本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは108.99円
↓下値メドは107.95円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
FRBが今月利下げする確率は7割以上?
さて、いよいよ今夜は6月の米雇用統計の発表です。前回は非農業部門雇用者数が事前予想に比べて10万人以上も少ない結果だったので、雇用市場は大丈夫なの?という心配が大きくなっています。今夜の結果が、FRB(米連邦準備制度理事会)が利下げする重要な判断材料になるということも、関心が集まっている理由です。
現在の市場予想では非農業部門雇用者数は+16.5万人の増加、失業率は3.6%で横ばい。平均労働賃金は、前月比+0.3%、前年比+3.2%と若干の上昇が期待されています。
FRBが今月利下げする確率は7割以上、とマーケットは考えています。今夜の非農業部門雇用者数が+10万人を下回れば、利下げ幅は25bp(ベーシスポイント)では足りない、50bpだという見方が強まりそうです。
逆に、非農業部門雇用者数が+20万人以上という強い結果になれば、7月利下げは見送り?という予想が強まるかもしれません。ただ、水曜日(10日)に発表されたADP雇用データ(民間会社の雇用統計)は、予想+14万人にたいして+10.2万人に伸び悩み、米チャレンジャー社(米国のコンサル&再就職支援会社)によると、米国企業の製造品部門における6月の人員削減数は前年比562%も増えています。これらの先行指数を見る限りでは、アップサイドリスクはあまり期待できないようです。
6月は、米国と中国はG20で貿易協議の再開を約束し、トランプ大統領はファーウェイに対する米製品の輸出を許可するという明るい材料もありました。とはいえ月末ギリギリのことなので、今回の雇用統計には完全に反映されません。次回で雇用者数が上方修正されるかもしれませんが、そのときにはすでに7月FOMCが終わっています。
今回の雇用統計については、詳細レポート「米雇用市場が急回復!それでもFRBが利下げする理由とは?」も併せてお読みください。
毎ヨミ!FXトップニュース(7月4日)
4日 ドル/円のNY市場の終値は107.79円
3日の終値に比べ0.04円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
各国・各通貨トピックス
ドル:
パウエルFRB議長が7月10、11日に議会証言
デーリー連銀総裁「(弱い)データが一時的なのか確認する必要ある」
ブラード・SL連銀総裁「追加関税によるインフレ上昇は考慮しない」
メスター・クリーブランド連銀総裁「利下げにはインフレデータがもっと必要」
ユーロ:
経済信頼感が悪化。ドイツの製造業部門の弱さ目立つ
大幅なユーロ安なくしてユーロ圏のインフレ回復なし
イタリア政府「20年の財政赤字目標、対GDP(国内総生産)比2.1%に」
中国人民元:
アリババが香港市場に上場申請を検討。調達規模は200億ドルの見通し
中国の自動車販売が10ヵ月連続で減少
豪ドル:
RBA(豪準備銀行)の利下げはいったん終了か。
豪政府、減税へ
その他:
イメルダ夫人の90歳の誕生パーティーで261人が食中毒
テイラー・スウィフトとジャスティン・ビーバーがネットで対立
本日の注目通貨
ドル/円:今夜の雇用統計を待つ
4日(水曜日)のドル/円は、NY市場が独立記念日で休場だったいうこともあり、動意のない1日となりました。安値は107.71円、高値は107.84円。雇用統計を待って、今日の日中も静かな取引が継続すると考えます。
ドル/円のサポートは107.50円。108円には売りが整列している模様。2019年の高値と安値の半値(50%)は108.20円。この水準より上で足場を固められないうちは、目線は下向き。
ユーロ/円:ECB対トランプで動けず
ユーロ/円は121.72円が高値で、121.54円が安値。
ユーロ安の材料では、レーンECB(欧州中央銀行)理事が「必要ならばさらなる行動(緩和)の用意がある」と発言したことや、次期ECB総裁のラガルドIMF専任理事が、ドラギ路線を受け継いでハト派的政策を強めるだろうこと。一方、ユーロ高(あるいはドル安)の材料は、トランプ大統領がECBが通貨安誘導をしているとみなしていて「為替操作に米国は対抗すべき」と発言していること。この2つに挟まれて、ユーロも動きにくい状況でした。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
5日:米失業率、カナダ失業率 など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
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