本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは108.36円
↓下値メドは107.22円
今朝の天気マークは「晴れ」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
今夜、ユーロ9月最大のイベント
ECB(欧州中央銀行)は本日の理事会において、大規模な緩和政策を打ち出す予定。柱となる政策は「20bpの利下げ」と「450億ユーロ規模の量的緩和再開」です。欧州経済、特にドイツ経済の悪化で大胆な対策が必要とECBは判断しました。しかし、ECB内部のタカ派の反対もまた激しく、利下げ幅の縮小や量的緩和の見送りの可能性もあります。
ドラギ総裁は、フォワードガイダンスを通じてマーケットにECBのメッセージを伝える予定。期限を区切らず(経済が回復するまでずっと)マイナス金利を継続するという、ハト派(緩和)姿勢を全面に押し出す内容になるでしょう。
ECBの決定やフォワードガイダンスを受けたマーケットの反応がどうなるか気になるところですが、すでにマーケットの期待は最大まで高まっているので、サプライズよりも「この程度か」という失望が大きくなる心配もあります。
毎ヨミ!FXトップニュース
11日 ドル/円のNY市場の終値は107.85円
10日の終値に比べ0.38円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。
今日の格言:
書物と友人はよいものを少し持つのがいい
= Books and friends should be few but good.
各国・各通貨トピックス
ドル:
トランプ米大統領、対中追加関税を延期
トランプ大統領「米国とタリバンの和平協議は死んだ」
ムニューシン米財務長官「米中貿易協議では為替について討議する」
ユーロ:
追加刺激策の是非を巡り、ECB内部で激しい対立
9月ECBの緩和策は小型に。ドラギ総裁がタカ派に妥協か
クノットECB理事会メンバー「現時点で緩和の必要ない」
ラウテンシュレーガーECB専務理事「量的緩和の必要ない」
ホルツマン・オーストリア中銀総裁「ECBの追加緩和には懐疑的」
クノット・オランダ中銀総裁「ECBが緩和再開するほど景気弱くない」
ポンド:
もう間に合わない。10月「合意なき離脱」には作業に1万6,000人以上必要
アイルランド首相「正当な理由あるなら、ブレグジット延期に賛成」
ジョンソン首相「アイルランドとの関係を前に進める」
スイスフラン:
SNB(スイス国立銀行)、今月利下げか
ジョーダンSNB総裁「マイナス金利は今のところ必要」
SNB、3カ月物LIBORに代わる新たな政策金利を導入
その他:
ヤフー、ZOZOを買収
ジャック・マー氏、アリババグループ会長から引退
アルゼンチンで銀行に行列、外貨取引規制で預金引き出しに殺到
世界のスタバ制覇を目指す男性、22年間で4大陸1万5,601店、ようやく半分
主要指標終値
本日の注目通貨
ユーロ/円:119.60円に注目
9月に入ってからのユーロ/円は、3日に年初来安値となる115.87円まで下げた後は反発に転じています。イタリアの新連立政権が親ユーロ路線を表明したことや、米中貿易協議に関して前向きなニュースが続いていることがユーロ買いの材料になっています。
ユーロ/円が7月につけた高値123.35円と115.87円の50%は119.60円。このレベルを短期的なブルベアの分岐点と考えます。
この日(11日)のユーロ/円は、119.17円まで上昇しましたが、その後は失速して118.30円まで戻されています。ユーロ/円の上昇トレンドを確認するにはもうひと踏ん張りする必要があります。119.60円を上に抜けたら、次は8月高値120.70円、その次は7月高値123.35円がターゲット。なお、今年の高値と安値の50%は121.69円。
逆に119.60円を超えられなかったら、ユーロ安が再び勢力を増すと考えます。継下サイドの注目レベルは117.50円、その下は116.55円(8月安値)、115.87円。
ユーロ/円は2017年4月以来2年4カ月ぶりの安値圏まで下がっているので、中期的な買いレベとみることもできます。その前に、今夜はECB理事会という重要なイベントがあるので、まずはその内容を検討したいと思います。
ユーロ/円の1日の平均値幅は約0.90円。ECB理事会やドラギ総裁の会見前後には、この程度の動きがあることをリスクとして考えておきたいです。
ユーロに関する気になる材料をまとめると、
ECB理事会、量的緩和あるかないか?
ドラギ総裁のフォワードガイダンス、どれだけ「ハト派」になるか?
ドイツの景気刺激策は? 政府は財政赤字を検討もブンデスバンクは否定的
ブレグジットによる経済的ダメージ
ノードストローム2を巡るドイツと米国との関係悪化
デジタル課税巡る米仏の対立
米欧自動車戦争
ラガルド次期ECB総裁とECB理事との不和説
メルケル首相は人気高いが、後任のAKK氏はリーダーシップに疑問
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
11日:ECB政策金利、ドラギ総裁記者会見、米CPI など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
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