米国ETFの魅力

 これまで日本株への投資が中心だった皆様の中にも、外国の株式、特に世界一の経済大国である米国株式への投資に興味を持たれている方も多いと思います。特に、FAANG(後述)を中心とする米国のハイテク銘柄に投資したい場合、ETF(上場投資信託)であれば、外国証券取引口座を開くことなく、比較的少額で投資をすることができます。

 NASDAQ-100ETF(1545)は、米国店頭株で構成されるナスダック総合指数から、金融以外のセクターで時価総額と流動性が最も高い100銘柄程度で構成されるナスダック100指数(NASDAQ-100®指数)への連動を目指すETF。NASDAQ-100®指数の上位構成銘柄は、フェイスブックやアップルなど、米国の代表的なハイテク銘柄で占められています。

NASDAQ-100ETF(1545)商品概要

対象指標:ナスダック100指数のご紹介

指数の特徴

 米国株式市場の代表的な指数としては、株式市場全体を表すS&P500指数、一部の代表銘柄を抽出したNYダウ30種平均指数、そして、米国店頭株で構成されるナスダック総合指数があります。ナスダック100指数は、2,000銘柄を超える構成銘柄があるナスダック総合指数から、金融以外のセクターで時価総額と流動性が最も高い100銘柄程度で構成される指数です。

ポイント1 抜群の実績

 ナスダック100指数は1985年1月31日から算出が始まっていますが、2月末を起点に主要指数とリターン比較をすると、図1のようになります。2019年6月までの約34年余りのリターンは、S&P500指数の16.2倍に対して62.1倍という高いパフォーマンスでした。また、ナスダック100指数の大本の母集団であるナスダック総合指数の28.2倍の2倍以上のリターンでした。なお、年率リターンに直すと図2のようになります。

図1:米国主要株式指数の推移(期間:1985年2月末~2019年6月末)

(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成
上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。また、特定銘柄の売買などの推奨、価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。また、ファンドの運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。

図2:米国主要株価指数の年率リターン(期間:1985年2月末~2019年6月末)

(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成
上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。また、特定銘柄の売買などの推奨、価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。また、ファンドの運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。

ポイント2 上昇相場で他の指数を大きく上回った90年代

 ポイント1で比較した4指数の年代別リターンを見たのが図3になります。株式市場の動向としては、1980年代、1990年代は好調に推移し、2000年代は調整、2010年代は再び上昇相場でした。ナスダック100指数の動向を見ると、1990年代のIT相場や足元の2010年代のリターンが良く、1980年代や2000年代は逆に劣勢だったことがわかります。

 指数計測以来、高いリターンを残してきましたが、常に強かったわけではなく、相場によって特徴が出ていることがわかります。

図3:米国主要株価指数の年代別リターン(期間:1985年2月末~2019年6月末)

(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成
上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。また、特定銘柄の売買などの推奨、価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。また、ファンドの運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。

ポイント3 上位構成銘柄は有名な「FAANG」株

 ナスダック100指数の上位構成銘柄は米国の代表的なハイテク銘柄で占められており、2019年6月末現在の上位10銘柄には、FAANGと呼ばれる有名なハイテク銘柄群が全て含まれています。FAANGは各銘柄の頭文字をとって名付けられた俗称で、以下のような銘柄群です。

F:Facebook(フェイスブック):世界的SNS企業
A:Apple(アップル):iPhoneメーカー
A:Amazon.com(アマゾン・ドット・コム):eコマース
N:Netflix(ネットフリックス):映像配信サービス
G:Google(グーグル、Alphabet):検索大手 

図4:ナスダック100指数の上位10銘柄の構成比率(2019年6月末現在)

(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成
上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。また、特定銘柄の売買などの推奨、価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。また、ファンドの運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。

 FAANG株に代表されるナスダック100指数の上位構成銘柄群は高成長銘柄だけに株価も高く(値嵩株)、例えば、アマゾン・ドット・コムの株価は足元では2000米ドル近くしています。そのアマゾン株に投資する場合は取引最低単位である1株だとしても20万円ほどの資金が必要です。

 仮に、上位10銘柄全てに取引最低単位である1株ずつ投資する場合は、日本円にして合計約50万円の資金が必要です(1米ドル=110円として算出)。

 しかし、ETFを活用すれば、比較的少ない資金でこうした銘柄群へ投資することができます。例えばNASDAQ-100ETF(1545)の場合、足元では概ね10万円以下で購入することが可能です。

図5:ナスダック100指数の上位構成10銘柄の株価と必要投資金額(2019年6月末現在)

(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成
※必要金額は1ドルを110円として計算。
上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。また、特定銘柄の売買などの推奨、価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。また、ファンドの運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。

海外株式を投資対象とする手数料0円ETF対象銘柄(一部抜粋)

1546 NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動型上場投信
1325 NEXT FUNDS ブラジル株式指数・ボベスパ連動型上場投信
1678 NEXT FUNDS インド株式指数・S&P CNX Nifty連動型上場投信
2513 NEXT FUNDS 外国株式・MSCI-KOKUSAI指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信

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著者:野村アセットマネジメント㈱