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9月20日からラグビーワールドカップ(W杯)日本大会が開催され、11月2日の決勝まで全国12都市で試合が行われます。国内だけでなく海外からも多くのラグビーファンが訪れ各地で観戦しています。大会組織委員会はその『経済効果』を4,372億円と試算していますが、日本代表が強豪相手に勝ち進み「桜ジャージ」が品不足になるなど、予想よりも盛り上がりを見せており、想定以上の『経済効果』を及ぼす可能性があります。
【ポイント1】『経済効果』は4,372億円
ラグビーW杯日本大会が9月20日から開催されています。11月2日の決勝まで全国12都市で計48試合が行われます。大会組織委員会は、大会前経済効果分析レポートでその『経済効果』を、来訪者による消費などの直接効果から、雇用者所得増加による消費支出増加などの間接効果まで含め4,372億円、海外からの観戦客を40万人と試算しています。海外からの観戦客は、ついでに周辺を観光することも考えられるため、大きな『経済効果』を及ぼす可能性があります。
開幕から一週間経った時点で、同委員会は観客動員数が42万人を超えたことを公表し、一試合の平均観客数は3.5万人、チケット販売可能数の97%が販売済みと報じられています。
【ポイント2】インバウンド消費は長期滞在、高消費単価の傾向
ラグビーW杯のインバウンド消費(訪日外国人の消費)では長期滞在と高消費単価が期待されています。
開催期間が44日間と長期滞在となることに加え、応援するチームの次の試合までの間に観光することが期待されます。
参加国の多くを占めるヨーロッパ、オセアニアからラグビーファンが大勢訪れると見られますが、これらの国・地域からの訪日外国人の旅行支出金額は、全体平均より高い傾向にあります。観光庁による2018年の調査では、英国:22.1万円、オーストラリア:24.2万円、フランス:21.6万円と、全体平均の15.3万円を上回っています。
【今後の展開】ラグビーW杯の『経済効果』による増税後の消費下支えを期待
日本代表はロシアや強豪アイルランドに勝利し、悲願の決勝トーナメント進出に向かってラグビーファンの応援も盛り上がっています。レプリカの「桜ジャージ」が品不足になるなど、大会は予想された以上の盛り上がりを見せています。10月1日から消費税が引き上げられ、8月の景気ウォッチャー調査では先行きが大きく悪化していますが、日本代表の活躍でラグビーW杯が一層盛り上がり、消費を力強く支えることが期待されます。
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