もうすぐ夏季ボーナス支給の時期がやってきます。働く人にとって、毎月の定期給与と違い、心躍るものがありますね。今年のボーナスの傾向はどうなのでしょうか。

 6月11日、経団連(日本経済団体連合会)は、国内大手企業83社(※)から回答を得た2018年夏季賞与の調査データ(第1回集計)を公表しました。

※調査対象は、原則として東証1部上場、従業員500人以上、主要21業種大手    251社。

大手企業の夏季ボーナス支給額は昨年比2.52%減

 米中貿易交渉の行方が大きな世界リスクとなっている2019年の夏季ボーナスの平均支給額は、97万1,777円。昨年同期比で2万5,138円減(2.52%減)でした。

 製造業、非製造業別で見ると、製造業が94万2,306円(昨年同期比2.29%減)、非製造業が134万275円(昨年同期比3.31%減)でした。

業種別夏季ボーナス支給額トップは?

 次に、業種別に平均支給額を見ていきます。

 最も高い支給額となったのは、建設で156万672円(昨年同期比3.95%減)、次いで自動車の102万3,095円(昨年同期比3.62%減)、3位は化学(硫安含む)の94万4,151円(昨年同期比1.83%減)でした。

 2業種を除き、いずれも昨年支給額より減額となっています。

業種別ボーナス支給額ランキング

出所:日本経済団体連合会「2019年夏季賞与・一時金大手企業業種別妥結状況(第1回集計)」を基に作成
注:業種別集計社数が2社に満たない場合は表中から除くが、総平均には集計

 

ボーナス支給額で2019年後半を占う

 春闘(春季労使交渉)では、主要企業のベア回答(基本給底上げ=ベースアップ)が前年割れだった今年。ボーナス支給額で2019年後半の景気を占ってみてはいかがでしょうか。