本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは108.39円
↓下値メドは106.32円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
日銀の言うことが本当なら円高
先週は、FRB(米連邦準備制度理事会)とECB(欧州中央銀行)が、相次いで金融政策に関する重大な発表を行いました。これまでの方針を180度転換して「利下げ」という緩和政策へ「後退」することを宣言したのです。
パウエルFRB議長は「米景気拡大のために適切に行動する必要」があると述べ、ドラギECB総裁は「欧州経済には一段の景気刺激策が必要」と発言しています。金融緩和の動きはFRBとECBに限ったことではなく、RBA(豪準備銀行)総裁は「(RBAの)利下げは期待されて当然」と言っていますし、BOE(イングランド銀行)も弱気に傾いています。
そのなかで黒田日銀総裁だけは、「景気は基調として緩やかに拡大」と楽観的です。他の中央銀行を横目に緩和政策を貫いてきた日銀ですが、気がついたらぐるっと一周回って強気な中央銀行になってしまいました。悲観に傾くFRBやECBと対照的な日銀の楽観スタンスは円高が続くことを示唆してます。
毎ヨミ!FXトップニュース(6月21日)
21日ドル/円のNY市場の終値は107.34円
20日の終値に比べ0.02円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
各国・各通貨トピックス
ドル:
米国がイランにサイバー攻撃 = NYタイムス
トランプ大統領に新たな女性スキャンダル
米商務省、中国スパコン大手を安全保障上懸念のある外国企業リストに追加
ブラード連銀総裁「インフレ低迷は一時的なものではない」
ブラード連銀総裁「利下げはインフレと成長の低下を予防する手段となる」
米、世界の鉱物資源開発を支援。中国への依存低下狙う
米上場の中国企業に金融監督受け入れ義務
NY株式市場:
先週のダウ平均は+2.41%、S&P+2.20%、ナスダック+3.01%、そろって3週続伸
暗号資産:
ビットコインが上昇、約1年3カ月ぶりに1万ドルを突破
円:
マイナンバーカードがiPhoneで読み取り可能に
コメダ珈琲店と三菱商事が資本・業務提携を発表
楽天がぐるなびを支援
ユーロ:
ドラギ総裁の置き土産。今年の退任前に利下げか
ECB内部で対立。ドラギ派と反ドラギ派
ドラギ総裁の「利下げ」、ECB内部で反対の声も
中国人民元:
中国は、米国が全ての追加関税を撤廃しなければ、交渉合意しない
中国人民銀行「元ショート(売り持ち)取引は大損するだろう」
人民銀行総裁 1ドル=7.00元を超える元安を許容か
その他:
インド干ばつの恐れ。金融市場にも影響
インドの人口が10年以内に中国を抜き世界一に。国連が発表
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:107円台維持、しかし108円は遠い
金曜日(21日)のドル/円の安値は東京時間につけた107.05円。海外時間からは上昇に転じてNY時間に高値107.74円をつけましたが、米国の中国スパコン大手などに対する制裁措置のニュースで失速。終値は107.34円。107円は維持しましたが、108円手前の売りもまた強いことを確認しました。
ユーロ/円:上昇、122円まで戻す
ユーロ/円は、東京時間に120.96円まで下げた後は一直線に上昇。NY時間午後に週の高値に並ぶ122.12円をつけました。円高のなかでユーロ/円が上昇したのは、ユーロ/ドルが3カ月ぶりとなる1.13ドル後半までユーロ高に動いたから。ドラギ総裁は緩和姿勢を前面に打ち出していたのですが、インパクトではパウエルFRB議長に完全に負けてしまいました。
トルコリラ/円:エルドアン大統領は二度負ける
23日(日曜日)に行われたトルコ最大都市イスタンブール市長選のやり直し投票は、与党AKPが推す候補者が再び敗北。
週明けのトルコリラ/円は上昇。上に窓を開けてオープンしました。選挙結果が大差ではっきりと決着がついたことた、政治的不透明感が薄れたと評価されたようです。しかし、エルドアン大統領の求心力が低下することにもつながり、不安材料は残ります。
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!
大阪G20、RBNZ政策金利、米GDP、英GDP、カナダGDP など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
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