本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは106.93

下値メドは105.43

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

豪ドル、買うべきか、待つべきか、それが問題だ

 9月の第1週今週は豪ドルに注目です。今日(9月3日)はRBA(豪準備銀行)の政策金利発表、明日(4日)は第2四半期GDP、そして明後日(5日)7月貿易収支の発表があります。

 なかでも注目は今日のRBA会合。RBAは先月(8月)政策金利を1.00%に据え置きましたが、必要ならばさらに利下げすることも検討しています。追加利下げは10月と来年2月というのが現在の予想。ただし最近発表された豪の経済指標は、民間設備投資や建設許可など予想を下回る悪い内容だったので、「前倒し実施」の可能性も否定できません。

 GDP(国内総生産)や貿易収支の結果も重要。RBA副総裁は「政策金利の下限は0%から▲0.5%」と、金利の低下余地がマイナス領域にまで踏み込む可能性さえ示唆しています。

毎ヨミ!FXトップニュース

2日 ドル/円のNY市場の終値は106.19円

 30日の終値に比べ0.07円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは、「くもり」です。

今日の格言:

 人は繰り返し行うことの集大成である。だから優秀さとは、行為でなく、習慣なのだ – アリストテレス

各国・各通貨トピックス

ドル:
 中国が米国をWTO(世界貿易機関)に提訴。9月の追加関税で
 トランプ大統領が軍事機密情報をツイッター投稿。イランのロケット爆発画像
 トランプ大統領、相次ぐ銃乱射事件でも銃規制には消極的
 ブラード・セントルイス連銀総裁「2012年からインフレ目標を下回っている」
 ポンペオ米国務長官、北朝鮮に「ならず者」

ポンド:
 ジョンソン首相の議会閉鎖に抗議、全英各地で大規模デモ
 ジョンソン首相「ブレグジットを議論するためにまだ十分な時間がある」
 裁判所が議会停会の差し止め請求を却下
 ジョンソン首相に不満もコービン労働党党首よりマシ = 世論調査

NZD:
 NZドル下落傾向止まらず、2015年9月以来の安値を更新
 オアRBNZ(NZ準備銀行)総裁「マイナス金利も検討」
 オアRBNZ総裁「NZドルの水準は競争力において重要な役割を果たす」

その他:
 フィンランドの国鉄で9月1日から現金利用が不可に。電子決済のみ
 KISSのポール・スタンレー、銃乱射事件多発で規制強化の必要性を訴え
 サウジがイエメンの捕虜収容所を空爆、100人以上死亡

本日の注目通貨

豪ドル:RBA声明文に注目

 豪ドル/円は米中貿易戦争のエスカレートでマーケットが一気にリスクオフに傾いた先月8月26日に69.94円まで急落して、2009年4月以来の安値をつけました。

 対ドルでは今年の安値は1月フラッシュクラッシュの0.6655ドルですが、その次の安値は2010年6カ月前の0.6565ドル。その下には深淵が広がり0.6200ドル、0.6000ドルまで目立ったサポートは存在しません。

 RBAは6月と7月に政策金利を連続して切り下げて、さらに追加利下げの可能性も示唆しています。来年には1%を下回る可能性があるわけで、豪ドルはもはや高金利通貨とはいえません。

 米中貿易戦争が泥沼化するなかで、RBAが大きく弱気に傾くリスクが高まっています。一方で、RBAは早めの利下げの効果が今後表れてくることに期待していて、新たな成長不安については否定しています。

 RBAは今日(3日)、政策金利を据え置く予定ですが声明文には注目です。豪経済の先行きに明るさが見えてくるなら、豪ドルは10年ぶりの安値圏まで下がっているだけに、反発が期待できるでしょう。

 8月の豪ドル/円の高値と安値の差は4.91円。半値(50%)は72.40円。9月の豪ドル/円相場でまず注目するのがこのレベル。ここをブルベアの分岐点と考えます。72.40円より下にある限り豪ドル安トレンド続行、72.50円以上に戻してはじめてトレンドに変化ありと考えます。

 8月の1日の平均値幅は0.96円。7月の0.45円と比較して倍以上の動きでした。1日の最大値幅は8月26日の2.14円で、豪ドル/円が10年ぶり以上の安値をつけた日であり、ドル/円が一時104円台まで下落した日でもあります。前日比で上げ幅が最大だったのは8月13日の1.49円で、トランプ大統領が対中関税発動を延期した時です。米中貿易戦争のニュースが豪ドルを最も動かしていることが分かります。

 
 

 

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

RBA政策金利、南アGDP、米製造業ISM など

 

 


◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。