本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは107.77

下値メドは106.01

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

利下げを見送るほど、FRBはゆっくりしていられない

 米労働省が10月4日に発表した9月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が+13.6万人の増加にとどまり、事前予想の+14.5万人を下回りました。前回8月の雇用者数は13.0万人から16.8万人に修正。過去データの上方修正は半年ぶり。

 非農業部門雇用者数は10万人の大台を維持したとはいえ、詳細を見ると民間部門の雇用は11.4万人で予想に届かず。さらに製造業部門の雇用は▲2,000人で、わずかとはいえマイナスに落ち込んだことは今後の心配の種です。

 失業率は3.5%に低下しました。労働参加率が横ばいの状況での失業率低下は良い傾向。一方で、平均労働賃金は、前月比(+0.04%)、前年比(+2.9%)とも予想に比べて大幅に伸び悩む結果。特に前年比については昨年7月以来の弱さを示しました。

 製造業、非製造業ISMや雇用統計など米経済指標悪化の原因が貿易戦争にあることは明らか。にもかかわらず、トランプ政権は中国に続いて今度は欧州に対して大規模な貿易戦争を仕掛けようとしています。米国経済がリセッションになるのを「予防」するにはFRB(米連邦準備制度理事会)が今月利下げするしかないとの予想はすでに80%近くに達しています。

毎ヨミ!FXトップニュース

4日ドル/円のNY市場の終値は106.91円

 3日の終値に比べ0.01円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

今日の格言:

「怯えたお金」とは、トレードでつかうべきではない金である​

各国・各通貨トピックス

ドル:
 非核化巡る米朝協議が決裂。北「米国は手ぶらできた」
 9月米雇用統計 非農業部門雇用者数13.6万人、予想14.5万人
 9月米雇用統計 失業率3.5%、予想3.7%
 8月米貿易収支 ▲549億ドル 予想 ▲545億ドル
 トランプ大統領、カリフォルニア州独自の排ガス規制を阻止へ

NY株式市場:
 先週のダウ平均は▲0.92%、S&P▲0.33%、ナスダック+0.54%

NY原油先物:
 エクアドルが2020年にOPECを脱退
 シェールオイル企業、増産加速よりも投資方針の厳格な運用を求められる

中国人民元:
 香港の「覆面禁止条例」に反発広がる
 中国政府「米国農産物購入は譲歩ではなく善意。交渉の結果次第では中止も」
 中国の景気減速続く。一段の緩和策が必要か

NZD:
 オアRBNZ総裁「非伝統的金融政策はおそらく不要。しかし低金利は維持」

その他:
 ビートルズの名盤「アビー・ロード」、50年ぶりに全英チャートで1位
 安全な都市の世界ランキング、東京が総合1位
 パキスタン首相、インドとの核戦争を警告

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円: 終値で107円に戻せず

 雇用統計発表直後のドル/円は、106円台後半から106.55円に一時急落後すぐに買い戻されて107.13円まで反発しました。しかし上値の重さは相変わらず。

 9月雇用統計は強弱入り混じる内容で、覚悟していたほど悪くはありませんでしたが、米ISMの大幅悪化で広がったリスクオフを吹き払うほど良くもなかった。ドル/円は前日の高値更新もままならず、再び106円台に後退。そのままNY時間終了まで107円台に戻れず終値は106.91円でした。

 一方NY株式相場は続伸。今月の利下げ期待が強まったことも理由。この日のダウ平均株価は372.68ドル高、2日間では495.10ドル高となりました。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

FOMC議事録、ECB議事録、パウエルFRB議長発言、カーニーBOE総裁発言 など

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。