(提供元:大和投資信託)
※この記事は2018年04月17日に東証マネ部!サイトで公開されたものです。
イーナちゃん、今日は友達のセブンテちゃんと料理教室に来ています。
セブンテ: ところでイーナは何で突然料理に目覚めたの?
イーナ: セブンテちゃんにはまだ話してなかったっけ?私、将来カフェを開きたくって、そのために料理もちゃんと学ばなきゃって思ったんだよね。
セブンテ: え?カフェやるの?意外!!イーナってそういう夢はないと思ってた(笑)
イーナ: そうかな?でも結構本気なんだよ、そのために資産運用してるしね。
セブンテ: へぇ~、私も何か目標持とうかなぁ。
しばらくして、
スタッフ: みなさま、本日は誠に申し訳ありませんが、予定していた講師が体調不良で来られなくなってしまいました。急遽ですが、代わりの先生にお越しいただきました。
イーナ: え、そうなの?!
スタッフ: では先生、自己紹介お願いします。
セブンテ: ちょっ!
イーナ: 十七郎さん!
十七郎: こんにちは、十七郎と申します。普段は資産運用のコンサルタントとして働いていますが、昔はホテルでシェフとして働いていました。本日はどうぞよろしくお願いします。
セブンテ: イーナ!あの人、何でいるのよ!
イーナ: 知らないよー(笑)ていうか昔はシェフだったの?!
セブンテ: (謎すぎる…。)
十七郎: おや?これはこれは、お2人ともここで会えるとは思いませんでした。
イーナ: それはこっちのセリフですよー(笑)
十七郎: 今日はシェフ時代に培った秘伝のレシピを伝授いたしましょう、ついでにその後にはせっかくなので…
イーナ: セクターですか?
セブンテ: 確か前は「自動車・輸送機」だったよね?
十七郎: ええ、今日はこのイベントがガス会社主催の料理教室ということもあるので、「電力・ガス」の話をしましょう。
イーナ: わかりました、楽しみです!
料理教室が終了し…
十七郎: 今日のレシピはいかがでしたでしょうか。
セブンテ: すごく美味しくて私好みの味だった!
十七郎: それは良かったです、それではさっそく第二章始めましょうか!「電力・ガス」の話です。
イーナ: お願いします!
十七郎: まず、電力・ガスセクターは日常生活にとって不可欠なエネルギーを扱う業種ですので、一般的には需要の見通しが立てやすく、業績が安定的な公共セクターとして考えられてきました。
イーナ: うん、電気とガスは毎日使いますよね。
十七郎: しかし昨今、電力・ガス業界にとって大きな変革が起きました。何だと思いますか?
イーナ: なんだろう?
十七郎: ずばり「自由化」です。いままでは、電力・ガスは地域独占の形で限られた企業がビジネスを行ってきました。しかし、そうした時代は終わり、電力は小売部門と発電部門で新規参入企業との競争が激化しています。
イーナ: そうなんですか、知らなかったです。
十七郎: このセクターに該当するようなかつての地域独占型の電力会社については、これから販売電力量を増加させるというよりは、いかにシェアを減らさないかや、どのように他地域へ進出するかといった戦略が重要になります。
セブンテ: アメリカでは州によるけれど、何年も前から電力の自由化はされているよね!
十七郎: そうですね、海外では既に自由化は浸透していていますよね。日本でも電力からガスへ、ガスから電力への相互参入も可能となり、欧州で見られるような総合的にエネルギーを取り扱う企業が既に生まれてきています。あとは、再生可能エネルギーの存在も大きいと考えられます。
セブンテ: 再生可能エネルギーって太陽光発電とかかな?私が住んでたハワイではソーラーパネルはよく見かけるよ!
十七郎: はい、従来の化石エネルギーとは違い、太陽光や風力、地熱といった自然界に常に存在するエネルギーのことをさします。環境にやさしく、枯渇の心配がない点で注目されてきました。電力の自由化により、どうせなら環境にやさしいクリーンなエネルギーを選択したいという利用者も増えてきています。
イーナ: 環境にやさしいのはいいことですよね。
十七郎: 再生可能エネルギーは注目される分野だけに、政策は基本的には追い風ですが、今後の政策の変更は大いに想定されます。政策の進展には注視が必要ですね。
イーナ: なるほどー。ふと思ったんですけれど、電気とガスってエネルギーだから、もしかして資源価格と関係はありますか?
十七郎: そのとおりです。イーナさん、セクターの勉強が活きていますね!
イーナ: だんだんいろんな関係性がわかるようになってきました!
十七郎: 電力・ガスは、エネルギー産業ですので、当然資源価格の影響を受けることになります。具体的には原油や石炭、天然ガス等の市況次第でコストが大きく変動します。燃料は輸入の依存度が高いため、為替も影響してきますね。
セブンテ: ということは業績の変動は激しいんですか?
十七郎: コストの増減は業績に多少の影響を与えることはありますが、数ヵ月後には電気・ガス料金に転嫁されるのが一般的です。そのため市況が安定すれば、資源価格による影響は一時的なものに終わると考えられますね。まとめるとこのようなイメージです。
イーナ: なるほど、よくわかりました!このセクターについてももちろん?
十七郎: 「TOPIX-17電力・ガス」の値動きに連動するETFがあります。
イーナ: 今日はありがとうございます、将来のカフェのために料理習いに来たけど、セクターの知識もついてラッキーです!
十七郎: ぜひ今日のレシピを自宅でも試してみてください。それでは、私は失礼しますね。
2人になり…
セブンテ: ねぇ、イーナ。
イーナ: なあに?
セブンテ: やっぱりあの人…。
イーナ: 十七郎さん?
セブンテ: うん…。あの人、ほんと変わった人だね(笑)!
イーナ: (笑)だよね、でもいい人だから♪
セブンテ: うん、そうだね…。
続く
※指数のディスクレーマーについては下記をご参照ください。
TOPIX-17シリーズに係る知的財産権は、株式会社東京証券取引所に帰属します。
※この記事は2018年04月17日に東証マネ部!サイトで公開されたものです。
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