本日のレンジ予測
↑上値メドは108.80円
↓下値メドは106.55円
今朝の天気マークは「晴れ」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
なかなか利下げしないのが、
市場のセンチメントにとって最悪
G20を別にすると「FRB(米連邦準備制度理事会)がどれだけ利下げするのか?」というのがマーケットの関心事でしたが、ブラード・セントルイス連銀総裁は25日(火曜日)、来月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で「50bp(ベーシスポイント)の利下げは必要ない」との見解を示しました。これが反発材料になって、以来ドル/円は107円台をキープ。
ブラード氏は利下げに「年内に2度の利下げ」を主張しているので、利下げそのものに反対しているわけではありません。要は状況を見ながら切り下げるべきということです。
しかし「戦力の逐次投入」は、最も拙劣な戦術です。スローなFRB、つまり米国の成長見通しが改善しないなかで、なかなか利下げしないのが、市場のセンチメントにとって最悪なのです。7月FOMCで25bpの利下げ、あるいは見送りでマーケットが失望するリスクもあると思います。
この日はムニューシン米財務長官の発言記事もドル/円上昇を加速。「本日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース(6月26日)
26日ドル/円のNY市場の終値は107.77円
25日の終値に比べ0.61円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。
各国・各通貨トピックス
ドル:
ムニューシン米財務長官「米中通商交渉は90%完了」
トランプ米大統領「FRBの政策は正気ではない」「FRBのせいで他の国のような通貨安にできない」
トランプ大統領「G20後に中国への関税を決定する」
トランプ大統領「日本は米国への攻撃をソニーのTVで見ることだけだ」
カナダドル
中国がカナダ産の肉輸入を一時停止。ファーウェイ禁止に関係か
円:
「2000万円問題」で資産形成セミナーが大盛況。定員の4倍参加
税収最高の60兆円超。昨年度、バブル期上回る
ポンド:
8月総選挙の可能性が浮上
カーニーBOE(イングランド銀行)総裁「合意なき離脱ならば、刺激策を行う可能性」
ボリス・ジョンソン氏「合意なき離脱の場合でもEU(欧州連合)の協力が必要」立場を軟化
アイルランド首相「ブレグジット期限を10月からさらに延長する可能性」
中国人民元:
ポンペオ米国務長官を「討伐すべき」= 中国紙
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円: マーケットは聞きたいことだけを聞く
26日(水曜日)のドル/円の安値は107.10円で、NY時間には107.85円まで大きく上昇。
ムニューシン米財務長官が「米中通商交渉は90%完了」と発言した記事が出たことがきっかけ。しかし、これは誤解を招く内容で、実際には「5月に交渉がストップする前には(90%合意していた)」という過去の話。G20での合意は難しいという状況に変わりはありません。
しかしドル/円は急落するわけでもなく107.77円で終了。25日(火曜日)にレンジの下限(106.77円)を確認したので、この日は上限を試に行ったということで、ムニューシン発言がそのきっかけになりました。結局108円には戻せず、チャートを見ても下落トレンドは継続しています。今日は米1~3月GDP(確定値)の発表。
NZD/円:RBNZ据え置き、しかし再利下げの可能性あり
RBNZ(NZ準備銀行)はこの日の会合で政策金利を1.50%に据え置き。決定は予想通りでしたが、マーケットは8月利下げを織り込んでNZドル/円は直後に70.74円まで下落。ただその後は持ち直して72.04円まで買われ6月の高値(72.24円)まで迫っています。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
27日:ドイツCPI、米GDP、メキシコ政策金利 など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
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