本日は先週金曜日のチャート分析をお休みして、今週の為替相場に大きく影響すると見られる経済指標の発表日時と、その予想を紹介します。


ユーロ圏:ECB会合、ドラギ総裁会見

日付

時間

地域

経済指標

前回

予想

9/5

16:55

ドイツ

サービス業PMI(改定値)

8月

53.4

53.4

9/5

17:00

欧州

サービス業PMI(改定値)

8月

54.9

54.9

9/7

18:00

欧州

GDP(域内総生産、確定値、前期比)

4-6
月期

0.6%

0.6%

9/7

18:00

欧州

GDP(域内総生産、確定値、前期比)

4-6
月期

2.2%

2.2%

9/7

20:45

欧州

ECB政策金利

 

0.00%

0.00%

9/7

21:30

欧州

ドラギECB総裁、定例記者会見

 

 

 

 今週のハイライトは、9月7日のECB(欧州中央銀行)会合です。

 ECBは、今回の会合で政策金利を据え置くと見られています。マーケットが最も関心を持つ量的緩和の縮小についての発表はなく、仮にあった場合でも、具体的な開始時期を示すことはないと思われます。

 緩和縮小は今後の経済指標の結果次第として、ECBは金融政策の柔軟性を確保し、さらにマーケットに対してタカ派的な印象を与えないように慎重な姿勢を維持するでしょう。


米国:貿易収支、ISM

日付

時間

経済指標

前回

予想

9/6

21:30

貿易収支

7月

-436億ドル

-446億ドル

9/6

23:00

ISM非製造業景況指数

8月

53.9

55.4

9/6

27:00

ベージュブック(米地区連銀経済報告)

 

 

 


オセアニア:RBA会合、GDP

日付

時間

地域

経済指標

前回

予想

9/5

13:30

RBA政策金利発表

7月

1.50%

1.50%

9/6

10:30

GDP(前期比)

4-6
月期

0.3%

0.8%

9/6

10:30

GDP (前年同期比)

4-6
月期

1.7%

1.8%

9/7

10:30

小売売上高(前月比)

7月

0.3%

0.2%

9/7

10:30

貿易収支

7月

8.56億豪ドル

9.50億豪ドル

 RBA(豪州準備銀行)が政策金利を据え置きするとの予想が出ています。RBAは豪経済に楽観的で、豪ドルにとってはプラス要因ですが、豪ドル高を牽制するコメントには注意が必要です。

 7日には第2四半期GDP(国内総生産)の発表があります。第1四半期は落ち込みが目立ちましたが、第2四半期は、公共消費や輸出の増加が寄与して拡大に転じる予想です。


カナダ: BoC会合、失業率

日付

時間

経済指標

前回

予想

9/6

23:00

BoC政策金利

 

0.75%

0.75%

9/8

21:30

失業率

8月

6.3%

6.3%

9/8

21:30

新規雇用者数

8月

1.09万人

1.50万人

 BoC(カナダ中央銀行)は今回の会合で、政策金利を据え置くと見られています。米国とのNAFTA(北米自由貿易協定)再交渉の行方が不透明なことは、今後の金融政策に影響を与えると思われます。BoCは先月、政策金利を0.25%引き上げ、0.75%に利上げています。

 8日には、8月の失業率の発表があります。カナダの労働市場は堅調地合いが続いています。


英国:PMI

日付

時間

経済指標

前回

予想

9/4

17:30

建設業PMI

8月

51.9

52.0

9/5

17:30

サービス業PMI

8月

53.8

53.5

 8月製造業PMI(購買担当者指数)は予想を上回る強さとなりましたが、建設業PMIに関しては、住宅市場の弱さが続いていることや消費者の実質賃金の低下を反映して、大きな伸びは期待できないでしょう。


日本:GDP(改定値)

日付

時間

経済指標

前回

予想

9/8

08:50

国際収支・貿易収支

7月

5185億円

5180億円

9/8

08:50

実質GDP(改定値、前期比)

4-6

月期

1.0%

0.7%

9/8

08:50

実質GDP(改定値、年率換算)

4-6
月期

4.0%

2.9%


中国:PMI、貿易収支

日付

時間

経済指標

前回

予想

9/5

10:45

財新 サービス業PMI

8月

51.5

 

9/8

-

貿易収支(米ドル)

8月

467.3億ドル

486.0億ドル

 中国の8月貿易収支は、黒字幅拡大の予想ですが、年率ベースの伸びはやや鈍化傾向と見られます。