本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは107.62

下値メドは104.70

今朝の天気マークは「雨」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

米長期金利は一時1.6%を割り
約3年ぶりの安値水準に

 リスクオフに大きく傾くマーケットでは、今年2回以上の米利下げを織り込みはじめています。7月の時点ではマーケットの先を歩いていたFRB(米連邦準備制度理事会)ですが、あっという間にマーケットに遅れをとっています。トランプ米大統領は、FRBの対応の遅い(利下げが少ない)といって株価下落の責任を押し付けています。株価の下落スピードが止まらなければ、もしかすると、今月中に「緊急利下げ」という可能性もあります。米長期金利は一時1.6%を割り、約3年ぶりの安値水準に低下。

 リスクオフは株式市場だけではなく、商品市場にも拡大。世界景気後退による需要後退を懸念してNY原油先物が急落。その一方で金先物価格は6年4ヵ月ぶりの高値を記録。

 RBNZ(NZ準備銀行)は利下げを決定。他の中央銀行も緩和方向へ動くことが予想され、世界は低金利時代に逆戻り。

 10月の消費税10%導入を控えて、それまでは政府が大幅な円高を許さないという楽観的(?)な意見もありますが、FRBが利下げを急ぐならば、年初来安値をブレークするのは時間の問題でしょう。日本経済に余裕があるから増税できるのだと解釈もあります。セーフヘブンと呼ばれる円の需要が高まるのはある意味当然ともいえ、ドル/円は一時105.50円まで円高に動きました。

毎ヨミ!FXトップニュース(8月8日)

7日ドル/円のNY市場の終値は106.25円

 6日の終値に比べ0.21円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「雨」です。

今日の格言:

みんな平和について話しているけど、誰もそれを平和的な方法でやっていない- ジョン・レノン
= Everybody’s talking about peace, but nobody does anything about it in a peaceful way​

各国・各通貨トピックス

ドル:
    歴代FRB議長4名が連名でトランプ大統領に抗議「政治圧力かけるな」
    クドロー米国家経済会議委員長「中国との関係悪化を認識している」
    ポンペオ国務長官、将来の大統領選出馬に含み
    次期駐日大使、元ロッテ監督のバレンタイン氏検討

中国人民元:
    中国政府が香港の若者を恫喝「巨大な力を見くびるな」
    中国外務省がインドに警告「ファーウェイ排除するなら報復措置も」

NZD:
    RBNZ、政策金利を1.00%に引き下げ(予想1.25%引き下げ)
    オアRBNZ総裁「今後の利下げの可能性を排除しない」
    オアRBNZ総裁「将来的にマイナス金利を導入することも」

その他:
    北朝鮮、サイバー攻撃で2,100億円を調達 = 国連安保理事会が報告
    ハワイが3g以下のマリファナ所持を合法化。2020年1月から
    NYの5,000kmマラソン、優勝者の記録は47日間と1時間39分43秒

主要指標終値

出所:楽天証券が作成
 

本日の注目通貨

ドル/円:一時105.50円まで円高。107円台超えるまで売り目線

 106円台前半でスタートした7日(水曜)のドル/円は、高値は106.47円と107円に近づくことができないまま、海外時間に一時105.50円まで下げて安値を更新。円に対する需要が依然として強いことを示しました。その後は、一時580ドルを超えて下げたダウ平均株価が戻したことで106.円台前半まで回復。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

NZドル/円:急落、RBNZが大幅利下げ

 7日の東京市場でNZドルが急落。NZドル/円は69円後半から67.55円まで一気に値を下げて、1月3日のフラッシュクラッシュにつけた安値を更新しました。

 RBNZ(NZ準備銀行)はこの日の会合で政策金利であるOCRを1.00%に利下げしたことが理由。利下げは想定内でしたが、切り下げ幅は予想を超える50bpで、さらにRBNZ総裁は将来の再利下げの可能性を否定しませんでした。NZの政策金利は豪と同じ1%に並び、再利下げがあるならば、1%も下回ることになります。もはや高金利通貨とは呼べません。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

8日:中国貿易収支 など

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。