本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは108.68円
↓下値メドは107.66円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
来週のFOMC*前にみんなで利下げ
*=米連邦公開市場委員会
今週最大のイベント、ECB(欧州中央銀行)理事会が今夜開かれます。ECBは今年3月の理事会では「2019年末まで金利を据え置く予定」と言っていたのですが、今回はさらに弱気になって、ついに「利下げ」を発表するのではないかと考えられています。また場合によっては一度卒業した「量的緩和」も再開するかもしれません。
ECBがなぜ政策の大転換に追い込まれたかというと、ユーロ圏経済に強い逆風が吹いているから。さらに言えばギリシャのような周辺国ではなく、ドイツ経済に急ブレーキがかかっていることがより深刻だといえます。この日発表されたドイツやフランスの7月PMI(購買担当者景気指数)は製造業の弱さ目立ちました。
欧州経済の先行きに明るい材料はありません。トランプ政権の貿易戦争の次の標的はEUの自動車産業で、経済全体に占める製造業の割合が大きいドイツにとってはダメージ。大手化学会社BASFは貿易戦争と需要鈍化で利益見通しを下方修正しています。ドイツ銀行の大量人員カットも雇用市場に暗い影を落としています。
もうひとつの注目イベントは、トルコの政策金利。トルコ中央銀行は、今日の会合で「利下げ」を決定する予定。
トルコがロシアのミサイルシステムを導入したことに対して米国は不快感をあらわにしています。トランプ政権はトルコに対して経済制裁を仄めかし、トルコは報復措置をとると両国の外交関係は悪化。これも潜在的リラ安要因です。
毎ヨミ!FXトップニュース(7月24日)
24日 ドル/円のNY市場の終値は108.20円
23日の終値に比べ0.01円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
あなたに水をくれる井戸の中に泥を投げるな(立つ鳥跡を濁さず)
= Cast no dirt in the well that gives you water.
各国・各通貨トピックス
ドル:
トランプ大統領、北の核保有「容認」も
パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長「インフレ圧力は抑制。製造業は弱くなっている」
デイリー連銀総裁「追加刺激策が必要かどうかの判断は時期尚早」
カプラン・ダラス連銀総裁「利下げは正当化されるが、限定的であるべき」
原油価格:
EIA石油在庫統計 原油は▲1,083.5万バレル((前週 ▲311.6万バレル)
ユーロ:
ドイツ、フランス、欧州の7月製造業PMI弱い、欧州景気に先行き不安
ユーロがスイスフランに対して2年ぶりの安値。SNB(スイス国立銀行)は介入を検討か
ラガルド氏のECB総裁就任日は11月1日。最初の政策会合は12月12日
EU(欧州連合)、アマゾンを独禁法違反の疑いで正式調査
ポンド:
ジョンソン英首相「我々は10月31日にEUを去る」
格付け会社ムーディーズ「合意なきブレグジットのリスクは増大した」
ソーンダーズMPC委員「合意なき離脱ならポンドは一段と下落」
南アランド:
6月CPI (消費者物価指数)前年比+4.5%、予想+4.4%
その他:
熱波続く米東部で警察が異例の呼びかけ「犯罪するなら涼しくなってから」
ベネズエラで再び大規模停電。ほぼ全土で電力の供給が止まる
寄生虫にダイエット効果。群馬大が証明
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:上下挟まれ108円前半
24日(水曜)のドル/円は108円をはさんで横ばい。高値は108.28円、安値は107.94円までと動意に欠けました。
ユーロ/ドル:年初来安値に接近
この日発表された7月の欧州PMIは特に製造業が弱い結果。その弱さがサービス業にも波及し始めていて欧州経済に明るい材料は見当たりません。今夜のドラギ総裁はかなりの弱気コメントを出すと思われ、ユーロ/ドルの上値は重く、1.11ドル台で低迷。5月につけた今年の安値(1.11073ドル)更新も間近。
もっとも、マーケットは十分以上に悲観に傾いているので、これ以上さらにユーロ安に振れるような内容をドラギ総裁が用意できるかは疑問です。
ユーロ/円:フラッシュクラッシュ以来の安値
ユーロ/円は欧州時間に120.21円まで下落、今年1月3日のフラッシュクラッシュ以来の安値をつけました。ただその後は持ち直して終値は120.52円。
トルコリラ/円:どれだけ利下げするか
トルコリラ/円は上値がやや重く、24日(水曜)の高値は18.94円までと、19円にとどきませんでした。
今夜の利下げはすでに織り込まれているので、それ自体はサプライズではありません。市場予想によると、政策金利を200bp引き下げ22.00%にするというのですが、利下げ幅が予想より小さければ、利下げをしてもリラ高に動く可能性があります。もちろんその逆、利下げ幅が大きければ、リラ安進行ということになります。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
25日:ECB政策金利、ドラギ総裁 会見、トルコ政策金利、米耐久財受注 など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
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