19年4-6月の新規受注が好調、通期で2桁増を確保へ

現地コード 銘柄名
01186

中国鉄建股フン有限公司

(チャイナ・レールウェイ・コンストラクション)

株価 情報種類

 9.39HKD
(7/19現在)

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 中国鉄建の新規受注は19年4-6月に前年同期比28.0%増加し、1-6月では同18.0%の伸びを確保した。4-6月の受注は非常に好調で、BOCIの予想を小幅に上回る数字。BOCIはこれまでも、インフラ建設セクターの19年上期の利益および新規受注が自社予想をやや上振れる可能性を指摘していた。依然として中国国内のインフラ投資の強化が必須となる中、同社の19年上期の売上高および純利益については、そろって前年同期比7.0%の伸びを示すと予想。目標株価を据え置きながらも、インフラ建設銘柄の中で同社を有望視し、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。

 4-6月の新規受注は前年同期比28.0%増の4,212億9,900万元を記録し、BOCIの予想を小幅に上振れた。都市軌道交通および住宅建設部門が力強い伸びに寄与した。新規受注の内訳を見ると、鉄道建設が前年同期比14.3%増、高速道路が同10.6%減。国家発展改革委員会による18年10-12月期以降の政策支援や前年同期実績の低さなどから、都市軌道交通の受注は同566.0%激増し、住宅建設も同76.9%の増加を記録している。

 19年上期では、新規受注は前年同期比18.0%増の7,186億9,700万元。うち住宅建設が同60.0%増と最大の伸びを示し、都市軌道交通が27.0%増。ほかに鉄道、地方公共工事がそれぞれ18.6%増、14.0%増。高速道路はほぼ横ばいだった。地域別では、国内受注が同19.6%増と、ほぼBOCIの予想通り。海外受注は同5.6%の伸びだった。

 同社は19年通期の新規受注について前年比10%台の伸びを見込んでいるが、BOCIはこの水準はほぼ達成可能とみて、同11.0%増(1兆7,587億6,400万元)との予測を据え置いた。この数字をあてはめた場合、下期の新規受注は前年同期比6.6%となる。また、19年12月本決算の売上高、純利益に関しては、それぞれ前年比7.0%増、12.8%増との予測を明らかにしている。

 BOCIは同社の現在株価が19年予想PERで5.7倍と、ヒストリカル値の底値に当たり、非常に魅力的な水準にあるとの見方。利益見通しと目標株価を据え置いた上で、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。

 一方、レーティング見直しにつながる可能性がある同社のリスク要因としては、「米中貿易摩擦を取り巻く不確実性」を挙げている。