている主婦の方はどれくらいの金額をもらっているのか、専業主婦と兼業主婦でその額に違いがあるかなどについて解説していきます。

専業主婦と兼業主婦でお小遣い額が違う!?

 一般的に、主婦をしながら働きに出ている兼業主婦の場合、旦那さんの所得と通算して計算する世帯年収が高くなるため、経済的に余裕のある家庭である確率が高いです。

 一方、専業主婦の場合、無報酬で家事・育児を行っているため、世帯年収は旦那さんの所得によるところが大きいです。旦那さんが奥さんを養う構造となるため、経済的に余裕のある家庭である確率が低いです。

 よって、一般的には共働きをしている兼業主婦の方がお小遣いが高くなる傾向にあるといえるでしょう。

主婦のお小遣い平均額と使い道

 具体的に主婦の方のお小遣い平均額とその使い道についてみていきます。兼業主婦の方でフルタイムの場合は月25,000円程度、パートやアルバイトの場合は月15,000円程度のようです。

 一方、専業主婦の方の平均的なお小遣いの金額は、一般に世帯年収の2%から4%と言われています。つまり、世帯年収が450万円であれば専業主婦の年間のお小遣い額は9万円~18万円程度ということになります。月あたりで計算すると7,500円~15,000円程度となります。

 つまり、各家庭の世帯年収によって異なりますが、それほど大きくは変わらないというのが実態のようです。

 次に、主婦のお小遣いの使い道です。

 一般に主婦の方のお小遣いは、美容院代や化粧品に使われています。お金が余った時や、衣替えの時期などでお気に入りの洋服を買ったりすることもあるようです。

 趣味を持っている方の場合はそちらに充てられる割合が大きいですが、平均的なお小遣いの額を見ると一般に習い事に通えるほど余裕がないのが実態のようです。

 また、下着や靴下といった消耗品は夫婦共通の家計からの出費として計算する家庭が多いです。

 さらに、その家庭に子供がいるか否かでも大きく異なります。子供がいる場合、家計内の養育費に充てる割合が大きくなり、主婦ご自身が自由に使える金額が減るからです。

 反対に子供がいない家庭の場合、将来の受験や進学に備えた貯金などの計画が不要になるため、その分旅行やグルメなどの娯楽にお金をかけることが出来ます。

 なお、主婦の方がどちらに住んでいるかも使い道に影響します。例えば地元に住んでいる人の場合、上記の主な使い道に加えて友人とのランチの比率が上がるなど交際費に充てられることが多くなります。

 以上で見てきたものは兼業・専業に関わらず一般的な主婦のお小遣いの使い道ですが、兼業主婦の場合は、これらに加えて、職種により洋服や外食にお金をかけたり、接客の場合は化粧品によりお金をかけたりすることが多いようです。

お小遣い制のメリット・デメリット

 最後に、お小遣い制のメリットデメリットについてみていきます。

 お小遣い制のメリットとしては、家計管理の一環としてなされているために、お金の流れが見えやすいことです。毎月一定額を支給することが多いため、無駄遣いをしてしまう危険性が低く、貯金も貯まりやすい傾向にあります。

 人によっては、「お小遣い」という枠が出来たことで、共通の財布として家計管理をしていた時よりも自分の好きなものを買えるようになったパターンもあるようです。

 反対にデメリットとしては、お小遣い制度を強いられている主婦にとってストレスになる点です。特に独身時代に自分の稼ぎを自分の好きなものに使ってきた方などは肩身の狭い思いをしているようです。

 このようなデメリットを解消しつつ、お小遣い制を上手に使いこなすコツとしては、適度にプレゼントをあげたり、臨時ボーナスを支給するような方法が挙げられます。適度にお小遣い制度の外で自由な買い物などを認めることがストレス解消になります。

 お互い納得してお小遣い制度を導入し、上手に運用できるのが理想と言えるでしょう。

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(マネラボ編集部)

※この記事は2019年4月6日にマネラボサイトで公開されたものです。

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