本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは108.38

下値メドは107.45

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

指標は悪くないのに、ドル/円は弱い?​

 利下げ幅は、25bp(ベーシスポイント)か、それとも50bpか? それが問題です。FRB(米連邦準備制度理事会)高官の発言や指標を通じてその答えを探すことが、今週のマーケットのテーマです。

 現在の予想の主流は25bp。50bp利下げは、個人消費が大幅に悪化するなどの「条件」を満たす必要があるといわれています。一方で経済が悪くなる前に、大胆な「予防的利下げ」を実施したほうが米経済にとって良いから50bpにするだろうとの見方も出ています。

 今夜はパウエルFRB議長のスピーチがあります。またFOMC(米連邦公開市場委員会)のブラックアウト期間を前に、タカ派、ハト派、中立派の様々な立場の米連銀総裁のスピーチが多く予定されているので注目。

 米指標は、雇用統計も6月CPI(消費者物価指数)も、7月米NY連銀製造業景気指数も悪くないのですが、ドル/円の勢いはありません。昨日の動きについては「今日の注目通貨」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース(7月15日)

15日ドル/円のNY市場の終値は107.90円

 12日の終値に比べ0.01円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

各国・各通貨トピックス

ドル:
    トランプ米大統領「フェイスブックの仮想通貨リブラの信頼性はほとんどない」、「中国にはがっかり」米農産品輸入の約束果たしていないと批判、「イランへの制裁を、まもなく大規模に増やす」
    7月米NY連銀製造業景気指数 +4.3、予想+ 2.0

NY株式市場:
    先週のダウ平均は+1.52%、S&P+0.78%、ナスダック+1.01%、そろって2週続伸
    年初来ではダウ平均+17.17%、S&P+20.22%、ナスダック+24.25%

暗号資産:
    ビットコイン円 一時117万1,253円まで上昇

円:
    日本の対韓輸出規制強化、米国が介入に消極的。日本の作戦勝ち
    輸出規制に関する日韓会合、「今後メールで」= 世耕経産大臣

メキシコペソ:
    メキシコ政権、早くも崩壊か。「財務相の他にも辞任する閣僚いる」

その他:
    ハワイ・マウイ島で大規模火災。観光客に一時避難指示
    CoCo壱番屋がインド進出
    英当局が認定「フォロワーが3万人いればインフルエンサー」

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円:107円台で低迷

 週明けのドル/円は頭が重い。
 東京時間に発表された中国の鉱工業生産や小売売上高が強く、107.80円を安値に108.11円まで買われましたが、同時に発表された4-6月期GDP(国内総生産)が27年ぶりの低水準だったことで上昇も限定的。108円台を維持できずにじり安状態。

 先週のドル/円は、108.99円まで上昇するなど勢いがありましたが、後半からは失速気味。パウエルFRB議長の議会証言で、今月末の利下げが決定的となったことがドル/円のセンチメントに影響しているようです。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ユーロ/ドル:上昇力に欠ける 

 ドル安の流れに乗って、週明けのユーロ/ドルは1.1284ドルまで上昇。しかし、1.1300ドルの大台の手前では売りが強く突破できませんでした。

 ECB(欧州中央銀行)は今月、FOMCに先んじて利下げを発表するとみられています。ユーロ買い(ドル売り)積極的になれない理由です。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

RBA(豪準備銀行)議事録、パウエル議長発言、南ア政策金利、英、欧、カナダCPIなど

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成
 

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。