(提供元:大和投資信託)
※この記事は2018年8月17日に東証マネ部!サイトで公開されたものです。

 前回の続きで、今日も事務所からお届けします。

十七郎:では続いて、「金融(除く銀行)」についてご説明しましょう。

イーナ:はい!よろしくお願いします。

十七郎:銀行を除いた金融ということで、ここでは大きく3つの事業についてお話します。まずは損害保険です。

イーナ:損害保険って、自動車保険とかですよね?

十七郎:はい。損害保険は、自動車事故や自然災害など、偶然のリスクによって発生する損害を補償する保険商品を提供している業種です。業績の変動要因の一つとして保険料の支払額の変動が考えられます。

イーナ:保険料収入よりも災害による支出が多くなってしまうと企業にとってはマイナスですね。

十七郎:損害保険の分野は時代とともにさまざまな変化が起きるのも特徴です。

イーナ:たとえばどのようなことですか?

十七郎:自動車保険でいえば、自動運転技術の進化などにより自動車の安全性が以前に比べて向上していることを受けて、保険料の値下げが実施されました。

イーナ:へぇー知らなかった!そういえば前に「自動車・輸送機」のときに行ったモーターショーでも自動運転コーナーは活気がありましたね♪

十七郎:そうでしたね。さらに新たな保険商品の誕生もあげられます。昨今のデータ社会では、あらゆるものがネット環境に晒され、サイバー攻撃の危険性が高まっています。そのサイバー攻撃による損害を補償する保険も登場してきています。

イーナ:時代に即した金融商品が増えるのはおもしろいですね!

十七郎:続いて生命保険のご説明をしましょう。

イーナ:お願いします。

十七郎:生命保険の利益は大きく3つに分類できます。それぞれ「利差益」「危険差益」「費差益」と呼びます。

イーナ:?? どれも聞き慣れないですね。

十七郎:利差益は契約者と約束した利回りと実際の利回りの差、危険差益は予定支払い保険金と実際の支払い保険金の差額、費差益は予定されていた事業費と実際の事業費の差額を意味します。

イーナ:利差益についてもう少し説明してもらってもいいですか?

十七郎:わかりました。イーナさん、生命保険会社は機関投資家として資産運用をしているのはご存知でしたでしょうか。

イーナ:え、そうだったんですか?でも何のために?

十七郎:生命保険契約者からいただいた保険料をもとに、将来の保険金などの支払いを確実に果たすために巨額の資金を運用しているんです。

イーナ:ふむふむ。

十七郎:生命保険会社は、契約者に対してあらかじめ運用利回りを約束します。これを「予定利率」といいます。予定利率で運用したとき、その期間で得られる予想利益を考慮して、あらかじめ保険料を割り引きましょうというものです。運用によって、予定利率で見込まれていた運用収入よりも、実際に運用利回りがよく、運用収入が良かった場合に出る利益を「利差益」といいます。

イーナ:そうなんですね、よくわかりました。

十七郎:あとは保険料の改定は業績に影響を与えることがあります。たとえば、死亡率・平均余命などの情報をまとめた標準生命表が改定された際には死亡率が変動し、各社で生命保険が改定されます。このようなときは価格改定の前後で買い控えや駆け込みなど、契約状況の変動が想定されます。

イーナ:なるほど。あと1つはどんな企業でしょうか?

十七郎:最後は証券会社です。証券会社は、株式会社などの有価証券の発行者と投資家、または投資家同士を結ぶ役割を果たしています。

イーナ:証券会社はETFの購入のときにお世話になっています♪

十七郎:具体的には、投資家の売買注文を流通市場に取り次ぐブローカー業務、証券会社自身が有価証券の売買を行うディーラー業務、発行証券を買い取って投資家に売るアンダーライター業務、発行証券を一時的に預かって投資家に売るセリング業務の4つがあります。株式市場の活況度に関係するため、株式市場全体の売買代金の増減が業績の変動要因となりますね。

イーナ:ありがとうございます、よくわかりました!

十七郎:もちろんですが、「TOPIX-17金融(除く銀行)」の値動きに連動するETFがございます。

イーナ:あ、私が聞く前に(笑)

十七郎:では次のセクターにいきましょう。次が最後のセクターとなりますよ!

イーナ:え、もう次が最後ですか?!あっという間ですね!(十七郎さん、何かすごい焦ってるみたい…、どうしたんだろう。)

続く

※指数のディスクレーマーについては下記をご参照ください。
TOPIX-17シリーズに係る知的財産権は、株式会社東京証券取引所に帰属します。
※この記事は2018年8月17日に東証マネ部!サイトで公開されたものです。

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