本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは109.16

下値メドは107.81

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

いよいよマーケット動くか?​

 トランプ米大統領がメキシコに対する関税引き上げを突然ぶち上げたところからスタートした6月。月の初めに発表された米雇用統計は、雇用者数が事前予想の半分にも満たない悲惨な結果でした。景気後退の不安が広がるなかマーケットでは「米利下げ」観測が急速に広まることになりました。

 これからマーケットは忙しくなりそうです。今週のハイライトは19日のFOMC(米連邦公開市場委員会)。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が、「利下げ」に関して何を語るかが最大の注目点となります。

 パウエル議長が7月の利下げを示唆するフォワードガイダンスを発表するとの予想がある一方、最近の米経済指標が弱いといっても、緊急利下げを要するほどではないとの意見もあり、見方が分かれています。

 マーケットには利下げ予想が多いだけに、もしパウエルFRB議長がこれを否定するならば、米長期金利は反発、ドルが急騰する可能性があります。しかし、株式市場は、利下げ期待を背景に上昇してきただけに大きく下げるリスクもあるので注意が必要です。豪ドルやNZドルの下落リスクもあります。

 今週は、FOMCのほかにも、日銀金融政策決定会合、BOE(英国中央銀行)会合が開かれます。経済指標では、日本・英国・カナダの消費者物価指数、NZのGDP(国内総生産)やユーロ圏PMI(購買担当者景気指数)など、数多くの重要指標の発表が控えています。(経済指標の発表予定については「今週発表の重要指標」をご覧ください)。

 今週末はトルコのイスタンブール市長選やり直し投票。来週は半期末であり、28日からは大阪G20サミット。トランプ大統領と習主席は29日に会談の予定です。

 これから月末にかけてのマーケットは、面白くなりそうです。

毎ヨミ!FXトップニュース(6月14日)

14日ドル/円のNY市場の終値は108.54円

 13日の終値に比べ0.15円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

各国・各通貨トピックス

ドル:
    トランプ大統領「中国は為替を操作している」
    トランプ大統領、「習主席がG20で会談に応じるかは、重要ではない」
    トランプ大統領「タンカー襲撃はイランがやった」
    米共和党議員「米海軍はイランを瞬時に破壊できる」
    イラン大統領が中国、ロシアと関係強化。反アメリカで協働
    中国政府、香港デモへの米国の口出しに「内政干渉するな」
    中国主席「どのような状況であろうと、イランとの親密な関係を維持する」
    トルコ外相「トルコに米国が制裁を科した場合は、対抗措置を講じる」
    メキシコ政府「米の関税発動にそなえて、報復関税リストを準備」

NY株式市場:
    先週のダウ平均は+0.41%、S&Pは+0.47%、ナスダックは+0.7%、そろって2週続伸

円:
    ゆうちょ銀行、高齢者への投信販売で不適切な手続き
    いきなり!ステーキ、米ナスダックの上場廃止へ。上場期間は僅か1年

その他:
    インドが月面探査機の打ち上げを発表。世界で4番目の「宇宙大国」に
    コンゴのエボラ出血熱が隣国に拡大、「真に恐ろしい段階」
    タピオカのポイ捨て横行で、原宿でねずみが大繁殖か

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円:108円台前半で横ばい

 14日(金曜日)のドル/円は、108.14円から108.59円のレンジで小動き。先週の高値は108.80円で109円台には手が届かず。週の安値は108.14円で108円台を維持。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ユーロ/ドル:ユーロ安

 ユーロは弱い。先週は1.1343ドルまで上値を伸ばすも結局1.13ドル台を守りきれず、14日に1.1202ドルまで下落。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ユーロ/円:121円台へ下落

 ユーロ/円はユーロ/ドルに連れて下落。先週は11日の123.14円が高値。123円台にのせたのもこの日だけ。しかし14日にはこの週初めての122円割れとなり121.59円まで下落。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

FOMC、BOE政策金利、日銀会合、RBA議事録 など

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。