先週のジャンル別騰落率ランキング

先週は全体的に「リスクオン」のムードが目立った

 8,000ドルの節目を割ったことで、割安感が生じて買いが集まったビットコイン(暗号)が先週の上昇率第1位となりました。全体的には、原油(商品)銅(商品)NYダウ(株式)日経平均(株式)など、景気の動向に連動しやすい銘柄が上昇、逆に景気好転時に下落する場合がある金(商品)は下落しました。天然ガスは、米国内の在庫増加などにより比較的大きく下落しました。

ジャンル横断・騰落率ランキング 10月7日(月)~11日(金)まで

※楽天証券のマーケットスピードより楽天証券作成
※株式と商品は「先物」の「期近」、通貨は「楽天FX」を参照
※ビットコインのみCME(シカゴマーカンタイル取引所)の先物価格(期近)
※日経225と中国A50指数を除く株式銘柄はいずれもCMEのE-mini銘柄
※騰落率は、当該週の週足の始値と終値を参照して算出。(終値-始値)/始値

 

今週の見通し

貿易戦争懸念がいったん休息、米中の経済指標の行方に注目!

 先週、リスクオンのムードが強まった理由の一つに、米国が関税引き上げを見送り、米中貿易戦争による懸念が一時的に和らいだことがあげられます。今週は、貿易戦争の当事国である中国で小売売上高鉱工業生産GDP(国内総生産)など、米国でニューヨーク連銀製造業景気指数小売売上高などが公表されます。貿易戦争の影響の一端を示すこれらの経済指標が、米中貿易戦争が鎮静化に向かっている(経済が回復している)ことを相次いで示せば、先週同様、今週もリスクオンのムードが継続するとみられます。

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