5563 新日本電工 東証1部

 8月9日発表の2017年12月本決算予想は、営業利益+365.9%(2016年12月期比)の80億円、経常利益+395.7%(同)の80億円と、2月16日時点の営業利益+103.8%(同)の35億円、経常利益+147.8%(同)の40億円から大幅な上方修正の見通しとなりました。

 2012年11月9日の172円を安値に、アベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)となるものの、2013年5月22日の410円でピークを付け、下降トレンド(B)へ転換しました。

 この下降トレンド(B)の中で、2016年2月12日の145円、2016年7月8日の150円と二点底を付けました。7月19日には169円で買い転換し、業績の回復を見越して急角度の上昇トレンド(C)となりました。

 この中で今年の7月31日に545円まで上昇し、買われ過ぎからいったん押し目となり、2016年7月8日に150円の安値から7月31日の545円までの上昇幅の3分の1押し(413円)とほぼ同じとなる、8月15日に412円まで下げて、もみ合っているところです。

 

2593 伊藤園 東証1部

 6月1日発表の2018年4月期本決算予想は、2017年4月期比で営業利益+3.8%の226億円、経常利益+2.2%の220億円と3期連続で増収・増益の見通しとなりました。
 2012年11月14日の1,422円を安値に、アベノミクス相場にサポートされて2014年7月8日の2,693円まで上昇。ここをピークとして、調整入りし、12月17日の2,052円まで押し目を入れ、ここから再度上昇トレンド(A)へ移行しました。

 この中で2016年7月7日の4,070円まで上昇後、8月31日に3,050円まで下落し、ここから角度の大きい上昇トレンド(B)へ移行となりました。

 この上昇トレンド(B)の中で今年の6月1日に4,670円の高値を付けましたが、この日の決算発表を受けて、材料が出尽して下落。8月25日に3,975円で売り転換となって上昇トレンド(B)を下に切りました。日経平均にツレ安して、さらに大きな調整を待つところです。

 

6058 ベクトル 東証1部

 7月14日発表の2018年2月期本決算予想は、2017年2月期比で営業利益+36.0%の30億円、経常利益+36.9%の30億円と2013年2月期より連続の増収・増益を更新中となりました。
 長期の上昇トレンドの中で、2015年からの上げ方を見ると、(1)→(2)→(3)と徐々に上昇角度を大きくしており、2016年8月8日の829円(分割前2,489円)の安値からの上昇トレンド(3)の中で、今年6月27日の1,962円で当面のピークとなっています。

 上昇角度が徐々に大きくなっていくのは相場が人気であることを示すもので、ここでの(3)の上昇の中でも1,962円は当面の天井になる可能性があります。

 現時点では8月14日の1,422円まで下げて、8月29日に買い転換となっています。日経平均にこれ以上の調整がなければ、リバウンド狙いというところです。しかし、さらに調整の可能性もあり、そうなればもう一段安の1,200円台が買いポイントになることも考えられます。

 

3465 ケイアイスター不動産 東証1部

 8月10日発表の2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で営業利益は+26.6%の52.30億円、経常利益は+25.9%の50.30億円と、5月12日時点の予想と変わらず、大幅な増収・増益の見通しとなりました。

 現在は、2016年1月21日の503円を安値とする中期上昇トレンド(A)の中にあります。

 この中で2016年8月18日の925円を安値に、上昇角度の大きい上昇トレンド(B)へ移行しており、この上昇トレンドの中で12月5日に1,815円の高値を付けました。今年4月6日に1,445円まで調整後、再上昇となり6月20日の2,222円、7月3日の2,233円と二点天井となりました。そして、7月7日に2,040円で売り転換し、8月14の1,718円まで下落しました。

 ここで上昇トレンド(B)にサポートされてもみ合い、8月30日に1,923円でいったん短期の買い転換となっていますが、まだ調整不足の可能性が高いと思われます。もう一段安を狙うスタンスとなります。

 

5105 東洋ゴム工業  東証1部

 8月10日発表の2017年12月期本決算予想は、営業利益は+1.4%(前年同期比)の500億円、経常利益は-3.2%(同)の427億円と上方修正、および当期利益は269億円の黒字転換の見通しとなりました。2月15日と5月15日時点では、-4.7%(前年同期比)の470億円、経常利益は-5.9%(同)で415億円と小幅の減収・減益見通しでした。

 2015年8月18日の3,030円をピークに、下降トレンド(A)を形成し、この中で2016年8月3日に967円で底打ちとなりました。

 ここからの反発で11月11日に1,723円まで上昇するものの、下降トレンド(A)ラインに頭を押さえられ、今年2月8日に1,237円まで下げて二番底に。ここから下降トレンド(A)を上放れし、上昇トレンド(B)へ転換しました。

 この上昇トレンド(B)の中で3月2日の2,042円まで急伸後、4月19日に1,755円まで押し目を入れ、短期の上昇トレンド(C)を形成。さらに、7月11日には2,439円で当面のピークとなり、7月28日に2,320円で売り転換しました。その後、上昇トレンド(C)を切って8月18日に2,013円まで下げ、8月30日に2,144円で短期の買い転換となっています。

 現状の日経平均の動きからみると自律反発の可能性があり、ここではもう一段の下落を待つのがリスクの少ない投資となります。