11月も発電量が好調維持、高配当利回りも魅力

現地コード 銘柄名
00836

華潤電力控股

(チャイナ・リソーシズ・パワー)

株価 情報種類

 10.2HKD
(12/11現在)

 株価
 企業情報
 チャート

 華潤電力控股の業務統計は11月も好調を維持し、石炭火力、風力の発電量がそれぞれ前年同期比13.1%、53.2%の伸びを示した。BOCIはこれを受け、19-21年の予想純利益をそれぞれ6%、1%、1%小幅に増額修正。DCF(ディスカウントキャッシュフロー)方式に基づき、目標株価を引き上げた。リスク調整後ベースの配当面の魅力を指摘し、同社株価の先行きに対して強気見通しを継続している。

 11月の業務統計では、石炭火力発電、風力発電ともに、前年同月実績の低さが伸び率の押し上げに寄与した。風力部門の発電量は前年同月比53.2%増を記録したが、BOCIによれば、うち約20ポイント分は設備稼働時間数の回復によるもので、残りが発電容量の増強による効果だった。

 BOCIは石炭火力発電、風力発電の設備稼働時間数に関する19年下期の想定値を、それぞれ1.7%、3.6%上方修正。これに伴い、19-21年の利益見通しを6%、1%、1%引き上げた。19年12月通期の配当性向を40%と想定し、期末配当を1株当たり0.42HKドルと予想している。

 一方、レーティング見直しにつながる可能性がある潜在リスク要因としては、石炭火力の電力販売価格が予想を下回る可能性、燃料コストが予想より膨らむ可能性、20年の設備投資が予想以上に膨らむ可能性を挙げている。

 BOCIはDCF方式に基づき、同社の目標株価を引き上げた。現在株価の予想配当利回りが6%であることに触れ、健全な負債比率や20年以降の設備投資の縮小見通し、火力発電と再生可能エネルギーとの良好なバランスなどを考慮した上で、配当利回りの点からも同社株の魅力が大きいと指摘。株価の先行きに対し、強気見通しを継続している。