先々週下落率1位だったビットコインは先週、上昇率2位に


 先々週、-3.6%で下落率1位だったビットコイン[暗号]が、先週は+5.2%と2位となりました。また、原油[商品]は、米中貿易交渉の進展期待や米国の原油在庫の減少などで+5.4%となり上昇率1位となりました。一方、小麦[商品]大豆[商品]、トウモロコシ[商品]は、生産地の天候が良好で収穫の進捗が良かったことや、中国の米国産穀物の輸入が期待ほどではなかったなどの報道により、下落が目立ちました。

 2019年10月21日(月)~25日(金)までの週のジャンル別騰落率

※楽天証券のマーケットスピードⅡのより楽天証券作成。(ビットコインを除く)
※ビットコインはCME(シカゴマーカンタイル取引所)の先物(期近)価格
※騰落率は、当該週の週足の始値と終値を参照して算出。(終値-始値)/始値

 

今週の見通し


 目先は、10月29日(火)、30日(水)に行われるFOMC(米連邦公開市場委員会)、10月30日に公表される米国のGDP(国内総生産/7-9月期、速報値)、10月31日(木)の中国のPMI(製造業購買担当者景気指数)、11月1日(金)の米国の雇用統計PMIISM製造業景況指数などに注目です。

 FOMCにおいてさらに踏み込んだ金利の引き下げが行われれば、米国の景気回復への期待が高まり、NYダウ[株式]S&P500[株式]ナスダック[株式]などの株価指数が上昇する可能性があります。

 また、米中貿易戦争の実態経済への影響を知る手がかりとなる、米中両国の各種景況指数や雇用統計において、予想を上回る、前月よりも強い数字となる、などの動きが目立てば、米中貿易戦争のマイナスの影響が低減されつつあるとの見方が広がり、リスクを取って運用を活性化させるムード(リスクオン)が強まり、株式や景気に連動しやすい原油[商品]銅[商品]などが上昇する可能性があります。

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